ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USAプロモEP LOVE YOU LIVE!!

ローリング・ストーンズのUSA盤プロモEP『LOVE YOU LIVE』(正式なタイトルは多分『THE ROLLING STONES』)です。1977年9月30日に配布され、規格番号はEP 287です。同時期に発売された2枚組ライヴ・アルバム『LIVE YOU LIVE』から「If You Can't Rock Me~Get Off Of My Cloud」「Brown Sugar」「Jumpin' Jack Flash」「Hot Stuff」の4曲(1曲はメドレー)が収録されています。『LOVE YOU LIVE』の見開き内側でも使われているアンディ・ウォーホルが撮ったいろんなところをかじってるメンバーの写真のピクチャースリーヴが付けられています。なお、このピクチャースリーヴと表裏同じデザインのピクチャー・レコードがありますがブートです。

ピクチャースリーヴの裏側です。いかにもプロモ盤といった感じの文字だけのデザインとなっています。

曲目の部分です。「Jumpin' Jack Flash」は「Jumping」となっています。これはアルバムでもこのスペルでしたね!

下部中央にプロデューサー、録音場所、作者などのクレジットがあります。"FROM ROLLING STONES LP COC 2-2900"とUSA盤の『LOVE YOU LIVE』の規格番号が書かれています。その下にパブリシャー、一番下にPROMOTIONAL COPYがあります。

左下にベロマークと規格番号のEP 287があります。

右下にNOT FOR SALEがあります。 

ラベルです。プロモ用の白ラベルです。上部にグループ名と曲目があります。左側にベロマークが、右側に回転数、規格番号、面表記、マト、タイム表記があります。その下にPROMOTION COPY NOT FOR SALEとSTEREOがあります。回転数は45回転となっています。また、規格番号はラベルではEP-PR-287となっています。下部にプロデューサー、作者、パブリシャーなどのクレジットがあります。マトリクスは手書きでST-PR-287A-SP/ST-PR-287Bです。プレス工場はペンシルベニア州のSpecialty recordsです。

B面のラベルです。ラベルでも「Jumpin' Jack Flash」は「Jumping」となっています。

一説にはこのプロモはジュークボックス用に作られたという説もあり、ジュークボックス用の曲目が書かれたストライプが付けられたものはスゴいレアとのことです。私もこのストライプは見た事がありません。このEPはUSA盤『LOVE YOU LIVE』の重々しいサウンドと比べると、低音よりも高音が効いていてすっきりとした音になっています。ハチャメチャな感じのミックスは変わりません。演奏は完全に収録されており、曲間は歓声がフェイドイン、フェイドアウトするようになっています。LPで前の曲と間髪を入れずに始まった「Hot Stuff」だけ演奏がフェイドインで収録されています。ピクチャースリーヴもカッコよく特別な感じがするプロモ盤ですよね!このレコードは86年頃、原宿にあったギミーシェルターで買いました。初めて見た時はなんのレコードか分からずブートと思い入手しましたが、その後資料などでプロモ盤と分かりました。開店後2~3年間ギミーシェルターには珍しいレコードがたくさんありましたね!ギミーシェルターは世界初のストーンズ専門店という事で開店日当日(86年1月28日)オープン前に前から10番目くらいに並んだのが懐かしいです。あの頃はオフィシャルの他にアナログブートも集めていたのでしょっちゅう東京に行き一番多くレコードを買っていた時期でしたね!

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 TUMBLING DICE いろいろ!!

ローリング・ストーンズのスペイン・シングル盤「Tumbling Dice / Sweet Black Angel」です。1972年5月に発売され、規格番号はHS 822です。「Tumbling Dice」のシングル盤といえばベロ・スリーヴですが、このスペイン盤は『EXILE ON MAIN STREET』に入っていたポストカードの写真を使った独自のピクチャースリーヴが付けられています。タイトルは「Tumbling Dice」は「Dados Rodando」、「Sweet Black Angel」は「Dulce Angel Negro」とスペイン語表記となっています。表裏エンボス加工になっています。

右上に規格番号HS 822とUK盤などで使われていたRS 19103の番号があります。その下にベロマークがあります。

ピクチャースリーヴの裏側です。上下フリップバック仕様となっており、スペイン盤の『STICKY FINGERS』のLPとカセット、シングル「Brown Sugar」が載っています。缶詰から指が出ているジャケットはカセットテープでも発売されていたんですね。

左上にベロマークがあります。その下のMUSIDOR N.V.というのはストーンズ・レコードのことでストーンズの商標やメンバーの肖像権などをしているオランダのアムステルダムに拠点を置いている会社のことです。

曲目の部分です。スペイン語表記の「Dados Rodando」、「Dulce Angel Negro」と、その下に英語表記と作者クレジット、プロデューサーのジミー・ミラー、ストーンズ・レコードの登録票所があります。右上に規格番号があります。

右下にスペインでの販売元のHispavoxの住所が書かれています。

ラベルです。各国盤同様サイコロのイラストがります。その下にグループ名があります。左側にベロマークが、右側に納本制度の番号、規格番号のHS-822と各国盤の番号のRS 19103、ESTEREO、面表記、回転数があります。面表記はCARA A / CARA Bです。曲名はスペイン語で書かれており、その下に英語表記があります。グループ名の下にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットと登録票所があります。マトリクスは機械打ちでHS-822-A-1/HS-822-B-1です。

B面のラベルです。こちらも曲名はスペイン語で書かれています。

ここからはプロモ盤です。このシングルから「It's Only Rock'n Roll」まではプロモ専用のピクチャースリーヴが付けられています。規格番号もレギュラー盤と違いCP 141です。上部にスペイン語表記でタイトルの「DADOS RODANDO」書かれています。このイラストは「Tumbling Dice」の広告やポスター等に使われていたものです。何だか怪しい感じですが、この曲に合ってますよね!右側にさりげなく『メインストリート』のジャケットのリンゴを3個口の中に入れている人のイラストが書かれています。下にベロマークとROLLING STONES RECORDSがあります。ピクチャースリーヴの紙質はやや薄い感じです。

右上に規格番号のCP 141があります。

裏側です。上下フリップバック仕様となっています。中央に曲目が書かれています。

右上にベロマークと規格番号があります。

左上に"DISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA"(販売禁止のプロモ盤)とあります。

曲目の部分です。スペイン語表記とその下に英語表記と作者クレジットがあります。

下部にプロデューサーのジミー・ミラーとストーンズ・レコードの登録票所があります。一番下に配給元のHISPAVOXの住所が書かれています。

ラベルです。プロモ用の白ラベルです。上部にサイコロのイラストとグループ名があります。その下に左右に分かれて"DISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA"のクレジットがあります。左側にベロマーク、右側に納本制度の番号、規格番号のHS-822と各国盤の番号のRS 19103、回転数があります。レギュラー盤にあったESTEREOと面表記は書かれていません。ESTEREO表記はありませんが両面ステレオで収録されています。曲目の部分はレギュラー盤同様スペイン語表記と英語表記と作者クレジット、その下にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットと登録票所があります。このプロモ盤はベロマークがカラーで、タイトルも赤い文字で書かれているので白黒のイメージが強いプロモ盤とはチョット違う感じがしますね!マトリクスは機械打ちでCP-141/CP-141.です。両面同じですが、B面のマトの最後にピリオドが打たれています。

B面のラベルです。こちらも曲名がスペイン語で書かれています。

このスペイン盤の特徴は何といっても独自のジャケットがカッコいいですよね!『メイン・ストリート』に付いていたポストカードの写真を使うとはセンスがいいです。このポストカードの写真はノーマン・シーフによるもので、撮影日当日ビルは欠席、キースはべろんべろんに酔っぱらって来たそうです。ビル役の人がいて後でビルの顔に差し替えたそうですが、何十年も騙されていましたね(笑)。「Tumbling Dice」でこのポストカードの写真を使った国は他にメキシコ盤がありますがそれはまたの機会に紹介します。また、プロモ盤専用のジャケットもこのまま正式に発売してもいけそうなデザインでこのスペイン盤のシングルはレギュラー盤、プロモ盤共に特別な感じがします。

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 BROWN SUGAR!!

ローリング・ストーンズのスペイン・シングル盤「Brown Sugar/Bitch」です。「Brown Sugar」から「Fool To Cry」までのスペイン盤は独自のピクチャースリーヴが付けられており、デザインもカッコいいものが多いので順を追って紹介したいと思います。スペインでのローリング・ストーンズ・レコーズの配給元はHispavoxというスペインで1953年に設立されたレーベルです。いろいろなレーベルのレコードを製造、販売していましたが、1985年にEMIに買収されています。「Brown Sugar」は1971年5月に発売され、規格番号はH 719です。ピクチャースリーヴは両面エンボス加工になっており、表側は70年ヨーロッパ・ツアーのステージ写真が使われています。

セカンド・スリーヴです。下部左側にNUMERO UNO EN INGLATERRAと右側にNUMERO UNO EN U.S.A.の文字が加わっています。これはそれぞれイギリス、アメリカで(ヒットチャート)NO.1という意味です。

左側のNUMERO UNO EN INGLATERRAの部分です。また、拡大するとピクチャースリーヴがエンボス加工になっているのがよく分かると思います。

右側のNUMERO UNO EN U.S.A.の部分です。

上が初回盤のスリーヴ、下が両側にナンバー・ワンと書かれたセカンド・スリーヴです。

右上に規格番号があります。スペインの番号のH 719の下にUK、USA盤などのRS 19100の番号が書かれています。

左上にベロマークがあります。

タイトルの部分です。グループ名はUK盤などのラベルにあった焼印のデザインとなっています。

ピクチャースリーヴの裏側です。こちらは『STICKY FINGERS』のインナーと同じ写真が使われています。

左上にベロマークがあります。

ミックとキースの間にAB面のタイトルとメンバーの担当楽器がスペイン語で書かれています。

裏側下部に配給元のHISPAVOXの住所のクレジットがあります。

ラベルです。グループ名は『スティッキー』の焼印のデザインになっています。左側に規格番号、面表記、回転数があります。面表記はCARA A /CARA Bです。右側にDepdsita Legal : M.11.871-1971とありますがこれは後藤博則さんに教えて頂き納本制度図書等の出版物をその国の責任ある公的機関に納入することを発行者等に義務づける制度)とのことだそうです。後藤さんありがとうございました!下部にグループ名とタイトルがあります。マトリクスは機械打ちでH-719-A-1/H-719-B-1です。

B面のラベルです。

こちらはセカンド・ラベルです。文字の配置は上のラベルと同じですが、一番下のプロデューサー・クレジットの下にUN DISCO PROMOTONE N.V.が加わっています。マトリクスはH-719-A-3/H-719-B-2です。A面のマトは機械打ちですがB面は手書きです。

B面のラベルです。

初回盤の曲目の部分です。プロデューサーのジミー・ミラーの下には何も書かれていません。

セカンド・ラベルの曲目の部分です。グループ名とタイトルがやや上に上がり、プロデューサーのジミー・ミラーの下にUN DISCO PROMOTONE N.V.が加わっています。

プロモ白ラベルです。規格番号がレギュラー盤とは違いCP-92となっています。左側に規格番号CP-92とUK、USA盤の番号のRS 19100、回転数があります。右側にレギュラー盤にもあったDepdsita Legal : M.11.871-1971のクレジット、その下にDISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTA(販促用ディスクの販売は禁止されています)と書かれています。初回のレギュラー盤同様一番下ジミー・ミラーの下には何も書かれていません。マトリクスは機械打ちでCP-92-A-1/CP-92-B-1です。このプロモはレギュラー盤と同じピクチャースリーヴに入っています。

B面のラベルです。こちらも右側にDISCO DE PROMOCION PROHIBIDA SU VENTAと書かれています。

このスペイン盤は両面モノラルで収録されています。「Brown Sugar」はモノラルですが終わりがモノラルの「オーライ」ではなくステレオの「イェ~」になっています。通常盤もプロモも全部「イェ~」で終わるので、おそらくステレオの両チャンネルをそのまま束ねてモノラル化したものと思います。「Bitch」はリフがかっこいいし、サビでちょっとマイナー調になるのがいいですよね。この「Brown Sugar」と「Bitch」のカップリングはストーンズ史上最高のシングルだと思います。特にこのスペイン盤はライヴ写真を使った独自のピクチャースリーヴ付きなのがいいですよね!この後スペインでのシングル盤は「Fool To Cry」まで独自のピクチャースリーヴが付けられており、更に「Tumbling Dice」以降のプロモ盤はレギュラー盤とは違ったプロモ専用のピクチャースリーヴが付けられているので今後も順を追って紹介したいと思います。