ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ フェイク・ジャケいろいろ!!

レコードを買っていると資料でも見たことがないジャケットに出会うことがあります。こんなデザインのものがあったかな?と調べてみると偽物のジャケットだったりします。今回はフェイク・ジャケを集めてみました。ジャケットとレコードをそっくりそのままコピーしたカウンターフィットはドイツ盤クラブ・エディションなどでよくありますがそれは手触りや印刷が不鮮明なのですぐに分かりますが、フェイク・ジャケは独自のデザインなのでよくこんなジャケット考えたな~と感心してしまいます。まあ、ブートレグのジャケットのデザインも言ってみれば同じことですよね。過去に一番有名だったのがUSA盤の「Street Fighting Man」のジャケットではないでしょうか?これは80年代にセカンド・ジャケだとかプロモ用のジャケットと言われていたものです。今では考えられませんが当時は警官が群衆を殴っているとか、警官が殴られているとかいろいろと噂だけで肝心のジャケットの写真が無く、本物のデザインがどういったものかも知られていない時代でした。私は80年代に今は無き某レコード店で大枚はたいて買いましたが無知だったですね~。このレコード店はめったに出てこない「Beast Of Burden」のPSやビートルズのレア盤など珍しいものばかり売ってましたが、はたして全部本物だったのでしょうか?これしか買わなかったので今となってはわかりません。裏も同じデザインです。88年に出た中野〇児さんのディスコグラフィにも載っていたのでこれが本物だと思いましたが、紙質が他のUSA盤のピクチャー・スリーヴと違って作りも雑です。

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私は本物は持っていませんが、数多く出回っているカウンターフィットの中で一番本物っぽいのはこれでしょうか?

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実物は17枚しか現存していないそうです。こちらは裏側です。

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USA盤シングルの偽物PSは他のタイトルでも多数出回っています。中に本物のレコードが入っているので、レコードだけ売るより付加価値を出そうとしたのか分かりませんがあくどいですよね~。こういうのは無視して買いませんが、中のレコードのラベルのヴァリエーションが持っていないものだったので渋々買ったのがこの「Tell Me」です。こんなジャケット、USA盤にはありませんね(笑)。

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あと、80年代に出回っていたのが次の2種です。これは当時セカンド・ジャケだなんて言われて買いました。やはり中に本物のUSA盤のレコードが入っていますが、PSは本物のデザインの周りに白い枠があり、手触りも違います。「The Last Time」です。右側に本物を並べてみましたがメンバーの写真が暗くいかにもコピーというのがわかります。

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「19th Nervous Breakdown」です。こちらも右側に本物を並べてみました。このジャケットは本物でもかなり暗い写真が使われているのであまり画質の違いはありませんが、手触りが全く違います。

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次はドイツ盤の「Little Red Rooster」です。5Headsと呼ばれる初期のドイツ・シングルのデザインのもので、私はこりゃ大発見!と買いましたが「Little Red Rooster」の本物はファーストLPの写真が使われていてこのジャケットは存在しないです…。

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裏も当時のドイツ盤をそっくりそのままコピーしています。

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この「Little Red Rooster」のジャケットは印刷も鮮明でよく出来ています。本物のジャケットと並べても不自然さはありません。ただやはり紙の質がツルツルしていて、メンバーの写真も暗いです。他には「The Last Time」でこのタイプを見たことがありますがそれも存在しません。5Headsと呼ばれるドイツ盤のデザインでは「I Wanna Be Your Man」「It's All Over Now」「Not Fade Away」「Time Is On My Side」の4枚しか存在しません。 f:id:jukeboy:20170403204026j:plain

こちらはブラジルのシングル盤「Jumpin' Jack Flash」ですが、このレコードは元々レコード会社の袋にレコードが入っていてピクチャースリーヴは存在しませんが、ブラジル盤のEPのように2枚の紙をビニールで挟んでジャケットを作っています。表側の写真は不鮮明でこんなジャケットは存在しません!わざわざ古いビニールで包んで当時の雰囲気を出していて芸が細かいですので要注意です。

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裏ジャケも当時のブラジル盤のEPのをコピーしています。中のレコードはシングル盤ですがEP用なのでクレジットが33回転のままになっています。

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他にはもともとジャケットが無いはずのUK盤の「Come On」や、ストーンズのレコードが発売されていないボリビア盤なんていうのもありました。ボリビアと言われるレコードはブラジル盤のようにビニールに2枚の紙を両側に挟んでレコードを入れるジャケットとなっていました。裏ジャケは上の写真と同じブラジルEPのもので、中のレコードはブラジル盤が入っていてブラジル輸出仕様だといって売られていました(笑)。最近見かけたのは、実際には存在しないUSA盤として「Come On/I Want To Be loved」がジャケットを付けてパープル/ホワイトラベルで売られていましたがここまでくるともうブートレグですね!ドイツ盤の「Little Red Rooster」は勉強不足で買ってしまいましたが、何でもありの世界、要は資料でも見たことがないジャケットは疑え、という事でしょうか。