前回に引き続きローリング・ストーンズのUK盤『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』です。今回はEMI以降の再発盤をまとめてみました。最初はEMI盤です。1978年にローリング・ストーンズ・レコードの配給元はWEAからEMIへと変わり、過去のカタログもEMIから80年3月14日にまとめて再発されています。規格番号はCUN 59103です。ジャケットの表側はこれ以降の再発盤全部がWEA盤と全く同じなのでここでは裏ジャケを載せます。
右上に規格番号CUN 59103とEMI独自の番号OC 064-63 075があります。
右下にEMIの住所のクレジットがあります。
裏ジャケ下部中央にA Rolling Stones Record distributed by EMI Record Ltd.とストーンズ・レーベルの商号PROMOYONE B.V.があります。
左下にベロマークがあります。また、カセットでも発売されていたようです。
インナーです。表裏共オリジナルと同じデザインです。
インナー写真側の右下に規格番号CUN 59103があります。
インナーの「Luxury」のタイム表記が4:30となっていますが、実際には5:02のヴァージョンが収録されています。
ラベルです。右側にSIDE 1、CUN 59103とマトがあります。リムの最後にMADE IN Gt. BRITAINとあります。キースのクレジットはRichardsです。ラベルにタイム表記はありません。B面の曲順は1から始まっています。マトリクスは機械打ちでCUN 59103 A-1/CUN 59103 B-1です。
ここからCBS盤です。CBSからは88年1月11日に再発されています。規格番号は450202-1です。裏ジャケは中央に曲名が書かれ、右上のバーコードや、下部のクレジットが多く全体の印象が相当変わっています。今までと違い表裏光沢がある紙質です。
曲目の部分です。
右上に規格番号とバーコードがあります。
右下にジャケットを作った会社のクレジットがあります。このShorewood Packaging Co. Ltd.という会社はアメリカの会社で92年までイギリスで営業しており、結構いろいろなレコードのジャケットを製造しています。
下部中央に配給元のCBSのクレジットがあります。
右下にベロマークがあります。
CBS盤はインナーではなく一枚のシートになっています。広告の紙のようなペラペラな薄い紙です。裏側は何も印刷されていないのでスチュやビリー・プレストンの写真はどこにもありません。
右上に規格番号があります。
インナーの「Luxury」が4:30となっますが、このレコードだけ4:30のヴァージョンが収録されています。
ラベルです。左側にSIDE 1と回転数、Stereoが、右側に450202 1があります。リムの最後にMADE IN ENGLANDがあります。マトリクスは手書きで450202-1 A1/450202-1 B1です。
B面の曲目の部分です。「Luxury」のタイムはインナーでは4:30でしたが、ラベルでは4:27となっています。この曲はホントに盤によってまちまちですね!
2010年11月22日にはユニバーサルから過去のタイトルをまとめた『THE ROLLING STONES 1971-2005』というボックスで発売されました。ここからMADE IN EUですが、ジャケットやラベルの変遷を見るために取り上げます。『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』の規格番号は0602527142890です。CBS盤のような派手さはなくオリジナルに準じたものとなっています。
右下にバーコードがあります。
左下にベロマークとポリドールのロゴ、規格番号があります。
インナーです。オリジナルと違い光沢のある厚い紙です。また、タイム表記が前曲今までとは数秒違っています。「Luxury」は5:00となっており、実際に今までの5:02のヴァージョンが収録されています。
曲目の部分です。過去盤とは各曲のタイムが数秒ずつ微妙に違っています。
B面の曲目です。こちらも全曲今までのタイムと微妙に違います。
WEA盤のオリジナルにあったクレジットに加え、下部に配給元のユニバーサル、Made in the EUなどのクレジットがあります。
ラベルです。右側にポリドールのロゴがあります。左側に長い規格番号があります。キースのクレジットはRichardsとなっています。マトリクスは機械打ちで2714289-A 88476E1/A//2742189-B 88476E2/Aです。AB面の境は//です。リムに©2010があります。厚くて重いレコードです。
2018年に同じくユニバーサルからストーンズ・レーベルのカタログがボックスセットで再発されました。規格番号はWEAオリジナルと同じでCOC 59103です。裏ジャケもオリジナル盤と文字の配置等が同じです。オリジナル通りの復刻ですがジャケットの紙質がオリジナル盤とは違うのが残念です。
左下にベロマークとCOC 59103があります。
下部中央にストーンズ・レーベルの著作権クレジットがありますが、ここでは何故かA ROLLING STONE RECORDとなっています。
その続きに印刷所のShorewood Packaging Co. Ltd.のクレジットがあります。
右下にストーンズ・レーベルの登録商標PROMOTONE B.V.があります。
インナーです。オリジナルと同じデザインですが厚くてしっかりとした紙質です。
インナーの右下に規格番号のCOC 59103があります。
インナーの反対側です。こちらのタイム表記も2010年版と同じくオリジナルとは前曲数秒ずつ違っています。「Luxury」は5:02のヴァージョンが収録されています。
ラベルです。左側にMade in EUがあります。右側にCOC 59103とその下にⓅ2018とあります。キースのクレジットはRichardとなっています。ラベルのタイム表記はインナーと同じタイムで、過去のレーベルのものとは違ったものになっています。マトリクスは手書きで0602557974560 A 18 02906/0602557974560 B 18 02905です。各面の18以降は機械打ちです。厚くて重いレコードです。
B面の曲目の部分です。タイム表記がインナーと同じ時間になっています。ちなみに「Luxury」は5:00となっています。
EMI以降の再発では「Luxury」がCBS盤だけ4:30のヴァージョンが収録されていて、その他は全部5:02のヴァージョンが収録されています。この曲はWEA時代からインナーやラベルでタイム表記が間違っていて、おそらく最終的にレコード化されるまでフェイドアウトのタイミングをどうするか迷っていて混乱したのではないでしょうか?何度も再発されていますが音圧や音質はあまり変わりません。WEA盤を基準としてあえて言えばEMI盤がやや雑な荒っぽい音で、ユニバーサルの2010年版の方はヴォーカルがはっきり聞こえるような気がします。あくまで私の感想でこれは聞く人によって違うと思います。この次の『BLACK AND BLUE』からは各楽器がきれいに分かれたミックスになるので、各楽器やヴォーカルがごった煮のようにまとまって迫って来るこの時代特有の感じはこのアルバムで最後になってしまいました。各曲が良く練られていて名曲揃いのいいアルバムです!