ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本盤プロモLP 来日記念特別ダイジェスト盤!!

ローリング・ストーンズの日本盤プロモLP『SPECIAL COUPLING SUNGLE DIGEST(来日記念特別ダイジェスト盤)』です。1973年1月の来日公演に合わせて発売された5枚の来日記念シングルのプロモ盤として作られました。ご存知のように結局来日は中止になってしまい、5枚の来日記念シングルは幻の来日記念盤になってしまいましたね。この5枚のシングルは後にスペシャル・カップリング・シリーズと名を変えて発売されています。これってすごい商売根性ですよね(笑)。このプロモは当時の日本での発売元のキングレコードで73年1月に作られ、規格番号はDY-4801~3です。正確な情報か分かりませんが現存数は10枚だけだそうです。確かにあまり見かけないレコードですが…。ジャケットは白黒でハイドパークでのステ―ジ写真が使われています。薄い紙質でペラ・ジャケのような感じです。

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裏ジャケです。フリップバック仕様になっており、いかにもプロモ盤といったデザインです。来日でヤングは過熱!!という昭和的なコピーが付けられています。その下にアルバムのタイトル(?)『来日記念特別ダイジェスト盤』があります。左下に当時キングから出ていたストーンズのレコードの広告、右下に朝日新聞の社会欄に載ったチケットを買うために徹夜している様子の記事があります。

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印刷ミスか「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」の原題が何故か「JUM JUMPIN' J JUMPIN' JACK FLASH」と変なことになっています。

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左下にキングのカタログがあります。当時は日本独自のベスト盤が多いですね。先日紹介した来日記念盤として発売された『BEGGARS BANQUET』も載っています。

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右下に来日公演の日付と72年12月1日付の朝日新聞社会欄の記事があります。もし、来日が実現していたらブートで聞けるホノルルの演奏みたいだったんでしょうね!当時地方では来日中止後に麻薬だ、なんだと話題になった程度で来日前のこの騒ぎは全く知りませんでした。それだけ東京と地方都市では格差があり、情報が全く無かったんですよね!

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下部中央にロンドンレコードのクレジットがあります。

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右下に非売品と、発売元のキングレコードのクレジットがあります。

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ラベルです。キングの白ラベルです。上にローリング・ストーンズ来日記念発売とあります。その下にスペシャル・カップリング・シングル・ダイジェストとあります。各曲名の前に当時来日記念盤として発売されたシングルの規格番号があります。左側に非売品、右側に規格番号のDY-4801~3と、見本品のクレジットがあります。一番下にマトリクスがあります。マトリクスは機械打ちでSDLBT 2426/SDLBT 2427です。

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B面のラベルです。「Lady Jane」は当時日本盤のベスト盤にもよく収録されていますが日本で人気があったんでしょうね!その他は日本でシングルA面になった曲で構成されています。

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当時のキングではオムニバスのプロモLPにストーンズの曲が1~2曲入ってるのは何枚かありましたが、こうしてストーンズの曲だけで1枚のアルバムとして構成されているのは非常に珍しいと思います。内容もプロモ盤という事を除いてもヒット曲ばかりで究極のベスト・アルバムとしても楽しめます。A面1曲目から4曲目まではモノラルで、A面5曲目とB面はステレオです。当時の日本盤としてはメリハリのあるパンチの効いたいい音が聞けます。このレコードを見ていると本当に来日中止が悔やまれます。もし来日が実現して絶頂期ストーンズの『LIVE IN JAPAN 1973』なんていうアルバムが出ていたら、もっとストーンズは日本で知名度が上がったと思います。以前も書きましたが1学年10クラスのマンモス校にいましたがストーンズを聞いてる人は殆どというか、全くいませんでした。当時のこの来日中止の後何年もストーンズ=麻薬というイメージが定着して初めて会ったロック好きの人とストーンズの話をすると「あぁ、あの麻薬の…」と絶対に言われました。そんな懐かしいこともありましたが、このレコードは希少性はともかくジャケットも内容も素晴らしくサイコーのプロモ盤ですよね!