ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ フランス盤EP⑫ MOTHER'S LITTLE HELPER+3 いろいろ!!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP「Mother's Little Helper+3」です。1966年8月に発売され、規格番号は457.122です。フランスでのデッカ時代の4曲入りEPはこのレコードで最後になります。なんとか今年中に全部紹介出来ました!収録曲は「Mother's Little Helper」「Lady Jane」「Paint It Black」「Long Long While」の4曲です。USA盤シングルの「Mother's Little Helper」とUK盤シングルの「Paint It Black」のAB面をカップリングした内容です。ジャケットは旗がはためく青空の下にメンバーがいるという珍しい写真が使われています。こういうおしゃれで美しい写真を見るとフランス盤だなという感じがします。タイトル部分が赤のラインでグループ名のバックが白のラインというのもフランスっぽいですよね~!ジャケットは表側だけコーティングされています。

このジャケットには初期型と後期型があります。上が初期型でデッカのロゴに枠がありません。下が後期型でデッカのロゴに枠があります。次にあげる裏ジャケと照らし合わせるために枠が無い最初期のものが①で、枠があるものが②③です。

裏ジャケです。左側に曲目があり、右側は過去のフランス盤EPが載っています。上部のTHE ROLLING STONESは黄色いラインの中に書かれています。次にあげる裏ジャケと区別するためにこの黄色いラインがありデッカのロゴが水色の裏ジャケを①初期型とします。

中期型の裏ジャケです。黄色いラインがあり、デッカのロゴが黒に変更となっています。この裏ジャケを②中期型とします。

後期型の裏ジャケです。こちらは黄色いラインがありません。デッカのロゴは黒です。黄色いラインが無いので上のジャケとは大分印象が違います。この裏ジャケを③後期型とします。

裏ジャケ上部の黄色いラインの部分です。下の③後期型はラインが無いので大分印象が違いますね。

右上の部分です。左から①初期型②中期型③後期型です。②と③には価格コードのMがあります。

曲目の部分です。①~③共作者クレジットはK. Richard - M. Jaggerとキースが先になっています。

左下の部分です。上が①初期型で水色のデッカのロゴ、真ん中が②中期型で上部に黄色いラインがありますが黒いデッカのロゴに変更されたもの、下が③後期型で黒いデッカのロゴです。下の③は縦の黄色いラインもありません。その下にMade in Franceと印刷所のACEMのクレジットと発売(再発)された日付があります。この日付は8-66、9-66、2-70、4-70、70、71を確認しました。4-70から②中期型で③後期型は71または日付がありません。

①~③すべての裏ジャケの右下にフォトグラファーのJ. M. Perier (ジャン・マリー・ペリエ)のクレジットがあります。

③のレコード取り出し口に付いている補充票です。

ラベルです。発売が66年なのでこのEPには今までの6角形のデッカのラベルは存在しません。この写真の四角いデッカのロゴがオリジナル盤となります。上部にグループ名とプロデューサー・クレジットがあります。左側にパブリシャーの1966、回転数、デッカのロゴが、右側にマト、規格番号、面表記、BIEMのロゴがあります。曲目の部分の作者クレジットはラベルでもキースが先になっています。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで457122 A B10/457122 B B7です。他には末尾がB11/B11を確認しました。ジャケットは①②です。

B面のラベルです。

70年代からのラベルです。上部にデッカのロゴがあります。その下にMADE IN FRANCEがあります。左側にパブリシャーの1966とフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴ、右側にマト、規格番号、面表記があります。こちらも作者はキースが先になっています。マトリクスは機械打ちで457122 A B10/457122 B B7です。これは一番最初のマトと同じです。今までフランス盤のEPを紹介してきましたが後期の再発盤なのにマトの枝番がオリジナルと同じというパターンがよくありますね!ジャケットは③です。

B面のラベルです。

このEPは全曲シングルAB面曲で構成されていて初期のストーンズの曲の中でもちょうどアレンジが凝ってきた頃なので聴いていて面白いですよね!私は70年代にストーンズの本でこのジャケットを知り、見た事もない写真でおしゃれなレコードだなと思いました。これまでフランス盤のEPを12枚全部紹介してきましたが、やっぱり当時の他の国のシングルやEPと比べるとジャケットの写真が美しいものが多いですよね!特にこのEPは青空をバックにしたメンバーの美しい写真で気に入っているレコードです。

ローリング・ストーンズ フランス盤EP⑪ 19TH NEAVOUS BREAKDOWN+3 いろいろ!!

ローリング・ストーンズのフランス盤EP「19th Neavous Breakdown+3」です。1966年4月に発売されされ、規格番号は457.104です。収録曲は「19th Neavous Breakdown」「Don'tcha Bother Me」「As Tears Go By」「Think」の4曲です。ジャケットは『BIG HITS』のジャケットが撮影された時の別ショットが使われていて、表側だけコーティングされています。この日は曇りだったのか水面の色が暗く寒そうな印象を受けますよね。

右上に規格番号があります。

曲目の部分です。収録順ではなくB面1曲目の「As Tears Go By」が一番先に書かれています。

左下にデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。左側に曲目があり、右側は過去のフランスEP盤が載っています。

曲目の部分です。表側では「As Tears Go By」が一番最初にありましたが、こちらは順番とおりの曲目です。

右上の部分です。上から①初期型、②中期型、③後期型です。②と③は価格コードのMがあります。③はmediumが小文字になっています。

左下の部分です。上が初期型のデッカのロゴ①で枠がありません。下が後期型②③で周りに枠があるロゴに変わっています。その下にMade In France、印刷所のACEMのクレジット、そして再発された日付があります。この日付は3-66、4-66、5-66、8-69、2-70、70、7-71を確認しました。

ラベルです。初回盤の6角形のデッカのロゴのラベルです。上部にグループ名とプロデューサー・クレジットがあります。左側にパブリシャーの1966とデッカのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記、BIEMのロゴがあります。一番下に回転数があります。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで457104 A-B2/457104 B-B1です。

B面のラベルです。

セカンド・ラベルです。デッカのロゴが長方形になっています。上部にグループ名とプロデューサー・クレジットがあります。左側に回転数とデッカのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記、BIEMのロゴがあります。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで457104 A-B5/457104 B-B5です。枝番が両面B5とだいぶ進んでいます。

B面のラベルです。

70年代のラベルです。デッカのロゴがラベルの上部にあります。その下にMADE IN FRANCEがあります。左側にフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記があります。プロデューサー・クレジットは一番下にあります。マトリクスは機械打ちで457104 A-B2/457104 B-B5です。何故かA面の枝番だけB2に戻っています。

B面のラベルです。

このEPはシングル曲2曲にアルバム『AFTERMATH』から「Don'tcha Bother Me」「Think」を加えた構成になっています。アルバムの中のえらい渋い曲を持ってきたなと感心してしてしまうような選曲ですが、こうやって単独で聞いてみるとなかなかいい曲だったんだな、と思ってしまいます。ジャケットは最初にも書きましたが『BIG HITS』の時のフォト・セッションで撮られたもので、全員自由気ままな恰好でストーンズらしい写真となっています。この時の写真は『AFTERMATH』の最初のアイディアの『COULD YOU WALK ON THE WATER』というアルバムのために撮られたもので、8ページのブックレットが付けられて発売される予定でしたがデッカ側からふざけたタイトルだ、と没になり、結局曲を入れ替えて『AFTERMATH』になり、ジャケットのアイディアは『BIG HITS』で日の目を見ました。話がずれてしまいましたが実はフランス盤のレコードで初めて買ったのがこのEPでやっぱりジャケットの写真が見た事が無い写真だったので買った記憶があります。87年か88年頃だったと思いますが、それまではUK盤やUSA盤を少しづつ揃えていましたが、ちょうどその頃からその他の国のレコードも買うようになったのでこのEPを見るとストーンズの深い世界に入っていった頃を思い出します。

ローリング・ストーンズ フランス盤EP⑩ GET OFF OF MY CLOUD+3 いろいろ!! 

ローリング・ストーンズのフランス盤EP「GET OFF OF MY CLOUD+3」です。1965年11月に発売され、規格番号は457.092です。収録曲は「Get Off Of My Cloud」「Gotta Get Away」「She Said yeah」「I'm Free」の4曲です。ジャケットはUKエクスポート仕様のEPと同じですが、内容が違います。このEPは最初写真のようなUK盤の『OUT OF OUR HEADS』やUSA盤の『DECEMBER'S CHILDREN』と同じジャケットで発売されていましたが、1971年に規格番号を461.211と変えてジャケットも67年のステージ写真に新装され再発されています。最初はオリジナルのEPです。ジャケットはデッカのロゴとTHE ROLLING STONESのグループ名だけのシンプルなデザインで、両面共コーティングされています。

右上にデッカのロゴと規格番号の457.092があります。

裏ジャケです。メンバーの写真は『DECEMBER'S CHILDREN』などと同じです。

裏ジャケ右上の部分です。上が初期型、下が後期型で後期型は価格コードのMがあります。

曲目の部分です。

右下の部分です。上が初期型、下が後期型で印刷所のクレジットがそれぞれACEM、A.C.E.M.と表記が違います。印刷所の後に日付があります。このEPは後でジャケット自体が変わってしまうため、このオリジナルのジャケットでは日付が11-65、12-69の2種類しか存在しません。

左下にMade in Franceがあります。

下部中央にPhotos : Xがあります。

ラベルです。こちらはオリジナルの6角形のデッカのロゴのラベルになります。デッカのロゴの上にパブリシャーの1965があります。上部にグループ名があります。右側にマト、規格番号、面表記、BIEMがあります。面表記はFace 1です。曲目の下にプロデューサー・クレジットと回転数の45があります。MADE IN FRANCEはリムにあります。マトリクスは機械打ちで457092 A P1/457092 B P2です。

B面のラベルです。

セカンド・ラベルです。通常上部にデッカのロゴがラベルはサード・ラベルになるのですがこのタイトルは著作権管理団体の表記がSACEMではなくBIEMのままなのでこれがセカンド?となるのかも知れません。Discogsでも載っていませんでした。12-69のジャケットに入っていたので他のフランス盤EPよりも一足先にこのラベルに変わった可能性がありますがこの件は何か分かりましたら追記します。デッカのロゴの下にMADE IN FRANCEがあります。左側にBIEMのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記があります。グループ名とプロデューサー・クレジットは曲目の上にあります。回転数は45回転ですがどこにも書いてありません。マトリクスは機械打ちで457092 A P2/457092 B P2です。A面のマトの枝番がP2と進んでいます。

B面のラベルです。

ここからは1971年に規格番号を461.211と変えて発売されたEPです。この再発盤は謎が多く市場に殆ど出回っていません。もしかしたら回収されたのかも知れませんが、最近はオークションに出ても1000ドル~1500ドルで取引されているのでストーンズの隠れたレア・ジャケットだと思います。このジャケットについては何か分かりましたら追記します。ジャケットは67年ヨーロッパ・ツアーの写真が使われています。フランスでは4月11日にパリでコンサートが行われているので、もしかしたらその時の写真かも知れませんね。ジャケットは表側だけコーティングされています。上部に大きくグループ名、下部に曲目があります。規格番号は変わりましたが曲目はオリジナル盤と同じです。

右上に規格番号の461 211があります。

ジャケット下部に曲目とデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。上部に曲目があります。その下はストーンズのフランス盤のシングルのカタログになっています。

曲目の部分です。オリジナルのEPと同じ曲順です。

右上に規格番号の価格コードのMと規格番号があります。

左下にⓅ1965があります。

下部中央にphoto : P. Fournierのクレジットがあります。

右下に印刷所のACEMと、Made in Franceがあります。

ラベルです。上部にデッカのロゴがあります。その下にMADE IN FRANCEがあります。左側にⓅ1965、SACEMのロゴがあります。右側に逆さ文字のマト、規格番号、面表記があります。マトリクスは機械打ちで461211 A Y1/461211 B Y1です。

B面のラベルです。

この再発盤はカウンターフィットが出回るほどレアなレコードです。カウンターフィットは写真がぼやけていて右上の規格番号を上から重ねて打ち直してあるのですぐに判別出来ます。ここでは本物とコピー品を見分けるための写真を載せておきます。ジャケット表側右上の規格番号の部分です。上が本物で下がコピーです。コピーの方は規格番号を上から打ち直してあります。

曲目の部分です。上が本物、下がコピーです。写真では分かりずらいですが実際は文字やデッカのロゴがぼやけています。

裏ジャケです。右が本物、左がコピーです。本物は表のコーティングが裏の側面に回り込んでいます。コピーの方は裏側全体にニスを塗ったような感じになっています。活字も新たに打ったのか太い文字になっています。

ここに収録された4曲は同時期にアメリカで発売された『DECEMBER'S CHILDREN』に収録されています。シングルで発売された「Get Off Of My Cloud」や、アルバム曲の「She Said Yeah」などは鋭いギターのカッティングが聴けます。「Satisfaction」のヒットで勢いに乗ったストーンズの演奏が聴けるいいEPだと思います。