ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ スペイン・シングル盤 DOO DOO DOO DOO DOO いろいろ!!

ローリング・ストーンズのスペイン・シングル盤「Doo Doo Doo Doo Doo / Dancing With Mr. D」です。1974年1月に発売され、規格番号は45-1021です。発売は73年11月説もありますが、アメリカでは12月に発売されているので74年1月説の方が正しいと思います。「Dancing With Mr. D」は「Bailando Con El Senor D」とスペイン語表記になっています。ピクチャースリーヴは73年ヨーロッパ・ツアーのステージ写真が使われており、表裏エンボス加工になっています。ステージ右側からのショットですが、ビルが大きく撮れていて、他のメンバーは小さく映っているのでそのアングルの空間を上手く使ってグループ名とタイトルが書かれています。曲名が「Dancing With Mr. D」が先に書かれているため、こちらをA面としている資料がありますが、実際は「Doo Doo Doo Doo Doo」がA面です。また、このシングルには初回盤?にベロのステッカーが封入されていたようですが、このステッカーは見た事がありません。

右上に規格番号とベロマークがあります。スペインの番号の下に各国盤の番号RS 19109があります。

ピクチャースリーヴの裏側です。タイトルなどの下にスペイン盤のディスコグラフィが載っています。

右上に規格番号とベロマークがあります。

曲目の部分です。「Doo Doo Doo Doo Doo」のホーンのアレンジにジム・プライスのクレジットがあります。「Dancing With Mr. D」はここでも「Bailando Con El Senor D」とスペイン語表記になっています。曲目の下にプロデューサーのジミー・ミラーと表側の写真を撮ったドイツの写真家のRainer Drechslerのクレジットがあります。一番下にスペインでの販売元のHISPAVOXの住所が書かれています。

裏ジャケ下部中央に著作権表示とHISPAVOXのクレジットがあります。

ラベルです。ここでもスティッキーの時の焼印のグループ名が使われています。左側に規格番号と面表記、回転数があります。面表記はCARA Aです。右側に法廷納本の番号とESTEREOがあります。曲目の下にジム・プライスとジミー・ミラーのクレジットがあります。マトリクスは手書きで45-1021-A1/45-1021-B1です。

B面のラベルです。ラベルでも曲名はスペイン語表記となっています。

ここからはプロモ盤です。規格番号がCP 212で専用のピクチャースリーヴが付けられています。文字とベロマークだけのシンプルなデザインですが、上と下のベロマークが黒が入っているのと入っていないのと違うのが不思議です。2つのベロマークの間にタイトルがあります。

右下にスペイン語でプロモを表す表記があります。英語に訳すとPROMOTIONAL ONLY NOT FOR SALEといった意味です。

右下にベロマークと規格番号のCP 212があります。その下にレギュラー盤の番号45-1021が書かれています。

ピクチャースリーヴの裏側です。こちらも文字だけで、曲目の下にスペイン語でコメントが書かれていますがなんて書いてあるのか分かりません。上下フリップバック仕様となっています。

右上にHISPAVOXのロゴと規格番号があります。

曲目の部分です。「Doo Doo Doo Doo Doo」は「Do Do Do Do Do」とミスっています。これは紙ジャケ探検隊さんに教えて頂きました。紙ジャケさん、ありがとうございます!「Dancing With Mr. D」はスペイン語表記となっています。

裏側下部にストーンズ・レコードの登録票所と、配給元のHISPAVOXの住所が書かれています。

ラベルです。プロモ用の白ラベルです。グループ名はここでも『スティッキー』のロゴが使われています。左側に規格番号と回転数があります。右側にプロモ表記と法廷納本の番号が書かれています。タイトルは赤で書かれています。タイトルの下のクレジットはレギュラー盤と同じです。マトリクスは手書きで45-1021-A1/45-1021-B1です。これはレギュラー盤のマトと同じです。

B面のラベルです。

ピクチャースリーヴの写真を撮ったRainer Drechslerの写真はドイツのシングル盤「Star Star」でも使われています。片手でスタンドマイクを持つミックや、のけぞってギターを弾くキース、そしてあまり動かないビルやテイラーがいい雰囲気を醸し出しています。躍動感があっていい写真ですよね!イギリスやアメリカでは「Fool To Cry」までベロ・スリーヴが使われていましたが、ヨーロッパ諸国でのこの時期のシングルは各国特色のあるピクチャースリーヴが使われていて面白いです。

ローリング・ストーンズ 日本盤 ダブル・デラックス!! 

ローリング・ストーンズの日本編集盤『ダブル・デラックス』です。1970年(昭和45年)11月20日に発売され、規格番号はSL 165/6です。「STONES WORLDWIDE」では70年2月発売となっていますが、帯裏のディスコグラフィや解説から考えて11月が正しいと思います。前回書いたとおりこの時期から日本独自の編集盤が乱発されるようになりましたが前回紹介した『ゴールデン・プライズ』からたったの5か月でこうした新たな編集盤が出るとはすごいペースですよね!レコードは2枚組でデビュー曲の「カム・オン」から「ホンキー・トンク・ウイメン」まで代表曲が収録されています。ジャケットは表裏艶があり見開きとなっています。メンバーの写真は一切なく何だかイマイチなデザインなので当時レコード店に並んでいたら絶対に買わなかったレコードだと思います。当時の値段は3000円です。こちらはオリジナルのシルヴァーの帯で裏側に『レット・イット・ブリード』と『ゴールデン・プライズ』が載っています。

こちらは赤いセカンド帯です。こちらは裏側に71年12月発売の『ギミー・シェルター』が載っています。私の持っているものは幻の来日記念帯が付けられているので72年後半にプレスされたものと思われます。値段も3000円と変わりません。

帯を外した写真です。

右上に規格番号、タイトル、ロンドンのロゴがあります。

裏ジャケです。こちらも表側のデザインの続きとなっています。左側に曲目があります。

裏ジャケ右下にジャケットをデザインしたK. ABEさんのクレジットと値段があります。このK. ABEさんという方は前回紹介した『ゴールデン・プライズ』のジャケットもデザインされていましたね!

A面の曲目です。

B面の曲目です。

C面の曲目です。

D面の曲目です。

ここからは見開きの内側です。一番最初のページは左側に曲目、右側はミックのイラストがあります。

2番目のページです。「カム・オン」からC面4曲目の「夜をぶっとばせ」までの歌詞が載っています。

最後のページです。左側は前ページからの歌詞の続きと、右側は朝妻一郎さんの解説があります。60年代を主に3つに分け、ストーンズの音楽の移り変わりが書かれています。

最後のページの右下にキングレコードのクレジットとロンドンのロゴ、規格番号とパブリシャーがあります。

また、赤い帯の後期プレスには7インチサイズでストーンズディスコグラフィが入っています。

ディスコグラフィの反対側です。

ラベルです。上部にffssとロンドンのロゴがあります。中央にFULL FREQUENCY STEREOPHONIC SOUNDがあります。左側に面表記が、右側に回転数と規格番号があります。曲目の上にグループ名とタイトルがあります。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1221-2/SDLBT 1222-1/SDLBT 1223-1/SDLBT 1224-1です。後期型は2/2/6/7と枝番が進んでいます。各面にJISマークがあります。

B面のラベルです。C面、D面のラベルは配置が同じなのでここでは省略します。

「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」はギター・イントロです。音は低音は弱いですが高音がきれいではっきりした音です。しかし5か月前に発売された『ゴールデン・プライズ』は1枚もので2200円で、こちらは2枚組で3000円で安いので一体どういった値段設定をしているんだと疑問が残りますが、こちらは24曲も入っているのでお得ですね!しかしこのアルバムは表も中も全部波打ったようなデザインで、60年代に発売された日本独自の編集盤の方がメンバーの写真は使ってあるし、資料としても楽しめたのでホントにイマイチなジャケットですね!まあ、当時ストーンズを聴こうとしていた人にとって60年代のストーンズの代表曲を一気に聴けるので重宝したアルバムだとは思います。

ローリング・ストーンズ 日本盤 ゴールデン・プライズ いろいろ!!

ローリング・ストーンズの日本独自の編集盤『ゴールデン・プライズ』です。1970年(昭和45年)6月20日に発売され、規格番号はGP-103です。内容は日本で大ヒットしたシングル曲ばかり収録されています。ジャケットはハイドパークでのミック・テイラーのお披露目会の時の写真をイラスト化したデザインで、表裏艶がある見開きとなっています。見開きの内側には解説、歌詞などの6ページのブックレットが付いています。当時のLPの値段は2000円でしたがこのアルバムは中のブックレットが充実していたせいか1枚組にしては通常よりも200円高い2200円で発売されていました。いや、『LET IT BLEED』もカラーの写真と歌詞が付いていたのに2000円だったからやっぱりこの2200円というのは当時としては高かったと思います。

帯を外した状態です。八角形の枠があり、なんとなく『スルー・ザ・パスト・ダークリー』を思わせるようなデザインですね。イラストも雰囲気があっていい感じです。

帯の上部です。タイトルと規格番号、値段があります。おそらくゴールデン・プライス(G.P.)シリーズとして他のアーティストのレコードも出ていたと思われます。

右上にロンドンのロゴと規格番号があります。

ジャケット下部に曲目があります。日本独自のシングル・カットだった「Let It Bleed」を含め王道の13曲っていう漢字ですね!

裏ジャケです。こちらは表側のイラストが反転したものとなっています。右上にあったグループ名は左側に、右下にあった曲目は左下に移動しています。

曲目は表側は英語表記でしたが、こちらは日本語でタイトルが書かれています。

左下に値段の¥2200があります。

このアルバムは中の冊子が全く違う2種類のジャケットがあります。表側は全く同じですがジャケットに"GOLDEN PLIZE"の丸いシールが貼ってあるかないかで見分けがつきます。どちらかが初期型かはっきりした資料がないので、ここではおそらく初期型(Aタイプ)、おそらく後期型(Bタイプ)として話を進めていきます。

シールが貼ってある方を初期型としたのは帯裏のカタログを見て当時の新譜で判断したからです。シールが貼ってないレコードに付いていた右側の帯には71年9月に発売された『GIMMIE SHELTER』が載っているので後期型としました。この後期型の帯で価格が2500円のシールが貼られているものも見た事があるので、レコードの値段が上がった73年頃まで生産されていたと思います。

ここからは見開きの内側です。ちょっとややこしいですが、Aタイプ、Bタイプのジャケットの見開きの内側を順に並べていきます。最初はAタイプの最初のページです。左側に曲目、右側はストーンズのピンナップになっています。

Bタイプの最初のページです。左側に曲目があります。右側は写真ではなく解説になっています。

Aタイプの2番目のページです。左側はミック・テイラーのイラストがあるようにBタイプの最初のページにあった解説が載っています。右側はディスコグラフィになっています。

Bタイプの2番目のページです。両面ディスコグラフィです。左側はAタイプの2番目のページにあったディスコグラフィです。

Aタイプの3番目のページです。両面ディスコグラフィです。左側のページはBタイプの右側にあったページです。

Bタイプの3番目のページです。左側は上のAタイプの右側のページ、右側は歌詞になっています。

Aタイプの4番目のページです。両面歌詞が載っています。キースのイラストで分かるように上の右側のページが左側にあります。

Bタイプの4番目のページです。上の右側にあったビルのイラストのページが左側にあります。こちらも両面歌詞が載っています。Bタイプはこれでおしまいです。

Aタイプの最後のページです。左側は上のチャーリーのイラストがある歌詞カードです。右側はストーンズディスコグラフィになっています。Aタイプは最初の写真と最後のディスコグラフィがある分ページ数が多くなっています。

Aタイプの最後のページの右下に規格番号とキングレコードのクレジットがあります。アルバムをデザインしたK. ABEさんという方のクレジットもここにあります。

Aタイプでは一番最後のページにあった上の写真のクレジットはBタイプでは一番最初のページの解説の下にあります。Aタイプはこの部分は空白になっています。左がAタイプ、右がBタイプです。

ラベルです。プロモ用の白ラベルです。上部にロンドンのロゴとSTEREOがあります。左側に見本品、面表記があります。右側に非売品と規格番号のGP-103があります。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1074-1/SDLBT 1075-1です。両面にJISマークがあります。

B面のラベルです。

レギュラー盤のラベルです。上部にffssとロンドンのロゴがあります。中央にステレオを表すライン、左側に面表記、右側に規格番号があります。曲目は中央揃いです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1074-3/SDLBT 1075-3です。両面にJISマークがあります。枝番は私のは3ですがもっと若いのや進んでいるものがあると思います。

B面のラベルです。

元々ステレオがない「テル・ミー」と「サティスファクション」はものすごく音がいいですが、何故かこの時点でリアル・ステレオで出ていた曲は音がこもっていてあまり良くありません。いやしかし改めてこの曲目を見ていると、64年の「テル・ミー」から69年の「ホンキー・トンク・ウイメン」までたったの5年というのにはびっくりです。60年代の1年は現在の10年に匹敵するほど文化や流行が変わっていったとおっしゃった方がおりましたがホントにその通りですね。このレコードはジャケットもブックレットが付いていて豪華だし、詳しいディスコグラフィが載っているのでこれからストーンズを集める参考になり、当時のストーンズの入門編として重宝したレコードだと思います。が、ストーンズがデッカを離れ、この後日本では怒涛の如く編集盤が乱発されるとはこの時は誰も思っていなかったでしょうね!