ローリング・ストーンズの日本盤『ギミー・シェルター』です。1971年12月10日に発売され、規格番号はSLC-380です。UK盤が8月29日に発売されたので3ケ月以上も遅く発売されたことになります。この日本盤も帯やジャケットなどいろいろと変化していったので順を追って紹介しようと思います。ジャケットは見開きのダブル・ジャケットになっており、裏ジャケも日本独自のデザインになっています。当時のキングレコードの赤い帯が付けられています。初回盤は帯の下部に封入のアンケートを送ると晶文社刊の「ローリング・ストーンズ」という本が当たるという表記と、ジャケット下部にUK盤と同じ"Including 6 LIVE tracks never before released in the U.K."と書かれています。当時の値段は2000円です。

セカンド・ジャケットです。値段は2000円のままですが、本のプレゼント企画が終わった後のため帯の下部にあったプレゼントの表記が無くなり、ジャケットの下部にあった"Including 6 LIVE tracks never before released in the U.K."が無くなっています。この表記はイギリスでのことなので日本では関係ないですよね!以前紹介したドイツ盤もこの部分は独自の文に変更されていましたね。この文字がなくなったセカンド・ジャケットも最初は見開きでしたが、73年頃からシングル・ジャケットに変わり、値段も2300円になっています。

セカンド・ジャケットの帯を外した写真です。"Including 6 LIVE tracks never before released in the U.K."が無いとグループ名の下の空白が意外と広い感じがしますね。2300円盤も同じジャケットです。

帯の値段の部分です。上が2000円、下が2300円盤です。

本のプレゼントの部分です。プレゼントの企画が終わった後はこの部分は空欄になっています。私は当時この本を持っていましたが、50年程前に手放してしまったのでどんな内容だったのか全く記憶にありません。

右上にキングレコードのロゴがあります。

下部の"Including 6 LIVE tracks never before released in the U.K."の部分です。上がオリジナル、下がセカンド・ジャケットです。

裏ジャケです。日本独自のデザインとなっています。こちらはオリジナル盤で「ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター」の文字が白になっています。

セカンド・ジャケの裏ジャケです。「ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター」の文字が黒になっています。

左上の部分です。左からオリジナル盤→セカンド・ジャケ→2300円盤です。オリジナル盤はタイトルが白い文字でその上下にある「20世紀フォックス映画」と「オリジナル集」の文字がグレーになっています。セカンド・ジャケと2300円盤はこの部分が全て黒い文字です。また、2300円盤は左上に¥2,300と値段が書かれています。フィルムの枠の色もセカンド・ジャケは濃いグレーとなっていますが他はシルバーに近いグレーです。

左上の部分です。2300円盤だけこの部分に¥2,300と書かれています。最初の2つのジャケットはこの部分ではなく左下に値段があります。

左下の値段の部分です。オリジナル・ジャケとセカンド・ジャケはこの部分に¥2,000と書かれています。

曲目の部分です。私はストーンズ集め始めの頃このアルバムを買いましたが、てっきり映画で使われていたテイクが収録されていると思い実際に聴いてがっかりしたのを覚えています。

帯の裏側のカタログも載っているタイトルが発売時期によって違っています。左からオリジナル・ジャケ→セカンド・ジャケ→2300円盤です。¥2,300盤以外は補充票が付いています。

セカンド・ジャケはこのアルバム自体が載っています。2300円盤は73年に発売された来日記念盤の『ベガーズ・バンケット』(SLC-479)が載っています。

右開きの内側です。各国盤はシングル・ジャケだったので日本独自のデザインとなっています。解説は立川直樹さんで映画「ギミー・シェルター」を観た感想が書かれています。最後に曲毎の解説が書かれています。

2300円盤はシングルジャケなので上の見開きの内側がそのまま印刷されたシートになっています。裏側は歌詞カードになっています。

タイトルの部分です。20世紀フォックス映画『ローリング・ストーンズ・イン・ギミー・シェルター』オリジナル集と書かれています。このオリジナル集という表現がたしかに映画の音源ではなく映画で使われた曲のオリジナル集といった表現ですけど紛らわしいですよね。

見開きの右ページの右上に帯にあった晶文社刊の「ローリング・ストーンズ」の宣伝があります。

右下に規格番号と発売元のキングレコードのクレジットがあります。その下に各曲のタイムが書かれています。

歌詞カードです。片面で全曲収録されているので裏側は何も印刷されていません。

ラベルです。最初は見本盤の白ラベルです。上部に見本品、STEREO、非売品、回転数があります。左側に面表記、右側に規格番号とパブリッシャーがあります。曲目は中央揃いです。一番下にマトがあります。マトリクスは機械打ちでSDLBT1660 1/SDLBT 1661-1です。A面のマトは枝番の前のハイフンがありません。両面にJISマークがあります。

B面のラベルです。

見本盤はキングレコードの見本盤専用のジャケットに入っています。

レギュラー盤のラベルです。上部にffrrとロンドンのロゴがあります。中央にFULL FREQUENCY STEREOPHONIC SOUNDと書かれたラインがあります。左側に面表記、、右側に回転数、規格番号、パブリッシャーがあります。曲目の部分は見本盤と同じです。マトリクスは機械打ちでSDLBT1660 2/SDLBT 1661-1です。A面のマトは枝番の前のハイフンがありません。両面にJISマークがあります。他には枝番が9/9、16/9を確認しました。おそらくレギュラー盤でも枝番1/1があると思います。

B面のラベルです。

途中でも書きましたが私はストーンズ集め始めの頃ジャケットもカッコよかったのでこのアルバムを買いました。「ギミー・シェルター」という映画はこの時はまだ観た事がありませんでしたが、このアルバムはてっきり映画で使われていたテイクが収録されていると思い買いましたが実際に聴いて全部他のレコードと同じヴァージョンだったのでがっかりしたのを覚えています。映画を観たのは83年頃家庭用のヴィデオが普及した頃で、マディソン・スクエア・ガーデンでのステージや、伝説となっていたオルタモントのコンサートの映像が観れて感動したのを覚えています。70年代まではホントに動くストーンズって観る機会が無かったですよね。今ではYouTubeなどで簡単にストーンズの映像が観れるのでいい時代になったと思います。



























































































