ローリング・ストーンズのTMOQ盤『WINTER TOUR 1973 (ALL MEAT MUSIC)』です。1973年3月に発売され、規格番号はTMQ 72006です。内容は1973年1月18日、カリフォルニアのイングルウッド・フォーラムで行われたニカラグアン・ベネフィット・コンサートをオーディエンス録音したライヴ盤です。1月の公演を録音したテープをもとに3月にレコード化してリリースしてしまうとは当時としては異例の速さだと思います。また、ストーンズのTMOQでのカタログでは初の2枚組です。ジャケットはタイトル、グループ名のハンコと横向きの豚の丸いステッカーが貼られています。

裏側にはスリックの間にウイリアム・スタウトが書いたイラストが描かれたスリックが挟まれています。このイラストは曲毎にメンバーのいろいろな絵が描かれていて面白いですよね!

スリックの右下に葉巻豚のロゴがあります。

このアルバムにはもう一枚スリックが付いています。こちらはミックのステージ写真とタイトルや曲目が載っています。

1枚目のレコードの曲目です。基本は前年のアメリカツアーのセットリストにレア曲を追加したような内容になっています。「Route 66」や「It's All Over Now」の初期の曲はテイラー期ではあまり演奏していないです。「No Expectations」もハイド・パーク以来です。

2枚目のレコードの曲目です。「Live With Me」と「Dead Flowers」は71年以来、「Stray Cat Blues」は69年以来です。この日はアンコールで「Midnight Rambler」が演奏されたらしいですが、音源が出て来ないのが残念です。

スリックの反対側です。こちらはステージ写真3点が載っています。この写真、当時ミックがよくやっていた腕を腰に当てて歩くようなアクションをしていましたがその動きをよく捉えていますね。

四角いステッカーが貼られたジャケットです。こちらも上の2枚のスリックが付いています。

レコードは初回盤は1枚目は赤、緑、青のマルチカラー、2枚目はイエローらしいです。私の持っているものは最初の丸いステッカーのものは1枚目が青、2枚目が赤でした。マトリクスは手書きでTMQ-72006-1 RS-530-1/TMQ-72006-2 RS-530-2です。

2枚目のレコードです。マトリクスは手書きでTMQ-72006-3 RS-530-3/TMQ-72006-4 RS-530-4です。

四角いステッカーのジャケットに入っていたレコードです。1枚目がオレンジ、2枚目が青になっています。マトリクスは手書きでTMQ-72006-1 RS-530-1/TMQ-72006-2 RS-530-2です。

2枚目のレコードです。マトリクスは手書きでTMQ-72006-3 RS-530-3/TMQ-72006-4 RS-530-4です。

ここからはイラストが直刷りのジャケットです。裏側に入っていたスリックのイラストがジャケットに直接印刷されています。

裏側は何も印刷されていません。

背もタイトルやグループ名が入っていてちゃんと作られています。上から「TMOQ 72006 THE ROLLING STONES "WINTER TOUR 1973" (THE NICARAGUA EARTHQUAKE BENEFIT CONCERT)」と書かれています。

上の続きです。

レコードは1枚目が白を基調としたマルチカラー、2枚目が透明となっています。マトリクスは手書きでTMQ-72006-1 RS-530-1/TMQ-72006-2 RS-530-2です。

2枚目のレコードです。マトリクスは手書きでTMQ-72006-3 RS-530-3/TMQ-72006-4 RS-530-4です。

後期プレスのスリック・カヴァーです。ウイリアム・スタウトのイラストのスリックがそのまま表側になっています。私は70年代にこちらを最初に入手したのでタイトルは『ALL MEAT MUSIC』だと思っていました。

レコードは黒盤で、ラベルも葉巻の豚に変わっています。マトリクスも変更になっており、手書きで2811-A/2811-Bです。

葉巻豚の3面、4面のラベルは2枚組でしか見ることが出来ないので珍しいと思います。マトリクスは手書きで2811-C/2811-Dです。

4面のラベルです。

私がこのレコードを買ったのは75年頃で葉巻豚のスリックのものでした。テイラーの音がデカくてバランスは悪いが音はいいと思いました。テイラーの音が大きい分「Brown Sugar」やいろいろな曲でミックの歌のバックでキースのギターが聞こえない分テイラーのフレーズがよく聞こえたり、「Live With Me」のメインのフレーズが普段と違ったりしています。またこの時期に「Route 66」や「It's All Over Now」などのブライアン期の曲を演っているのも珍しいですよね。先にも書きましたがコンサート本編は全曲収録していますが、この日のアンコールは「Midnight Rambler」で残念ながら現在も発掘されていません。また、当時は知りませんでしたが、当時ミックの奥さんだったビアンカの出身地のニカラグアで地震があったのでそのためのチャリティーコンサートだったそうです。他には日本公演が中止になりそうだったので、チャリティーをやってどうにか日本公演を実現したかったという記事も読んだことがあります。73年ではハワイを除いてアメリカ本土では唯一のコンサートだったのでこうした音源を残してくれてありがたいですよね。