ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ポルトガルEP盤⑥ GOT LIVE IF YOU WANT IT!!

ローリング・ストーンズポルトガルEP盤『GOT LIVE IF YOU WANT IT』です。ポルトガルでのこのEPの発売日に関しては資料によってまちまちで一般的には1966年初頭と言われています。規格番号はPEE 1014です。ポルトガル盤のEPの規格はPEPから始まっていますが、このEPだけ何故かPEEで始まっています。UK輸出仕様や日本盤の同様「Route 66」がカットされています。ジャケットは各国盤と同じデザインですが、タイトルの下にUK盤にはない"THE ROLLING STONES"とグループ名が書かれています。

グループ名の部分です。このEPは各国でこういう風にグループ名を付け加えている国が多いですね。

右下に長方形のデッカのロゴがあります。

裏ジャケです。上部が曲目で下部は過去のEPが載っています。ここに前回紹介した65年の終わりに発売された『GET OFF OF MY CLOUD』が載っているので、そのEPよりも後の発売と判断しました。Discogsでは1965年のリリースと書かれていますが、やはり先のEPが65年の終わりの発売という事でここでは66年初頭の発売説を優先しました。上下フリップバック仕様になっています。

右上に規格番号PEE 1014とデッカのロゴがあります。表側は長方形のロゴでしたが、こちらは6角形のロゴとなっています。ロゴが違うのはおそらく表側はUK盤などの版下を使っているからと思います。

曲目の部分です。最初にも書きましたが「Route 66」がカットされています。

右下に印刷所と思われるクレジットがあります。

ラベルです。上部にFABRICADO EM PORTUGAL(ポルトガル製)とデッカのロゴがあります。左側にマトが、右側にSUPER 45と規格番号があります。マトリクスは手書きでEFF-2821-1/EFF-2812-1です。これは今までのポルトガル盤のマトとは違いEFFから始まっていますが、このEFFから始まる番号はUKエキスポート仕様のEPや各国の「Route 66」がカットされた国のマトで使われています。 

B面のラベルです。

このEPは全曲カヴァーですが、初期ストーンズの貴重なライヴでノリにのっている演奏が楽しめて好きなEPです。特に初期のステージでは欠かせなかった「I'm Alright」では観客が盛り上がったでしょうね。「I'm Moving On」ではブライアンのスライドも聴けてストーンズ聴き始めの頃ということもありカッコいい曲だと思って聴いていた記憶があります。 たったの4曲(3曲半?)という短いライヴ盤ですが内容は濃いレコードだと思います。

ローリング・ストーンズ ポルトガルEP盤⑤ GET OFF OF MY CLOUD+3!!

ローリング・ストーンズポルトガルEP盤「Get Off Of My Cloud+3」です。1965年の終わりに発売され、規格番号はPEP 1132です。ジャケットはUK盤『OUT OF OUR HEDS』やUSA盤『DECEMBERS CHILDREN』の写真が使われています。収録曲は「Get Off Of My Cloud」「I'm Free」「She Said Yeah」「Gotta Get Away」の4曲です。同時期に発売されたUKエキスポート仕様のEPとは収録曲が違い、フランスEP盤は収録曲は同じですが曲順が違うというポルトガル独自のEPです。左側にアメリカのキャッシュボックスのヒット・チャートで「Get Off Of My Cloud」が一位になった時の順位表が書かれています。

右上にデッカのロゴがあります。

キャッシュボックスのヒットチャートが載っている部分です。アメリカで一位になったという宣伝は効果抜群ですよね。同じ手法がイタリア盤のシングル「19th Nervous Breakdown」でも使われていましたね。

裏ジャケです。曲目と過去にリリースされた3枚のEPが載っています。上下フリップバック仕様になっています。

右上にデッカのロゴがあります。表側は長方形のロゴが使われていましたが、こちらは6角形のロゴが使われています。長方形のロゴよりこちらの方がレトロな感じでいいですね。

曲目の部分です。4曲共USA盤『DECEMBER'S CHILDREN』に収録されています。「Get Off Of My Cloud」と「I'm Free」はアメリカではシングルのAB面で発売され、「Gotta Get Away」はシングル「As Tears Go By」のB面曲として発売されました。

右下にmaranus-portoとありますが、これはおそらく印刷所の事だと思います。以前のポルトガルEPと違う印刷所ですが、これ以降のポルトガル盤のEPはこのクレジットがあります。

ラベルです。上部にFABRICADO EM PORTUGAL(ポルトガル製)とデッカのロゴがあります。左側にマトが、右側にSUPER 45と規格番号のPEP 1132があります。マトリクスは手書きでDEP 438-1/DEP 439-1です。

B面のラベルです。

このEPに収録されている4曲はバラードは一切無くロック調の曲ばかりが選曲されているので初期のストーンズのノリのいい曲が楽しめる好盤だと思います。カヴァーですが「She Said Yeah」を初めて聴いた時は急テンポで驚いた記憶があります。ギターの音も尖がっていて初期ストーンズの名カヴァーのひとつですよね!オリジナル曲の3曲も2つのコードや3つのコードの繰り返しといういかにもストーンズらしい曲ばかりです。私は『DECEMBAR'S CHILDREN』が大好きなのでこのEPの選曲は気に入っています。

ローリング・ストーンズ USA盤 EMOTIONAL RESCUE②再発盤!!

前回に引き続きUSA盤『EMOTIONAL RESCUE』です。今回はCBSからの再発盤を紹介します。1988年3月4日に発売され、規格番号はFC 40500です。この再発盤は元々ポスターが付いておらずシングル・カヴァーのジャケットに入っています。デザインはオリジナル盤と同じですが、この再発盤は薄い青となっています。

左が再発盤、右がオリジナル盤です。写真ではわかりずらいですが実際は色の濃さが全く違います。

裏ジャケです。こちらもオリジナル盤と同じデザインとなっていますが、右上にバーコードがあるのですぐに再発盤と分かります。こちらもオリジナルと比べると薄い青になっています。

右上のバーコードの部分です。

左下の部分です。下部にパブリッシャーがあり、製造元のコロンビア・レコードのクレジットやCBSのニューヨークの住所が書かれています。

ラベルです。上部のグループ名とタイトルはオリジナル盤と同じ大きさですが、このタイトル特有のネオン管のような横線は入っていません。左側にベロマークとSTEREOがあります。右側に面表記と規格番号があります。この再発盤のシリーズにある逆三角形のマークがあります。曲目はオリジナル盤同様左揃いになっています。マトリクスは手書きでAL 40500-1A/BL 40500-1Aです。

今気が付きましたが、全曲Jagger-Richardsのアルバムは73年の『GOATS HEAD SOUP』以来7年振りだったんですね。この時は75曲のレコーディングの中からの10曲なんていう宣伝がされていましたが、ミックのインタビューではほとんどが『SOME GIRLS』のあまりものだったらしいです。キースが歌う「All About You」がアルバムの最後に収録されていますが、キースのバラードでアルバムが終わるという路線がこの後続きましたね。80年代後半の再発でCD時代に突入し、レコードの価値が下がっていた時期なのでポスターもなく少し残念な再発盤です。