ローリング・ストーンズのイスラエル盤『AFTERMATH』です。3年前、各国盤別ジャケの時にジャケットだけ紹介しましたが、今回は裏ジャケ、ラベル等も紹介します。イスラエルでは1966年夏頃に発売され、規格番号はISK 1016です。イスラエルでの販売元はPAX Recordsという会社です。ジャケットはイスラエル独自のデザインで初期のテレビ・ショーの写真が使われています。この写真は「Get Off Of My Cloud」と「She Said Yeah」を演奏中のもので映像でも見ることがことが出来ますね!ビルのいる場所がいつもと違っているのは右側の1本のマイクでキースとビルがコーラスをとっているからです。上にタイトルのAFTER-MATHとグループ名があります。タイトルが改行されていないのに途中にハイフンが入っていて面白いですよね!左下にPAXのロゴがあります。ジャケットは表側だけコーティングされています。音源はモノラルのみです。後で触れますがイスラエルでは後年UK盤と同じジャケットでも発売されています。
左下にPAXのロゴと規格番号があります。
裏ジャケです。フリップバック仕様となっており、写真や解説、曲目等の配置はUK盤と同じです。
右上にMONOとISK-1016があります。
右下にPAXのロゴがあります。DECCAのロゴはジャケ、ラベルのどこにもありません。
裏ジャケ下部中央にこのレコードを制作したと思われるPRODUCT OF SYMPHONIA (WHOLESALE) LTD., TEL-AVIVとクレジットがあります。
ラベルです。イスラエルPAXの赤いラベルです。上部に大きくPAX、その上にMADE IN ISRAELとあります。右側にISK. 1016とSide 1があります。UK盤同様グループ名の下にメンバー5人の名前が書いてあります。マトリクスは機械打ちでXARL-7209-1B/XARL-7210-1Aです。これはUKモノラル盤と同じマトです。
B面のラベルです。
イスラエルでは後年UK盤と同じジャケットで発売されています。時期は不明ですがジャケット表側にコーティングはなく、裏ジャケはフリップバック仕様ではない等、ジャケットの作りを見るとかなり後の発売だと思います。左下にPAXのロゴがあるのでここでイスラエル盤だと分かります。
PAXのロゴの部分です。オリジナル盤にあった規格番号はなくなっています。
裏ジャケです。フリップバック仕様ではなくなっています。細部のクレジット以外はオリジナルと同じです。
右上の部分です。オリジナル盤にあったMONOはなくなり規格番号だけとなっています。
右上のPAXのロゴの部分です。ロゴの左側にSTEREO⇔MONOとあります。これってもしや曲によってはステレオやモノラルなのか?と期待しましたがモノラルのみです。イスラエル盤の『BIG HITS』や他のアルバムでもステレオとクレジットされているのにモノラルだった、またはその逆でモノラルとクレジットされているのにステレオだったというタイトルが多いですね!この辺はかなりいい加減です(笑)。PAXのロゴの下にイスラエル語のクレジットがあります。
ラベルです。PAXの赤ラベルで基本的には上のラベルと同じですが、MADE IN ISRAELがPAXのロゴの下へ移動しています。右側の規格番号の上にStereo-Monoとあります。マトリクスは上と同じく機械打ちでXARL-7209-1B/XARL-7210-1Aです。先にも書きましたがステレオのクレジットもありますがモノラルです。
B面のラベルです。
ステレオとあるのに実際はモノラルというのがイスラエル盤らしいです。音はUKモノラル盤と比べると音圧が低く、ややこもった感じです。しかし何といってもイスラエル盤は独自のジャケットがいいですね!初期のストーンズの貴重な演奏シーンを使っているところが何とも言えません。この写真はメンバー全員が躍動感があっていいと思います。イスラエルでは以前も『BIG HITS』や『OUT OF OUR HEADS』などを紹介しましたが、独自のジャケットで発売されているのが特徴です。次回はこれもまたイスラエル独自のジャケットで発売された『サタニック・マジェスティーズ』を紹介します。