ローリング・ストーンズのオランダ盤『ファースト』の続編です。今回は73年に発売されたミック・ジャガーのステージ写真を使ったジャケットです。ドイツの再発盤やスイス盤でもほぼ同じジャケットが使われているのでお馴染みのデザインですね。規格番号は6835 103です。オランダではここまで再発盤はジャケットが変更されるたびに番号も一緒に変更となっています。左側に大きくグループ名と、上部に曲目があります。
右上にDECCAのロゴがあります。
曲目の部分です。
裏ジャケです。左側はストーンズのレコードのカタログになっています。70年代初頭に発売された編集盤の『GIMME SHELTER』や『ROCK'N ROLLING STONES』も載っています。右側に曲目があります。
右下にSTEREOと規格番号の6835 103、DECCAのロゴがあります。
右下にPrinted in The Netherlandsとあります。
ラベルです。DECCAのロゴの上のffrrが無くなっている70年代のオランダ・デッカのラベルです。「Now I've Got A Witness」の作者クレジットは(N.Phelge)です。マトリクスはAA 825 384 1Y 3 Ⓟ1968 670 11/AA 825 384 2Y 3 Ⓟ1968 670 115です。これは68年のバタフライ・カヴァーと同じマトで末尾の数字が進んだものとなっています。
B面のラベルです。
ドイツ盤(スイス盤もドイツのジャケットを使用)の再発と並べてみました。ミックの写真や左側のローリング・ストーンズの文字、DECCAのロゴなど全く同じです。オランダ盤の曲名が書かれている部分がドイツ盤ではミック・ジャガーのポスター入りのクレジットとなっています。しかしこの鷹のマーク、ナチス・ドイツの国章みたいですね。余談ですがこれと同じ時期に出たドイツ盤の『ROCKIN' ROLLING STONES』はもろこの鷹のジャケットとなっていました!他国の反感はなかったのかと考えてしまいますがそちらはまたの機会に紹介します。オランダ盤に比べてドイツ盤の方がコーティングされているような光沢のあるジャケットです。
ドイツの『ファースト』は基本的に横向きのジャケットとこのミックのジャケットしかありませんが、オランダではここまでUK製のジャケットを含めると同じ内容で5回もジャケットが変わったことになりますね!これって他国と比べて断然多いですよね。初回の発売からたったの9年でこんなに変わってしまうなんて買う方もこんがらがっていたでしょうね(笑)。このミックのジャケットは73年から82年まで結構長い間販売されていましたが、82年にオランダ盤はまた変わります。次回はこの82年に再発された『MUSIC FOR THE MILLIONS』のシリーズで発売されたファーストと同じ内容のレコードを紹介します。