ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本オリジナル盤 BEGGARS BANQUET いろいろ!!

ローリング・ストーンズの日本盤『BEGGARS BANQUET』です。メ直盤は1969年2月20日に発売されましたが、純粋な日本盤はなんと4年後の1973年1月25日に幻となった初来日に合わせて発売されました。規格番号はSLC 479です。今回はジャロイドさんから頂きました情報で今まで気が付かなかったこの日本盤のマトリクスの謎を中心に取り上げてみました。ジャロイドさん貴重な情報をありがとうございました!日本盤は通常のジャケットの上にLP大のスリック・カヴァーが付けられて発売されました。当時私はストーンズのオリジナルのアルバムはどんなものが出ているのか把握していなかったのでレコード店でこのジャケットを見た時はキング独自の編集盤と勘違いしていました。今考えると無知だったですね…。

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スリック上部のキャッチコピーの部分です。国内盤として初の登場‼と書かれています。

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右上にLONDONのロゴと規格番号のSLC 479があります。

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スリックの下には通常のジャケットがあります。

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スリックの裏側です。ライナーは亀淵昭信さんでメ直盤の後半に書かれていた文と同じものが流用されています。右側に当時のストーンズディスコグラフィーが載っています。

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曲目の部分です。

右下にSLC 479とキングレコード株式会社、そして℗1973のクレジットがあります。

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見開きの内側です。このデザインは各国盤と同じです。

裏ジャケです。基本的なデザインは各国盤と同じです。下に℗1973 King Record Co. Ltd. Japanのクレジットがあります。

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この裏ジャケは2種類あり、下部に¥2000と値段が書かれているものと書かれていないものが存在します。プロモが入っていた方は¥2000とあるのでおそらく値段が書かれている方が初期のジャケットだと思います。この年の後半にオイルショックがあり、74年頃からレコードが値上がりしたので後期のジャケットでは値段が消えたのかも知れません。

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歌詞カード表側です。

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歌詞カードの下部に規格番号のSLC 479があります。

歌詞カード裏側です。メ直盤ではB面2曲目以降が省略されていましたが、ここでは全曲の歌詞が掲載されています。

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歌詞カード裏側の下部には発売元のキングレコードのクレジットがあります。

ラベルです。SLC 479規格にも白ラベルのプロモが作られました。メ直盤発売時の69年にも日本製のプロモが作られましたがジャロイドさんからそのメ直盤のプロモのマトとこの日本盤のマトが同じことを教えて頂きました!これは今まで全く気が付きませんでした!マトが同じという事は当時の日本盤のプロモのスタンパーを流用しているという事なのでそんなことなら最初から日本盤を発売してくれればよかったのに、なんて思ってしまいます。白ラベルでLONDONのロゴはありません。上に見本盤とSTEREOのクレジットがあります。メ直盤のプロモは「悪魔」側がB面になっていましたが、こちらはちゃんとA面になっています。マトリクスは機械打ちでSDLBT 750-6/SDLBT 751 B-1です。メ直盤のマトは-1/-1でしたので結構進んでいますね。

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B面のラベルです。

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レギュラー盤のラベルです。日本盤の青いレギュラーのロンドン・ラベルです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 750-6/SDLBT 751 B-5です。他には-14/B-3などを確認しました。

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B面のラベルです。

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この後の再発盤GP規格では-14/B-3、LAX規格では-B-1/-C-1、GXD規格では-B-4/-C-8を確認しました。私の持っているレコードの枝番なので他にも多数あると思います。しかし、キング時代は結局最後までSDLBT 750/SDLBT 751のマトが使われていたんですね!日本盤の再発までが同じマトだとは今まで気が付きませんでした。このレコードは73年の来日記念盤として発売されましたが、それまでの4年間日本盤が出なかったというのも不思議ですよね。『BEGGARS BANQUET』だけ何故?という疑問が残りますが理由は分かりません。当時私は一学年10クラスのマンモス校にいましたがストーンズを聞いている人は殆どいませんでした。来日中止になった時に少し話題になったくらいでみんなはストーンズ=麻薬というイメージを持っていたようです。クラスではT.レックスがダントツの人気で、後はカーペンターズミッシェル・ポルナレフなどを聞いてる人が多かったです。しかしこのアルバムは「Sympathy For The Devil」と「Street Fighting Man」という今でもステージで演奏している曲が含まれているストーンズにとっての重要なアルバムです。この時は結局幻の来日記念盤になってしまいましたが、その後のストーンズの原点になったアルバムといっても過言ではないほどの名盤ですよね!