ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ フランス/ベルギー盤EP⑤ IF YOU NEED ME+3 いろいろ!!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP『IF YOU NEED ME+3』です。1964年8月14日に発売され、規格番号は457.043です。内容はUKエキスポート仕様のEPと同じで、UK盤EP『5X5』から「2120 South Michugan Avenue」がカットされたものとなっています。ジャケットもUK盤EPと同じ写真が使われています。UK盤は周りに余白がありましたが、フランス盤は余白がなく全体が写真となっています。この写真、何気なくただ立っているだけなのになんだかカッコいいですよね!ジャケットは表側がコーティングされています。

左下に規格番号の457.043があります。

右下にデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。こちらもUK盤と同じ写真が使われています。UK盤は黒だったグループ名が水色っていうのもフランスっぽいですね!

曲目の部分です。面表記はFace 1/Face 2です。

これはHironori Gotoさんから教えて頂いたのですが、「If You Need Me」の作者が初期型はジャケット、ラベル共にFats Domino-Bartholomewとミスっています。後期型ジャケットではWilson Pickett-Robert Bateman-Sonny Sandersと修正されています。後藤さんありがとうございました!こちらは初期型のミスっている部分です。

こちらは作者が修正された後期型のジャケットです。

右下の部分です。上から初期型、中期型、後期型のジャケットです。このEPは他のフランス盤のEPように裏ジャケのデザインの変更やデッカのロゴなどの変化はありません。後期型は下部中央に見えるPhote:Xというクレジットが追加されただけです。発売された年月は8-64、9-64、12-64、10-67、1-69、11-69、4-70を確認しました。

左下にMade in Franceがあります。

オリジナル盤のラベルです。デッカのロゴが6角形の枠になっています。その上にパブリシャーの1964があります。右側にマト、規格番号、面表記、BEAMがあります。回転数は一番下にあります。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで9D 64M 1576 D2/9D 64M 1577 D2です。「If You Need Me」の作者がFats Domino-Bartholomewと間違っています。

B面のラベルです。

66年からのデッカのロゴがボックスになったラベルです。デッカのロゴの上に回転数があります。右側のクレジットは上のオリジナル盤と同じです。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで9D 64M 1576 D2/9D 64M 1577 D2です。このマトはオリジナル盤と同じです。「If You Need Me」の作者が

B面のラベルです。

「If You Need Me」の作者のミスクレジットはラベルでも間違っています。こちらはオリジナル盤の6角形のデッカのラベルです。

こちらはデッカのロゴが四角になってからのラベルです。Wilson Pickett-Robert Bateman-Sonny Sandersと修正されています。

DECCAのロゴがラベルの上部にある70年代のラベルです。その下にMADE IN FRANCE~があります。左側にフランスの著作権協会のSACEMのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記があります。回転数は何処にもありません。マトリクスは機械打ちで9D 64M 1576 D2/9D 64M 1577 D2です。このマトはオリジナル盤と同じです。

B面のラベルです。

このEPはフランス製のジャケットを使ってベルギーでも発売されています。1964年9月に発売され、規格番号はフランス盤と同じ457.043です。ジャケットはフランスから輸入してレコードはベルギーでプレスして販売していました。ジャケットの写真はMade in Farnceと書かれたフランス盤と全く同じなのでここでは省略します。ベルギー盤のラベルです。フランス盤の初回のラベルの6角形のデッカですが、こちらはロゴが違います。デッカのロゴの下にEP盤を表すEXTENDED PLAYがあります。右側は規格番号、マトがあります。その下のD.R.というのは何か調べましたが分かりませんでした。下部に曲目あります。ベルギー盤はシングル、EP、LPの何処にも生産国のクレジットがないのが特徴です。マトリクスは機械打ちでEFF9-2743/1//EFF92740/1です。マトの間にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。 

B面のラベルです。

このフランス盤ははっきりした音で結構いい音が聴けます。内容もウィルソン・ピケットチャック・ベリー、リトル・ウォーターのカヴァーにナンカー・フェルジ名義のオリジナル曲という最高の選曲だと思います。この頃のストーンズのカヴァー曲は完全に自分たちのものにしているのがすごいですよね!おそらく当時のステージのレパートリーだった曲だと思いますがこういう演奏を聴くと当時のストーンズのステージを観てみたかったと思います。そして今回初めてベルギー盤のEPも紹介しましたが、ベルギーではシングル盤はベルギー独自の一枚の紙を折りたたんだピクチャースリーヴが付けられていましたが、4曲入りのEPはフランスやオランダからジャケットを輸入して自国でプレスされたレコードを入れて販売していました。ベルギーで発売されたEPは今後もフランス盤やオランダ盤のEPを紹介した時に一緒に取り上げようと思います。

ローリング・ストーンズ USA盤 MADE IN THE SHADE いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSA盤『MADE IN THE SHADE』です。1975年6月6日に発売され、規格番号はCOC-79102です。また、77年には規格番号をCOC 39107と変えて再発されたいます。ストーンズ・レコード初のベスト・アルバムで71年~74年に発売されたシングルA面全曲にB面だった「Bitch」「Dance Little Sister」、そしてシングルではありませんが「Rip This Joint」が収録されており、純粋なテイラー期のベストとなっています。ジャケットは各国盤同様砂漠でヘッドホンで音楽を聴いている女性のイラストです。写真のレコードはプロモ・ステッカーと曲目が書かれたステッカーが貼られています。

曲目のステッカーです。

こちらは再発盤の曲目ステッカーです。上のステッカーの規格番号の部分だけCOC 39107と変更になっています。

裏ジャケです。各国と同様のデザインとなっています。このアルバムはジャケ、インナー共にメンバーの写真は一切ありません。

曲目の部分です。ここでは「It's Only Rock'n Roll」の(But I Like It)がありません。

裏ジャケの右下に規格番号がありますが、上がオリジナル盤(COC 79102)、下が再発盤(COC 39107)です。再発盤のジャケットのその他のクレジットの部分はオリジナル盤と全く同じなのでここで見分けるしかありません。

裏ジャケ下部にROLLING STONES RECODSのクレジットがあります。

その続きです。「Brown Sugar」と「Wild Horses」はアブコに著作権があるのでここではABCKOのクレジットがあります。その他の曲はストーンズ・レコードの登録票所のPromotone B.V.となっています。下の欄にアトランティックのニューヨークの住所が書かれています。

インナーです。しっかりとした硬い紙質で水面のようなデザインとなっています。

インナーの反対側です。こちらも片面と全く同じデザインとなっていますが、左下に規格番号があります。

左下の規格番号の部分です。上がオリジナル盤、下が再発盤です。共に横にQUEENS LITHO IN U.S.A.があります。

ラベルです。このタイトル専用のカスタム・ラベルとなっています。ラベルに規格番号が書かれていないので結局オリジナル盤も再発盤も同じラベルが使われています。ヘッドホンの部分にグループ名とタイトル、空白の部分に曲目だけのシンプルなデザインです。ベロマークやプロデューサー・クレジットなども一切ありません。アトランティック・レコードのラベルにあるプレス工場コードもなく、全てこのラベルが使われています。マトリクスは手書きでST-RS-713391A/ST-RS-713392B-2です。他に両面にPRとATGPがあります。他にマトは同じで△19888/△19888-Xがあるものもありこれはカリフォルニア州のMonarch recordsプレスだと思います。再発盤のジャケットに入っていたマトは手書きでST-RS-713391=C  ATQP-75  △19888(10)/ST-RS-713392B-2  ATQP  △19888-X(2)です。

B面のラベルです。

ラベルのデザインは同じですが溝が違うタイプ。マトはオリジナル盤と同じです。

B面のラベルです。

このアルバムに収録されている曲は全部オリジナル・アルバムに収録されていたので発売された当時は買うのを見送り、同じ頃デッカから出た未発表曲集の『METAMORPHOSIS』を叔父に買ってもらいました。当時はレコードからカセットテープに録音して聴くというのが主流でしたので『MADE IN THE SHADE』の曲順のカセットを作れば間に合ったのでホントに価値のあるアルバムなのか疑問に思い後追いで日本盤を買いました。まあシングル曲を一気に聴けるという事で重宝しましたが今考えると未発表テイクが入っているわけでもなくあまり意味のないアルバムになってしまいましたね。しかし、「Brown Sugar」で勢いよく始まり、その後のほぼ発売順に並べた曲順で聴くと71年から74年のストーンズのシングル曲っていい曲ばかりだし、演奏やアレンジもよく出来ていると思いました。

ローリング・ストーンズ イスラエル盤 STONE AGE いろいろ!!

ローリング・ストーンズイスラエル盤『STONE AGE』です。1970年に発売され、規格番号はISK-1077です。デッカの編集盤ですが、イスラエルでのこの次に発売されたレコードは75年の『METAMORFORSIS』となり、その間に何枚か発売されたデッカの編集盤は一切発売されていません。イスラエルでの発売元はPAXという会社です。ジャケットは右上にPAXのロゴがある以外はUK盤と同じデザインで表側だけコーティングされています。

右上にPAXのロゴがあります。

裏ジャケです。裏ジャケは2種類存在しますが、こちらはフリップバック仕様となっている事から初期型だと思います。

こちらはフリップバック無の方です。上よりも写真が鮮明で、写真の下にPAXのロゴがあるなどクレジットが上のジャケットと違います。また、こちらのジャケットはコーティングされていません。右側のラインを見るとコーテイングが裏ジャケに回り込んでいるように見えますが、これは別の印刷物をそのままコピーして印刷されたものと思います。

曲目の部分です。

右上の部分です。右が初期型で規格番号のISK 1077があります。左側は後期型でSTEREOの表記があります。この部分だけでも同じイスラエル盤でも違いが分かります。

裏ジャケ下部の部分です。下の後期型はPAXのロゴとこの部分に規格番号があります。右上にSTEREOとあるにも関わらずこちらではSTEREO⇔MONOとなっています。

後期型の右下に印刷所と思われるクレジットがあります。

ラベルです。上部にPAXのロゴがあります。その上にMADE IN ISRAELがあります。左側にイスラエル著作権協会のACUMのロゴがあります。右側にSTEREO-MONO、規格番号、面表記があります。曲目は中央揃いになっています。一番下にグループ名がありますが、ROLLING STONESだけでTHEがありません。マトリクスは機械打ちでZAL-10432.P-1D/ZAL-10433.P-2Dです。これはUK盤のマトと同じです。 

B面のラベルです。

後期型と思われるラベルです。こちらは暗い赤になっています。上のラベルではPAXのロゴの上にあったMADE IN ISRAELがロゴの下に移動しています。その他のクレジットは上のラベルとほぼ同じですが、上のラベルではTHEがないROLLING STONESでしたが、こちらはTHE ROLLING STONESとなっています。マトリクスは上と同じ機械打ちでZAL-10432.P-1D/ZAL-10433.P-2Dです。 

B面のラベルです。

このアルバムはストーンズがデッカを離れた後でデッカが勝手に発売した編集盤として知られていますね。UK盤同様「Look What You've Done」と「Paint It Black」がリアル・ステレオで残りの曲は疑似ステとなっています。このイスラエル盤は音がこもっていてUK盤と比べるとあまり良くありません。ストーンズ側は買わないようにと雑誌に広告まで出したアルバムですが、オリジナルの「Blue Turns To Grey」は隠れた名曲だし、初期のカヴァー曲の出来がものすごくいいことに気付かされます。無許可で出された編集盤とはいえ結構いいアルバムだと思います。