ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 南アフリカ盤 12X5 いろいろ!!

ローリング・ストーンズ南アフリカ盤『12X5』です。1964年9月に発売され、規格番号はモノラルがLK 4438、ステレオがSKL 4438です。このタイトルに関してはいろいろな資料でモノラルしか存在しないと書かれていますが、一応ステレオもあります。書かれていないのには訳があるんですがそれは後ほど書きます。ジャケットはUSA盤の『12X5』と同じで右上にあったLONDONのロゴがDECCAに変わっています。モノラルはコーティング無ですが、ステレオの方は表側だけコーティングされています。薄いジャケットで日本盤でいうぺらジャケのような感じです。

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右上にDECCAのロゴがあります。タイトルの色と合わせてかDECCAのロゴも黄色いものが使われています。ロゴの下が黒くなっていますがこれはLONDONのロゴを消した跡だと思います。この部分はモノラル、ステレオ共通です。

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右下の規格番号の部分です。上がモノラル、下がステレオです。MONOの方はロゴの色からUSA盤の判をそのまま流用していると思いますが、ステレオの方は新たに作り直しています。色もグループ名とタイトル文字に合わせてあるのがデザインを損なわなくていいですね!

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裏ジャケです。写真や解説等USA盤と同じです。上下フリップバック仕様となっています。

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右上にDECCAのロゴとモノラル、ステレオそれぞれの規格番号があります。上がモノラル、下がステレオです。

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右下に南アフリカ盤によく見られるRECORD PACがあります。おそらく印刷所の名前だと思いますが詳細は不明です。

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ラベルです。こちらは南アフリカで64年から68年まで使われていたモノラル用の赤ラベルです。大きなDECCAのロゴがあるのが特徴です。右側に規格番号と面表記があります。下にタイトルとグループ名、曲目があります。マトリクスは手書きでARL-6493/ARL-6494です。このマトは枝番がないだけでUSA盤『12X5』のモノラルと同じマトです。このラベルと全く同じマト、文字の配置で青いラベルのものがありますが、それは南ローデシア盤です。

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B面のラベルです。

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ステレオのラベルです。このラベルは66年から1970年まで使われていました。ステレオの方は2年遅れて発売されたと思います。DECCAのロゴの下にFULL FREQUENCY STEREOPHONIC SOUNDのラインが入っています。その他マトリクスは手書きでARL-6493/ARL-6494です。これってモノラルと同じマト?聞いてみたらやはり疑似ステでもなくモノラルでした!イスラエル盤や他の国にもSTEREOと称してモノラルがありましたがこの辺はテキトーですよね(笑)。最初に資料にはモノラルしかないと書かれていた、と書きましたがこのことを挙げているのかも知れませんね!こうなればステレオ用のジャケットとこのラベルだけが資料的な価値しかありませんよね(笑)。

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B面のラベルです。

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両方ともモノラルでしたが、音はUSA盤のモノ盤と同じ音圧でわりといい音です。『ファースト』もそうでしたが60年代の南アフリカ盤は全般に音がいいような気がします。私はこのモノラルの方のレコードを90年頃にUKエクスポート仕様だと言われて買いました。確かに『12X5』のジャケットにDECCAのロゴがあればUKエキスポートだと思ってしまいますが、『FLOWERS』など他のエキスポート盤のラベルと違うのでおかしいな、と疑っていました。南アフリカ盤と知ったのは90年代に入ってからで、南アフリカの他のタイトルを入手してこのラベルは南アフリカだったんだ、と気付いてからです。特に南アフリカ盤はMade in South Africa等のクレジットは一切ないので分からないですよね~!当時はストーンズの各国盤の詳しい資料もなく手探りで探していくしかなかったです。