ローリング・ストーンズの『GOATS HEAD SOUP』に収録されている「Star Star」はミックのボーカルをずらして歌詞の一部を聞こえずらくしてあるUSA盤のミックスが有名ですが、南アフリカ盤はもっととんでもないミックスが施されています。ミックが"Starfucker、Starfucker"と歌う箇所のfuckerの部分全てでベースとバスドラの音が異常に大きくなりfuckerが聞き取れないようにミックスされています。Starドン!Starドン!とこれがエンディングまでずっと続くのでここまで徹底的にやるのか~と驚きです!私は97年頃マニアの方から教えて頂き、その2年後位に横浜の通販専門店で買いました。針を下すとドン!ドン!と初めて聞くときはちょっと心臓に悪いヴァージョンかもしれません(笑)。
レコードのラベルは南アフリカ盤特有のシンプルなデザインです。国名もありません。マトは手書きでCOC-59101-A/-B-1、またはCOC-59101-A-2/-Bなど。何度もプレスされたのか送り溝の幅がレコードによってまちまちですがCOC 59101規格のレコードの「Star Star」は全てこの別ミックスが収録されています。
ジャケットの紙質は他国はツルツルした手触りですがこちらはちょっとザラザラした感触です。背も他国と比べて幅広です。裏は他国同様キースです。見開きを開くと他の3人、レコードを入れる側が上下折り返しになっています。
レコードを入れるインナーも上下折り返しになっています。そのためレコードは側面から出し入れするようになります。ジャケット、インナー共にarlone pressのロゴがあります。インナーのデザインは両面とも他国と同じです。山羊のインナーも付属しています。
他の南アフリカ盤同様、南アフリカのクレジットはどこにもありません。また、南アフリカ盤は見つけてもボロボロなのが多く、なかなか状態の良いものに巡り合えないのが残念です。また、配給元がCBSに変ったNIC 001の規格番号のものは通常のヴァージョンが収録されています。ジャケットもシングル・カヴァーに変更されています。インナーに書かれていた曲名やクレジットは裏ジャケに印刷され、インナー2種はなくレコードはただの白い袋に入っています。↓は再発盤の裏ジャケです。こちらは通常ヴァージョンですので要注意!
USA盤のミックスは数年前配給元がユニバーサルに変ってから初CD化されましたが、こちらは未CD化なのでもし「山羊の頭のスープ」デラックス・エディションなんていうのが将来出るとしたらぜひこのヴァージョンを収録してほしいです!