65年1月にリリースされたローリング・ストーンズのイギリスでの2枚目のアルバムです。タイトルもそのまま『No.2』!古くからの日本のファンの方にはUS盤の『12×5』と『Now』の方がお馴染みではないでしょうか?私も「Everybody Needs Somebody To Love」のロング・ヴァージョンは80年代にCD化された時初めて聞きました!
このアルバムには裏ジャケの解説文のblind manという表記が差別用語ということで応急処置的に裏ジャケ全体に訂正した紙を貼ってしまったPaste Over Coverというものがあります。裏面に少しかかっているコーティングの上に貼ってしまったというのがわかると思います。その後はジャケットに直接訂正した文が印刷されてリリースされています。
ジャケット裏側全体です。左下の印刷所のクレジットのある部分がprinted in Engladしかないのがいかにも応急処置的です。ビートルズのブッチャー・カヴァーみたいですが、これを剥がす人はさすがにいないでしょうね(笑)。
元のblind manはこちら↓盲人の頭を叩いて略奪しろ、だなんてひどい文です。
左からblind man→Paste over→修正後に印刷された後期のジャケットです。裏側サイドに折れているコーテイングのかかり具合で違いが判断できると思います。
このアルバムの初回マトは-1A/-1Aですが、何故か初期のフリップバック・カヴァーではありません。フリップバック・カヴァーには-2A/-1Aが入っていました。海外のオークションを見てもこの組み合わせが多いのでジャケットの順番はあまり関係ないのかも知れません。ちなみにPaste Over Coverは-2A/-1Aでした。印刷所はJames Upton Ltd.とMacNeill Pressがあります。個人的にはJames Upton Ltd.の方をよく見かけるような気がします。また、レコードのラベルも上部に「MADE IN ENGLAND THE DECCA RECORD CO, LTD」のものと「MADE IN ENGLAND」だけのものが存在します。
こちらは両方とも-1A/-1Aが存在します。やはりジャケットは両方共フリップバック・カヴァーではありません。デザインから考えて「MADE IN ENGLAND」だけのものが最初期プレスかと思います。
ファーストと比べてこちらはタイトルやクレジットの誤植はありません。曲順もいいし、UKでのシングル曲は一切収録されていない渋いアルバムです。現在残念ながらCDも廃盤。ぜひ復活してほしいアルバムですね。