ローリング・ストーンズの日本盤シングル「一人ぼっちの世界/アイム・フリー」です。このカップリングはアメリカ盤と同じです。1965年(昭和40年)11月20日に発売され、規格番号はHIT-568です。ジャケットは日本独自のデザインです。「一人ぼっちの世界」の日本独自のタイトルの次にカタカナ表記で(ゲット・オフ・オブ・マイ・クラウド)とあります。この表記は現在では使われていないのでこの時期特有のものですね。
裏ジャケです。当時のキングの広告があり、3ヶ月前に発売されたストーンズの「サティスファクション」が載っています。当時の値段は370円です。
見開きの内側です。高崎一郎さんのライナーと歌詞が書かれています。文の中にコジキのスタイルと、今だったら没になりそうな箇所もあります。キースの名前はケイス・リチャードとなっています。
インナーは68年頃まで使われていた青いものです。
ラベルです。初版のLONDONのロゴの上にffrrの耳のマークがあるタイプです。タイトルはジャケット同様「一人ぼっちの世界」の他に(ゲット・オフ・オブ・マイ・クラウド)が書かれています。マトリクスは機械打ちでDSt 1231 1/DSt 1232 5です。下のラベルのマトから考えてB面の枝番がもっと若い番号の組み合わせがあると思います。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
68年からのffrrの耳のマークがなくなったラベルです。上のラベルで左側にあった45 R.P.M.が右側へ移動しています。マトリクスは機械打ちでDSt 1231 B-1-1-3/DSt 1232 4です。両面にJISマークがあります。このラベルは400円のジャケットに入っているんですが私のは過渡期にあったのか何故か370円のままのジャケットで裏の広告も同じです。ホントは広告違いの400円のジャケットがあるんですが未入手です。
B面のラベルです。
高崎一郎さんのライナーを読むと当時の日本では最初ストーンズに拒絶反応を示していたのに「サティスファクション」のヒットで一気に人気者になったという様子が書かれています。それまではきちんとした身だしなみの若者が歌を歌っていたのに長髪で服装もバラバラなストーンズの登場はさぞかしショッキングな出来事だったと思います。そしてこの「一人ぼっちの世界」のミックの早口でまくり上げるような歌い方も当時の日本では相当衝撃的だったと思います。2曲共その後のストーンズのライヴでも度々演奏されていて今聞いても名曲ですよね!