前回に引き続きローリング・ストーンズのUK盤『MADE IN THE SHADE』です。今回はEMI以降の再発盤を紹介します。このレコードの再発盤はEMIとCBSの2種類があります。最初はEMI盤です。EMI盤は1980年3月14日に発売され、規格番号はCUN 19104です。ジャケットの表側はWEA盤と全く同じで、裏ジャケの細かいクレジットが違います。
右上に規格番号のCUN 59104とstereo、EMI独自の番号OC 064-63 315があります。UK盤はOCですが、他の国はこのCの前に2Cや3Cなど国別に独自の数字が付いていましたね。
右下にEMI Records Ltd.と住所があります。
下部中央に配給元のEMI Musicのクレジットがあります。
EMI時代はカセットテープでも発売されていたようで左下にAvailable on tapeとあります。
インナーはWEA盤同様専用のものが付けられています。WEA盤はコーナーが直角でしたがこちらは丸くカットされています。水面のようなデザインは構図が全く同じです。
反対側です。上部レコード取り出し口にカットがあります。
取り出し口にカットがある方の左下に規格番号のCUN 59014があります。よく見るとうっすらとWEA時代のCOC~を消した跡があります。
ラベルです。タイトルが上部に、ベロマークが右上にあります。左側に回転数とSTEREO、ストーンズ・レコードの登録票所のPromotone B.V.があります。右側にSIDE 1、CUN 59104があります。キースのクレジットはRichardsとなっています。マトリクスは機械打ちでCUN 59104 A-1/CUN 59104 B-1です。EMI盤はカスタム・ラベルはありません。
B面のラベルです。
1989年11月20日にはCBSから再発されています。規格番号は450201 1です。WEAやEMIのジャケットと比べて青い部分が鮮やかです。手書き風の曲目の文字の色が赤から黒に変わっています。各クレジットは左下にまとまっています。表側はWEAと同じデザインなのでここでは省略します。
裏ジャケの右上に規格番号450201 1とバーコードがあります。CBS時代もカセットで発売されているようです。
左下に配給元のCBSのクレジットや、Made in Englandがあります。
CBS盤には専用のインナーは付いておらずレコードは白い袋に入っています。ラベルです。上部にグループ名とタイトルがあります。左側にベロマークとSIDE 1、回転数、Stereoがあります。右側に規格番号の450201 1があります。曲目の後にタイム表記があります。EMI同様キースのクレジットはRichardsとなっています。何故か3曲めと4曲目の権利はEMIのままになっています。リムの最後にMADE IN ENGLANDがあります。マトリクスは手書きで4502011 A1/4502011 B1です。
B面のラベルです。こちらも3曲目~5曲目がEMIの権利のままになっています。
UK盤の『MADE IN THE SHADE』のアナログ盤はこれ以降は出ていません。CDはCBS時代に86年と90年に発売されましたがその後は長く廃盤状態が続き、2005年にVirginから、昨年にはユニバーサルから紙ジャケで再発されています。CD時代になり後発のベストと比べると10曲というヴォリュームは時代に合わなくなっているかも知れませんが、私はこの長さが気に入っています。70年代前半のストーンズを振り返るには絶好のアルバムだと思います。ここに収録されている期間はたったの4年間ですが、大掛かりなツアーを挟んでアルバムを制作し、立て続けにヒット曲を連発していたなんて今考えるとスゴイことですね!