ローリング・ストーンズのUK輸出仕様EP『GOT LIVE IF YOU WANT IT』です。規格番号はSDE 7502で、65年7月に発売されました。このレコードは主に北欧に輸出され、UK盤EPから「Route 66」がカットされた内容になっています。ジャケットは規格番号がSDE 7502となっただけでUK盤と全く同じです。ブライアンの写真が反転しているのも同じです。また、ジャケットは両面コーティングされています。
左上の規格番号の部分です。表側から輸出仕様と見分けるにはこの部分しかありません。
裏ジャケです。UK盤とほぼ同じデザインです。印刷所はMacNeill Pressでフリップバック仕様になっています。
裏ジャケ右上の規格番号の部分です。MONO SDE 7502とあります。
曲目の部分です。「Route 66」がありません。その下に印刷所とコーティングの会社のクレジットがあります。
DECCAのロゴの部分です。
このEPには後期盤と思われるセカンド・ジャケットがあります。表側のコーティングがなくなり、裏ジャケのフリップバックがありません。裏ジャケの下部のクレジットが全てなくなっています。中のレコードは上のジャケットと全く同じラベル、マトのものが入っています。
初期型のフリップバックのジャケットと並べてみました。下部のクレジットが全部なくなっているのが分かります。Printed in Englandの部分がなくなっているのでもしかしたら後期盤は自国でジャケットを作ったのかも知れません。
ラベルです。初期型と後期型のジャケット共にこのラベルが入っていました。規格番号がSDEで改行されています。また、著作権のクレジットがスカンジナビア全体のNCBだけしかありません。おそらくラベルはこのタイプしか存在しないと思います。マトリクスは機械打ちでEFF-2821-2C/EFF-2812-1Kです。B面のマトはUK盤と同じです。
B面のラベルです。
このEPはドイツ、フランス、オランダなどの国ではこの輸出仕様同様「Route 66」をカットした形で発売されていました。日本でも70年代初頭まで何度か発売されましたが全部「Route 66」はカットされてましたね!逆にUK盤と同じ曲目で発売されたのはオーストラリア、ニュー・ジーランドです。前回の『VOLUME 2』同様どういった理由で1曲カットされたのか分かりません。当時の北欧ではレコードのプレスがされなかったのでこういったレコードが生まれましたが本国仕様との違いを見つけるのも面白いと思います。また余談ですが当時の日本ではいろいろな国の仕様でストーンズのレコードを発売していたんですね。このレコードの演奏は全曲勢いがあって気に入ってます!ブライアンを含めた演奏もまとまっていて初期ストーンズのベスト・ライヴだと思います。