ドイツ・クラブ・エディションの『20 SUPER HITS BY THE ROLLING STONES』です。このレコードに関してはスイス向けのクラブ・エディションという説と、ドイツ国内で発売されたという説がありますが、ドイツ国内では同じアルバムがレギュラー盤で発売されているので、そちらと一緒にジャケットの違いなどをまとめて紹介したいと思います。規格番号はクラブ・エディション盤は34 243 6、レギュラー盤は初版が6.23502 AO、セカンド・プレスが6.23502 APです。発売はクラブ・エディション盤は1979年1月、レギュラー盤は1978年8月とレギュラー盤の方が5か月ほど早く発売されていますが資料によっては両方共78年8月に発売されたという記述もあります。クラブ・エディション盤はEuropaischer Phnoklubというところから発売されました。また、クラブ・エディション盤としては珍しくカセット・テープ(規格番号:68 598 2)も発売されています。ジャケットのデザインは両方とも同じでクラブ・エディション盤はDECCAのロゴの下にClub Editionの文字が入っています。
DECCAのロゴの下の部分です。Club Editionのクレジットがあります。レギュラー盤の方は何も書かれていません。
表側左下の部分です。クラブ・エディション盤の方はP1978のクレジットがあります。これを見るとクラブ・エディション盤も78年8月に同時発売された説の方が正しいような気がします。
裏ジャケです。表側と同じデザインですが、メンバーの写真の両側に曲目が書かれています。
裏側左上の部分です。クラブ・エディション盤はDecca Club Editionと書かれています。レギュラー盤の方は何も書かれていません。
裏側右上の部分です。上からクラブ・エディション盤STEREO 34 243 6、中がレギュラー初回盤の6.23502 AO、下がセカンド・プレスの6.23502 APです。クラブ・エディション盤とレギュラー盤のセカンド・プレスの方は番号の下にカセットテープの番号が書かれています。
裏側下部中央です。上からクラブ・エディション盤、レギュラー初回盤、セカンド・プレスです。この部分のクレジットはそれぞれ全く違います!
下部右下の部分です。上の写真でセカンド・プレスでLC 0171のクレジットが中央にありましたが、レギュラー初回盤では右下にクレジットされています。
曲目の部分です。こちらはA面です。20曲も詰め込んだので片面に10曲ずつ収録されています。「Dandelion」で始まるというちょっと変わった選曲です。このアルバムはSTEREOのクレジットがありますが、A面でリアル・ステレオは「Dandelion」「Something Happend To Me Yesterday」「My Girl」「Child Of The Moon」で「Bye Bye Johnny」はモノラル、あとは疑似ステです。
B面の曲目です。こちらもマニア向けの曲が並んでいます。B面でリアル・ステレオは「Mothers Little Helper」だけで、「poison Ivy」と「Money」はモノラル、あとは疑似ステです。「The Under Assistant~」はエンディングでカットがあるヴァージョン、「Poison Ivy」はUK盤EPのヴァージョンです。
また、このアルバムにはアメリカ向けの輸出仕様もあり、表側のDECCAのロゴの部分にTELEFUNKENのステッカーが貼られ、メンバーの写真の右側にDIRECT IMPORT FACTORY SEALEDとMADE IN GERMANYと書かれたステッカーが貼られています。
ラベルです。こちらはクラブ・エディション盤の方です。左側にClub Editionのクレジットがあります。マトリクスは6.23502-01-1/6.23502-01-2です。両面共Munufactured in Germanyの刻印があります。
B面のラベルです。
レギュラー盤のラベルです。初回盤とセカンド・プレス共に同じデザインです。他のアルバムではジャケットは変わらずにラベルが変化するパターンが多いですが、このアルバムはジャケットの方が変わって中のレコードは同じままです。Club Editionの文字が消え、左側の下にP1978があります。規格番号も6.23502と変わっています。マトリクスはレコード・クラブ盤と同じで6.23502-01-1/6.23502-01-2です。両面共Munufactured in Germanyの刻印があります。アメリカ向けの輸出仕様のレコードもこちらのラベルです。
B面のラベルです。
ドイツ国内で同じレコードが出ていたとは考えずらいので、クラブ・エディション盤はスイス向けという説の方が正しいのかも知れませんね。これは保留にしておきますがもしわかりましたら追記します。このアルバムは何といっても選曲が面白いですね!普段あまり聞けない曲を選んだのか分かりませんが、自分でベスト盤を作ったら絶対にこの選曲にはしないでしょうね(笑)。20曲も入っているのに短い曲ばかりなのであっという間に聞き終えてしまいます。ドイツ・デッカの編集盤は日本と同じでとんでもなく種類が多く面白いものも多いので、クラブ・エディション盤が終わったらだんだんと紹介したいと思います。