ローリング・ストーンズの日本での6枚目のシングル「リトル・レッド・ルースター/オフ・ザ・フック」です。1965年(昭和40年)2月1日に発売され、規格番号はHIT-440です。このレコードは規格番号は同じでジャケットのデザインだけ変えたセカンド・ジャケが存在しますが、今回はオリジナルのジャケットを紹介します。ジャケットは全体に赤で、何を話しているのかほのぼのとしたメンバーの写真が使われています。
裏ジャケです。当時の値段は330円です。先にも書きましたがこのシングルの370円版は規格番号は同じでジャケットのデザインを変えて再発されているので、このデザインでは330円しか存在しません。
見開きの内側です。初期のストーンズやビートルズのライナーを書いていた高崎一郎さんによる解説が載っています。
レコード袋は66年までのピンクのレコード袋が使われています。
ラベルです。ffrrのロンドンのラベルです。このレコードはおそらく後期型のffrrが無いラベルは存在しないと思います。マトリクスは機械打ちでDSt1029-1/DSt1030-2です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
「リトル・レッド・ルースター」は当時イギリスではストーンズ初のヒット・チャートの1位になっています。こんな地味な曲が1位だなんて当時のストーンズの人気が窺えます。作者はウィリー・ディクソンで、オリジナルはハウリン・ウルフです。ストーンズ・ヴァージョンは何といってもブライアンのスライド・ギターが素晴らしいです。初期のステージの定番曲で、ロニー加入後も77年エル・モカンボや89年ツアー以降でも取り上げていますが、私は89年ロスでストーンズを観た時にエリック・クラプトンが飛び入りし素晴らしい演奏を聞かせてくれたのを今でも鮮明に覚えています。このシングルは68年には規格番号は同じでジャケットのデザインだけ変えて再発されていますが、次回はその再発盤を紹介します。