ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ローリング・ストーンズのオリジナル盤、各国盤や珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ USAシングル盤 AIN'T TOO PROUD TO BEG いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSAシングル盤「Ain't Too Proud To Beg/Dance Little Sister」です。1974年10月25日(12月説もあり)に発売され、規格番号はRS-19302です。A面はテンプテーションズの66年のヒット曲のカヴァーで、作者はノーマン・ホイットフィールドとエディ・ホランド・ジュニアです。ストーンズ・ヴァージョンはビリー・プレストンが参加しています。両面共この1週間前の10月18日に発売されたアルバム『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』に収録されており同アルバムからの第2弾シングルとなります。このシングルは片面にモノラル、片面にステレオを収録したプロモ盤も作られました。プロモ盤はアルバム・ヴァージョンと同じです。このシングルは一部ベロスリーヴに入っているものもありますが、アトランティックのカンパニースリーブが使われています。

プロモ盤です。レコードは3か所のプレス工場で作られていますが、枝番の若い順に取り上げていきます。最初はプレス工場コードがSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマーク、マト、MONOがあります。右側に規格番号、出版社、タイム表記があります。その下に"From Rolling Stones LP COC 79101とあります。リムはROLLING STONES RECORDSから始まる住所が75 ROCKEFELLER PLAZA N.Y.です。マトリクスは手書きでRS-29480-2/ST-RS 29480-2です。 

ステレオ側のラベルです。青ラベルで左下にSTEREOがあります。その他の文字の配置はモノラル側と同じです。

プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsのことです。左側にベロマークが、右側にMONO、規格番号、マト、出版社、タイム表記があります。マトリクスは手書きでRS-29580-4/ST-RS 29480-4です。

ステレオ側のラベルです。

プレス工場コードはMOです。これはカリフォルニア州のMonarch recordsです。左側にベロマーク、右側にPLUG SIDE、MONO、規格番号、マト、出版社、タイム表記があります。その下にPROMOTION COPY、NOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでRS-29480-5  △96154/ST-RS 29480-9  △96155です。

ステレオ側のラベルです。

テストプレスです。プレス工場コードはSPです。上部にタイトルがあります。左側にマトとMONOが、右側に規格番号とタイム表記があります。下部にアーティスト名があります。マトリクスは手書きでRS-29480-1/ST-RS-29480-1です。両面マト1はこのテスト盤だけです。

ステレオ側のラベルです。

ここからはレギュラー盤です。最初はプレス工場コードがSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマーク、マト、STEREOがあります。右側に規格番号、出版社、タイム表記があります。その下に"From Rolling Stones LP COC 79101"とあります。マトリクスは手書きでST-RS 29480-2/ST-RS-29484-1です。

上と同じSPですがリムにWのロゴがあります。文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでST-RS 29480-12  1-1/ST-RS-29484-1  1-2です。

プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsです。左側にベロマーク、右側にSTEREO、規格番号、マト、出版社、タイム表記があります。マトリクスは手書きでST-RS 29480-4/ST-RS-29484-5です。B面の枝番は文字が潰れているので6にも見えます。

プレス工場コードはMOです。左側にベロマーク、右側にSTEREO、規格番号、マト、出版社、タイム表記があります。マトリクスは手書きでST-RS-29480-8  △96155/ST-RS-29484-9  △96156です。

『ACETATES』というブートレッグにこの曲のエデイット・ヴァージョンが収録されています。ギターソロ前のサビの部分がカットされ、いきなりギターソロへ飛びエンディングはフェイドアウトしてしまうというヴァージョンですが、このプロモ盤でも使われておらずなんで作られたのか分かりません。まあ、もともと3分29秒と短い曲ですのでハサミを入れる必要がなかったと思いますがこのプロモで使えば面白かったですよね。私は75年にNHKの「ヤング・ミュージック・ショー」でこの曲のPVを観てカッコいい!と思ったのを覚えています。テンプスのオリジナルもいいですが、ストーンズ・ヴァージョンもカッコいいですよね。

ローリング・ストーンズ USAシングル盤 IT'S ONLY ROCK'N ROLL いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSAシングル盤「It's Only Rock'n Roll/Through The Lonely Nights」です。アメリカでは1974年7月26日(ミックの誕生日)に発売され、規格番号はRS 19301です。アルバムは10月18日に発売されたので3か月前に先行シングルとして発売され、B面にはアルバム未収録の曲が収録されているというアルバムからのカットが当たり前となっていた当時としては珍しいシングルです。この曲はプロモ用のシングルも作られ、プロモ盤には片面にモノラル、片面にステレオが収録されています。モノ、ステレオ共にエデイット・ヴァージョンが収録されています。このエデイット・ヴァージョンは、2回目のサビの途中のlile it, yes I doからいきなりギターソロへ飛びそのままエンディングへ突き進むというここでしか聴くことができないヴァージョンとなっています。通常ヴァージョンは5分3秒、エデイット・ヴァージョンは4分45秒なのでそんなにカットしてあるわけではないですがそれでもコーラスの途中から急にギターソロへ飛ぶと違和感がありますね!最初はプロモからいきます。レコードはアトランティックのカンパニースリーブに入っています。

ラベルです。このシングルは3つのプレス工場でプレスされていますが、ここではマトの枝番が若い順に取り上げていきます。最初はプレス工場がSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。モノラル側の白ラベルです。左側にベロマーク、マトとMONOがあります。右側に規格番号、タイム表記、その下にEDITED VERSIONとあります。エデイット・ヴァージョンなので通常5分3秒のところここでは4分46秒となっています。タイトルの下のプロデューサー・クレジットがThe Glimmer Twinsとなっているのが新しい時代を感じさせますね。マトリクスは手書きでRS 29271-2/ST-RS-29271-3です。このシングルのリムは全てROLLING STONES RECORDSから始まり、住所が75 ROCKFELLER PLAZAです。 

ステレオ側の青ラベルです。左側にSTEREOがあります。こちらも同じエデイット・ヴァージョンで、ステレオとなっています。

プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsです。左側はベロマークだけです。右側に大きくEDITED VERSIONがあります。その下にMONO、規格番号、マト、タイム表記があります。マトリクスは手書きでRS 29271-3/ST-RS 29271-5です。ハイフンの有り無しはレコードの通りに書いています。

ステレオ側のラベルです。

プレス工場コードはMOです。これはカリフォルニア州のMonarch recordsです。左側にベロマークがあります。右側にPLUG SIDE、MONO、規格番号、マト、タイム表記があります。その下にEDITED VERSION、PROMOTION COPY、NOT FOR SALEがあります。マトリクスは手書きでRS 29271-5  △95365/ST-RS 29271-8  △95366です。

ステレオ側のラベルです。

テストプレスです。プレス工場コードはSP(Specialty records)です。上部にタイトルがあります。左側にMONOとマトがあります。右側に規格番号とタイム表記があります。下部にアーティスト名と全体にシンプルなラベルです。マトリクスは手書きでRS 29271-2/ST-RS-29271-3です。このマトは一番最初のSP製のプロモと同じマトです。

ステレオ側のラベルです。

ここからレギュラー盤です。レギュラー盤は両面ステレオで、「It's Only Rock'n Roll」は通常のタイムのアルバム・ヴァージョン、B面に「Through The Lonely Nights」が収録されています。この「Through The lonely Nights」は長い間このシングルでしか聴くことが出来なくて重宝されていましたね!こちらも3か所のプレス工場でプレスされていますが、マトの枝番の若い工場から取り上げていきます。最初はプレス工場コードがSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty recordsです。左側にベロマーク、マト、STEREOがあります。右側に規格番号とタイム表記があります。レギュラー盤のリムも全てROLLING STONES RECORDSから始まる住所が75 ROCKFELLER PLAZAです。マトリクスは手書きでST-RS 29270-5/ST-RS-29272-1です・ 

プレス工場コードは上と同じSPです。文字の配置も上と同じですが、リムにWのロゴがあります。マトリクスは手書きでST-RS 29270-3/ST-RS-29272-1です。

プレス工場コードはPLです。これはテネシー州のPlastic Productsです。左側にベロマーク、右側にSTEREO、規格番号、マト、タイム表記があります。マトリクスは手書きでST-RS 29270-8/ST-RS-29272-5です。

プレス工場コードはMOです。これはカリフォルニア州のMonarch recordsです。左側にベロマーク、右側にSTEREO、規格番号、マト、タイム表記があります。文字の大きさは上のPL盤よりも小さいです。マトリクスは手書きでST-RS 29270-10  △95367/ST-RS-29272-8  △95366-Xです。

この曲はロン・ウッドの『俺と仲間』のセッションで録音されたもので、最初はロン(ギター)、ミック(ヴォーカル)、ケニー・ジョーンズ(ドラムス)、ウィリー・ウィークス(ベース)、そしてデヴィッド・ボウイ(バック・ヴォーカル)で録音されたそうです。ストーンズ・ヴァージョンはそのテープを元にキースのギターとイアン・スチュワートのピアノを追加したものです。また、この曲はプロモーションビデオも作られていますが、ストーンズ演奏中に泡が出てきてメンバーが沈んでいくというストーンズ史上サイコーに面白いPVでしたね!タイトルになった"It's only rock'n roll but I like it"という言葉もストーンズにしか言えない王者の風格がありますね!ライヴではチャック・ベリー調のロックン・ロールで演奏していますが、このスタジオ盤はルーズな演奏が心地よく一度でいいからこの雰囲気でライヴ演奏してくれませんかね。

ローリング・ストーンズ カナダ盤 DECEMBER'S CHILDREN いろいろ!! 

ローリング・ストーンズのカナダ盤『DECEMBER'S CHILDREN』です。カナダでは1966年に発売され、規格番号はモノラルLL 3451、ステレオPS 451です。ジャケットは表裏USA盤と同じデザインですが、カナダ盤は表面がエンボス加工になっているのですぐに判別出来ます。ここではモノラルのジャケット→モノラルのラベル→ステレオのジャケット→ステレオのラベルの順で紹介します。最初はモノラル盤のジャケットです。

写真ではよく分からないかも知れませんが、エンボス加工になっています。

左下にMONOと規格番号のLL 3451があります。 この写真の方がエンボス加工がよく分かると思います。

裏ジャケです。こちらもUS盤と同じデザインですがUSA盤の右下にあったPrinted in U.S.A.のクレジットはありません。

USA盤のジャケットと並べてみました。USA盤の方はPRINTED IN U.S.A.がありますが、カナダ盤には生産国のクレジットはどこにもありません。

あと珍しいものではカナダ盤のモノラルのジャケットで裏ジャケの印刷が白黒反転してしまっているものがあります。これは過去2回見かけた事がありますが、どういったものなのか不明です。左上にステレオの規格番号、右上にモノラルの規格番号があるのでプロトタイプなのかよく分かりません。モノ、ステレオ両方の規格番号が書かれていて通常のジャケットとは違うので印刷ミスの可能性は低いと思います。カナダ盤だけ最初はこういうデザインで行こうとしていたら面白いですね!

左上のステレオの規格番号の部分です。黒い方は正規盤です。

右上のモノラルの番号の部分です。黒い方は正規盤の方です。

下部中央にカナダを表すのか"C"の文字があります。下は正規盤でこの部分には何も書かれていません。

通常のジャケットと並べてみると違いがよく分かります。写真がネガのようになっています。

文字の部分です。白いと大分印象が違いますね。

ラベルです。モノラル用のマルーンのラベルです。上部にLONDONのロゴとffrrがあります。左側にSide 1が、右側に規格番号のLL. 3451があります。曲目は左揃いです。下部にあるマトリクスは逆さに書かれています。リムの最後にMADE IN CANADAとあります。マトリクスは手書きでARL-7031-2-A/ARL-7032-2-Aです。A面のマトは7032と間違えて2の部分を消して1と修正してあります。

B面のラベルです。

モノラルのラベルですが、こちらは文字の配置等が違います。ロンドンのロゴの下にMADE IN CANADAがあります。左側に規格番号とNON-BREAKABLEとあります。右側にSide 1とマトがあります。曲目は中央揃いになっており、上のラベルと比べると文字の大きさが小さくなっています。マトリクスは手書きでLL 3451-S1  ARL-7031-2/ARL 7032  LL 3451-S2です。

B面のラベルです。

ここからステレオ盤です。ジャケットのデザインはUSA盤と同じです。ステレオのジャケットは初期型は表側がエンボス加工となっていますが、70年代に入ってからはUSA盤のように表面がツルツルしたものに変わっています。

裏ジャケです。USA盤と同じデザインですが、モノラル同様こちらもUSA盤にあったMade in U.S.A.のクレジットはありません。

ラベルです。オリジナルの青ラベルです。ロンドンのロゴの横にステレオではここにffssとなるところをffrrとミスっています。中央にSTEREOPHONICのラインがあります。左側にSide 1が、右側にPS.451があります。曲目は左揃いになっています。下部にあるマトリクスは逆さになっています。リムの最後にMADE IN CANADAがあります。マトリクスは手書きでZAL 7031/ZAL 7032です。

B面のラベルです。

72年から78年頃まで使われていた黒ラベルです。こちらもffrrのままです。上のラベルと文字の配置はほぼ同じですが、左側の面表記の下にSTEREOの文字が加わってあります。下部にあるマトは逆さ文字となっています。リムの最後にMADE IN CANADAがあります。マトリクスは手書きでZAL 7031-2/ZAL 7032-2です。

B面のラベルです。

78年から80年代に使われていたサンセットラベルです。上部にLONDONのロゴが、その下にタイトルがあります。左側にSTEREOとSIDE 1が、右側にPS 451とマトがあります。曲目は左揃いです。マトリクスは機械打ちでZAL 7031-3Y/ZAL 7032-3Yです。

B面のラベルです。

カナダではシングルもアルバムもアメリカに準じて発売されていました。この『DECEMBER'S CHILDREN』は選曲も良く結構気に入っているアルバムで、ストーンズ聴き始めの頃は日本盤が出ていなかったのでUSA盤を買いよく聴いていたアルバムです。モノラルの欄で紹介した裏ジャケが白いタイプのものは過去2回ほど見かけましたが、資料にもなくどういったジャケットなのか不明です。ご存知の方がいらっしゃいましたらご連絡願います。何か分かりましたら追記します。

ローリング・ストーンズ オランダ盤 BETWEEN THE BUTTONS いろいろ!!

ローリング・ストーンズのオランダ盤『BETWEEN THE BUTTONS』です。オランダでは1967年2月に発売され、規格番号はモノラルLK 4852、ステレオSKL 4852です。今回はオリジナル盤と、78年と86年の再発盤を紹介します。オランダ盤はその他に以前紹介したクラブ・エディション盤と79年のカラー盤などがありますが、カラー盤はまたの機会に他のカラー盤とまとめて紹介します。ジャケットはUK盤と同じでチャーリーのボタンの中に小さくタイトルとグループ名があります。左上にMONOとSTEREOの表記と規格番号があります。表側だけコーティングされています。

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78年の再発盤のジャケットです。ジャケットにタイトルとグループ名が加わっています。チャーリーのボタンもそのままです。規格番号は6835 109です。

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左上の部分です。上からモノラル、ステレオ、78年の再発盤です。オランダ盤はUK盤のようにMONOの部分が黒枠の白抜きの文字になっていないのが特徴です。再発盤はこの部分は空欄となっています。また、再発盤はコーティングがありません。

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左下にDECCAのロゴがあります。オリジナル盤はぼやけた色合いですが再発盤は鮮やかな水色となっています。

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裏ジャケです。こちらも各国盤同様チャーリーのイラストが描かれています。オリジナル盤はフリップバック仕様となっています。

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再発盤の裏ジャケです。フリップバック仕様ではなくなっています。DECCAのロゴが右上に移動して、下部に2本の線があり、その間にクレジットが書かれているのでオリジナル盤とは印象が違います。

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右上にMONO、STEREOとそれぞれの規格番号があります。再発盤はSTEREOと6835 109となっています。また、DECCAのロゴもこの部分にあります。

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左下にDECCAのロゴがあります。

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ラベルです。こちらはモノラルのラベルです。やや暗い青となっています。上部にffrrとデッカのロゴがあります。四角い枠の中に規格番号、回転数、MONO、面表記がまとめられています。枠の中に小さくMADE IN HOLLANDがあります。曲目は左揃いになっています。マトリクスは機械打ちでAA 4852  1L 1 670 Ⓟ1967 113/AA 4852 2L 1 670 Ⓟ1967 112です。

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B面のラベルです。

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ステレオのラベルです。モノラルのラベルと比べるとこちらは明るい青です。デッカのロゴの上はステレオなのにffssではなくffrrのままです。枠の中はSTEREOの文字が目立ちます。曲目はモノラル盤同様左揃いになっています。マトリクスは機械打ちでAA 4852 1Y 1 670 Ⓟ1967 112/AA 4852 2Y 1 670 Ⓟ1967 112です。なお、ステレオで下の写真と全く同じラベルでモノラルのようなダーク・ブルーのラベルがありますがそれはセカンド・プレスです。ラベルの色が違うだけでマトは同じです。

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B面のラベルです。

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78年からの規格番号が6835 109に変更になってからのラベルです。文字の色が白になっているので今までのラベルとは大分印象が違います。それまでとは違い曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちで6835 109 1Y 3 Ⓟ1967 670 115/6835 109 2Y3 Ⓟ1967 670 06 112です。 

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B面のラベルです。

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ここからは86年の再発盤です。規格番号はSKDL 5339に変わり、内容もUSA盤仕様となっています。この曲目は同時に発売されたCDに準じています。オリジナル盤と同じジャケットですが、写真の余白がなくなり左上にリマスター表記の赤いラインがあります。この周りの余白が無いだけで大分印象が違いますね。オリジナル盤では左下にあったDECCAのロゴは右上に移動しています。オランダ・プレスの『BETWEEN THE BUTTONES』はこのレコードが最終プレスとなります。

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左上の部分です。DIGITALLY RE-MASTEREDと書かれています。

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裏ジャケです。バーコードとAbkcoのロゴがあるので大分印象が違います。

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右上に規格番号とバーコードがあります。STEREOの下に820 138-1と書かれいますが、これはCDとの共通の番号でCDは820 138-2と枝番が2となっています。

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右下にAbkcoとDECCAのロゴがあります。

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ラベルです。80年代に使われていた青赤のDECCAのロゴのシルヴァ―・ラベルです。デッカのロゴの下にSTEREOと規格番号、面表記があります。左側にDegitally re-masteredと回転数が、右側に各クレジットがあります。曲目は中央揃いになっています。アメリカ盤と同じ曲目なので「Let's Spend The Night Together」から始まっています。リムにMADE IN HOLLANDがあります。マトリクスは機械打ちでZXOAL 7616 1V ▽420 112/ZXOAL 7617 1V ▽420 114です。

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B面のラベルです。

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オランダ盤の音はUK盤同様の音圧、音質です。元々録音状態が良く音がいいアルバムなので各楽器がはっきりと聞こえます。オリジナル中心でバラエティーに富んだ曲が並んでいる隠れた名盤だと思います。3年前の記事ですが、『BETWEEN THE BUTTONS』のオランダ・クラブ・エディション盤はこちらです。↓

ローリング・ストーンズ オランダ・クラブ・エディション② BETWEEN THE BUTTONS!! - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (jukeboy-stones.com)

 

ミック・ジャガー MEMO FROM TURNER③各国盤いろいろパート2!!

前回に引き続きミック・ジャガーのソロ・シングル『Memo From Turner/Natural Magic」です。今回はヨーロッパ諸国の残りの国とオセアニア州のレコードを紹介します。最初はイタリア盤です。イタリアでは1970年10月に発売され、規格番号はF 13067です。イタリアも独自のピクチャースリーヴが付けられています。ミックのアップの写真と左上に69年ハイドパークでのミックの写真があります。このハイドパークの写真は反転しています。後で紹介する同じ写真を使ったスペイン盤から考えておそらくこの大きな方のミックの写真も反転していると思います。左上にDECCAのロゴと規格番号があり、タイトル等は左下に書かれています。タイトル以外の個所は全てイタリア語で書かれています。

裏側です。下半分はディスコグラフィとなっています。

ラベルです。ボックストデッカのロゴの右下にDECCA DISCHI ITALIA S.p.A.とあります。直訳するとデッカ・レコード・イタリア株式会社でしょうか。左側にⓅ1970、右側にマトと規格番号があります。マトリクスは機械打ちでXDR 47868-T1-1C/XDR 47869-T1-1Cです。これはUK盤のマトと同じです。

こちらはジュークボックス用のシングルで白ラベルとなっています。文字の配置はレギュラー盤と同じですが、規格番号は45-F JBS 38となっています。B面はデイヴ・エドモンズの「I Hear」が収録されています。マトリクスは機械打ちでXDR 47868-T1-1C/XDR 48208-T1-1Cです。これはレギュラー盤と同じマトです。

ジュークボックス用のストライプです。

スペイン盤です。スペインでは1970年10月に発売され、規格番号はMO 1051です。イタリア盤と同じミックのアップの写真が使われていますが、イタリア盤とは写真の向きが逆です。イタリア盤のハイドパークでの写真から考えてこちらのスペイン盤の方が反転ではなく正しい写真だと思います。上部にアーティスト、曲目がまとめて書かれており、DECCAのロゴと規格番号は左下にあります。

裏側です。こちらはタイトルと曲目だけのシンプルなデザインとなっています。

ラベルです。ボックストデッカのロゴのラベルです。左側にマト、規格番号、面表記などがまとめて書かれています。面表記はCara 1です。マトリクスは手書きでXDR 47868-1J  MO-1051-A/XDR 47869-1J  MO-1051-Bです。

B面のラベルです。スペイン盤もアーティスト名がMICK JAGGERとなっています。

ギリシャ盤です。ギリシャでは1970年10月に発売され、規格番号は45-GD-5172です。ギリシャ盤はピクチャースリーヴは元々無くギリシャ・デッカ専用のカンパニースリーブに入っています。他のストーンズギリシャ盤もこのカンパニースリーブに入っています。

ラベルです。ボックストデッカのロゴの左下にMADE IN GREECEがあります。左側にマトとMirage Musicが、右側に規格番号があります。B面のクレジットはMICK JAGGERでもInstrumentalでもなく空欄になっています。マトリクスは機械打ちでXDR 47868/XDR 47869です。

オーストラリア盤です。オーストラリアでは1969年11月に発売され、規格番号はY-9312です。オーストラリアではピクチャースリーヴが付けられず、専用のカンパニースリーブに入っています。UK盤の青の渦巻スリーヴと似ていますが、上部両端が丸くカットされているのが特徴です。オーストラリア/ニュージーランドでのデッカの販売元はEMIで、スリーヴとラベルにEMIの記述があります。

ラベルです。ボックストデッカのロゴの左下にMADE IN AUSTRALIAがあります。右側に回転数、規格番号、マト、タイム表記があります。B面のクレジットはnstrumentalです。マトリクスは手書きで7X DEC1456  XDR 47868/7X DEC1457  XDR 47869です。

プロモ盤のラベルです。前面に大きくAの文字があります。センターの下にSample Record-Not For Saleがあります。それ以外の文字の配置等はレギュラー盤と同じです。マトリクスは手書きで7X DEC1456  XDR 47868/7X DEC1457  XDR 47869です。オーストラリア・デッカのカンパニースリーブに入っています。

ニュージーランド盤です。ニュージーランドでは1970年10月に発売され、規格番号はDEC. 524です。ニュージーランドでは元々ピクチャースリーヴが付けられず、カンパニースリーブに入っています。UKデッカのカンパニースリーブと似ていますが色が微妙に違いこちらは薄い青というか群青色?となっています。

ラベルです。ボックストデッカのロゴの左下にMADE IN NEW ZEALANDがあります。センターホールよりも上にタイトルがあります。左側にマトが、右側に規格番号とⓅ1970があります。下部の四角い枠の中はCopyright controlと書かれています。これは著作権管理という意味です。マトリクスは手書きでXDR 47868-2  NZBC/524Bです。

B面のラベルです。B面のクレジットは他の国ではMICK JAGGERかInstrumental、または空欄になっていましたがニュージーランド盤ではJACK NITZSHE & HIS ORCHESTRAとなっています。このクレジットはニュージーランド独自のものです。

こちらはメキシコ盤のプロモとの触れ込みですが、多分フェイク・レコードです。ミックの「Memo From Turner」はヨーロッパ、日本、オセアニアで発売されましたがアメリカ大陸では発売されておらず、メキシコでもこのシングルは発売されていません。メキシコでは最近正規盤でも新たなピクチャースリーヴを勝手に付けて販売するこういったフェイクものが多いのであえてここで取り上げます。最近でも「Honky Tonk Women」の中のレコードは本物でピクチャースリーヴだけ新たなデザインの偽物が出回っていました。このシングルは名義がミックではなくローリング・ストーンズとなっています。規格番号の45/9819というのはメキシコ盤の「Little Queenie」が9818なのでそのひとつ後という事になっています。映画のワンシーンと思われる写真が使われています。 

裏側です。こちらは2曲共ストーンズの曲のようなクレジットとなっています。

ラベルです。メキシコ・ロンドンのプロモ盤を模しています。ラベルではちゃんとMICK JAGGERとなっています。マトリクスは手書きで45-9819-B/45-9819-Aと何故か「Natural Magic」の方がA面のようなクレジットとなっています。ただ、このラベルを見るとカビがあったりと、当時作られたもののような気になってしまいます。メキシコ盤のフェイクものはジャケットは偽物でもレコードはレギュラー盤というパターンもありますがおそらくこのプロモ盤はレギュラー盤が存在しないのでフェイクものだと思いますが…。

B面のラベルです。アーティスト名のところはInstrumentalとなっています。マトの部分は45/9819Aとなっています。こちら側にOKと書き込みがあるのでこの曲の方をプッシュしていたといった感じですが、こういった書き込みをして本物っぽく見せたのでしょうか?

「Memo From turner」はストーンズのメンバーとしては初のソロ曲ですが、当時の各国での反応はどうだったのかよく分かりません。日本では当時ラジオであまりオンエアされなかったようです。サウンドストーンズとは違い、私は70年代に初めてこの曲を聴いたとき何となく違和感だったのを覚えています。この当時のミックのソロはこの他に映画Ned Kelly(邦題:太陽の果てに青春を)の挿入歌「The Wild Colonial Boy」があります。こちらはサウンドトラック盤に収録されただけでシングルでは発売されませんでした。その後は85年の『SHE'S THE BOSS』とかなり後になってしまいます。

ここまで3回に分けてミックの「Memo From Turner」を紹介してきましたが、このシングルの面白い所は各国でピクチャースリーヴのデザインが全く違うという事です。各国自由なデザインでそれぞれ特色があっていい時代でしたね。80年頃からこういった独自のデザインはなくなってしまい各国共通のデザインになってしまい面白みが半減してしまいましたね。