前回に引き続きローリング・ストーンズのUSA盤『BETWEEN THE BUTTONS』です。今回はステレオを紹介します。規格番号はPS 499でモノラルと同じ1967年2月11日に発売されました。モノラルでは左下にあったLONDONのロゴと規格番号は左上へ移動しています。モノラル同様シュリンクの上にタイトル・ステッカーが貼られています。
左上のロンドンのロゴとSTEREO PS 499の部分です。
裏ジャケです。こちらはモノラルと共用で両方の規格番号がクレジットされています。細部はモノラルと全く同じですのでここでは省略します。
ラベルです。ステレオ用のブルーのロンドン・ラベルです。右側にPS-499とSIDE ONEがあります。リムはありません。下部のマトリクスの末尾にBWがあります。これはプレス工場コードでニュー・ジャージー州のBestway Products,Inc.のことです。その下にMade in U.S.A.があります。マトリクスは機械打ちでZAL 7616-1A 1-6-67/ZAL 7617-1A 1-6-67です。日付の部分は手書きです。
上のラベルと似ていますが下部のマトリクスの末尾のBWとその下のMade in U.S.A.がありません。マトリクスも同じで機械打ちでZAL 7616-1A 1-6-67/ZAL 7617-1A 1-6-67です。日付の部分は手書きです。
右側のPS-499とSIDE ONEの文字が異常に大きなタイプです。リムなしです。一番最初のラベル同様下部のマトリクスの末尾にBWがあり、その下にMade in U.S.A.があります。マトリクスも同じで機械打ちでZAL 7616-1A 1-6-67/ZAL 7617-1A 1-6-67です。日付の部分は手書きです。このレコードのジャケットには丸いプロモ・ステッカーが貼られていました。マトの枝番が-1A/-1Aで日付がある事からここまでの3枚のどれかがオリジナル・プレスだと思います。
写真では薄い色になってしまいましたが実際は濃いブルーのラベルです。面表示はside oneと小文字です。マトリクスは機械打ちでZAL 7616-1B/ZAL 7617-Bです。
上のラベル同様濃いブルーのラベルです。面表示はside oneと小文字で、その他の文字の配置も同じですが、下部のプロデューサー・クレジットが2列だったのが、こちらは1行です。マトリクスは機械打ちでZAL 7616-1M/ZAL 7617-1Cです。
上のラベル同様濃いブルーのラベルです。面表示はside oneと小文字で、その他の文字の配置も同じですが、上のラベルの下部のマトリクス表記にカッコがありません。マトは-1Gで以降のラベルと前後してしまいますが、ラベルが似ているのでここへ入れました。マトリクスはZAL 7616-1G △10041/ZAL 7617-1G △10041Xです。△以降は手書きです。
左側にside oneとXZAL 7616が、右側にPS 499があります。曲目が左揃いとなっています。Made in U.S.A.はありません。マトリクスは機械打ちでZAL 7616-1E/ZAL 7617-1Eです。
面表示はSide 1で文字のフォントが縦長になっています。このラベルでは色の薄いものと濃いもの、文字が白っぽいものの3種類ありましたが基本的な文字の配置は同じなのでマトを挙げておきます。マトリクスはZAL 7616-1B PS 499 A-/ZAL 7617-1Bです。A面のZAL 7616-1Bだけ機械打ちで、後は手書きです。他に機械打ちでZAL 7616-1F PS 499 A/ZAL 7617-1B PS 499 B(各面PS以降は手書き)と、機械打ちでZAL 7616-1F PS 499 A-/ZAL 7617-1F PS 499 B-(各面PS以降は手書き)の2種を確認しました。
面表示はSide 1です。タイトル文字は大文字です。リムはありません。マトリクスはZAL 7616 ZAL 7616-1G W △10041/ZAL 7617 ZAL 7617-1G W △10041です。両面共真ん中のZAL 7616-1Gの部分は機械打ち、その他の部分は手書きです。
上のラベルと同じ文字の配置ですが、リムがあります。マトリクスも同じでZAL 7616 ZAL 7616-1G W △10041/ZAL 7617 ZAL 7617-1G W △10041です。両面共真ん中のZAL~1Gの部分は機械打ち、その他の部分は手書きです。
ラベルの色が薄いタイプです。文字の色も薄く見えずらいですが面表示はSide 1です。タイトル、グループ名は大文字です。マトリクスは機械打ちでPS-499-A ZAL 7616-1H/PS-499-B ZAL 7617-1Hです。両面共PSで始まる箇所は手書きです。
左側にside one、XZAL 7616 PHが、右側にPS 499があります。曲名の最後にタイム表記があります。マトリクスは手書きでZAL 7616-15-1-11/ZAL 7617-15-1-11です。
面表示はSIDE 1です。タイトル、曲名などの文字のフォントが初期盤と全く同じなのでもっと早いような気がしますが、マトから考えてここへ入れました。下部のマトリクス表示の末尾にBWがあります。リムはありません。マトリクスはZAL-7616-16 BEST/ZAL-7617-1Aです。A面は手書きで、B面は機械打ちで日付はありませんが、最初のマトと同じです。
上と同じデザインですがリムがあります。面表示も同じSIDE 1です。マトリクスは手書きでZAL-7616-16 BEST/ZAL-7617-16 BESTです。
左側にPS 499、XZAL 7616が、右側にSIDE ONE、MADE IN U.S.A.があります。タイトル、グループ名は大文字です。溝の形から見てかなり後期のラベルです。マトリクスは手書きでC-1 ⇔ ZAL 7616-1/B-1 ⇔ ZAL 7617です。B面のマトの最後に判別不明の文字があります。
おそらく最終プレスだと思います。左側にSTEREO、SIDE 1が、右側にPS 499、(ZAL-7616-A)があります。タイトル、グループ名は大文字です。曲目の後にタイム表記があり、作者クレジットは下部にまとめられています。マトリクスは手書きでPS 499 A 1-1-1 ZAL-7616-17 PRCW/PS 499 B 1-1-1 ZAL-7617-17 W PRCWです。
同じラベルでもマト違いがかなりあるので、ここで紹介した他にもマト違いがあると思います。「Let's Spend The Night Together」と「Ruby Tuesday」はシングルはモノラルだったのでこのステレオ盤でいち早くステレオ・ヴァージョンが登場した事になりますね!このアルバムは前作『AFTERMATH』同様ブライアンがビブラフォン、マリンバ、バンジョー、カズーなどいろいろな楽器を担当しておりサウンドのバラエティーに富んでいるので評価は低いですが結構楽しめるアルバムだと思います。フォーク調の「Back Street Girl」とこの次の『サタニック』へ続くサイケ調の「Please Go Home」が外されてしまったのが惜しいですが、このUSA盤の選曲もなかなかいいですよね!