ローリング・ストーンズの日本盤シングル「イエスタデイズ・ペーパー/コネクション」です。1967年(昭和42年)8月10日に発売され、規格番号はTOP-1178です。アルバム『BETWEEN THE BUTTONS』から日本独自のシングル・カットです。また、このシングルは日本盤としては初の両面ステレオとなっており、後で挙げますがラベルもステレオ用となっています。日本では前回の「夜をぶっとばせ」から5か月という今までにない長い期間シングルの発売がありませんでしたが、イギリスでもこの頃からシングル発売の数が極端に少なっていきますね!ジャケットは二つ折りの紙となっています。狭い階段で撮ったアイドルっぽい写真が使われています。当時の値段は370円です。
裏ジャケです。「好きさ好きさ好きさ」「口笛天国」等当時のグループ・サウンズが取り上げていた曲のオリジナルが並んでいますね。「ミニ・ミニ・ロック」は木の実ナナがカヴァーしてましたね。下部に©1967、規格番号、値段の¥370があります。
見開きの内側です。左側に朝妻一郎さんのライナーが、右側に歌詞が載っています。ライナーにはストーンズが登場した頃の反逆的なイメージだった事や、この年(67年)のヨーロッパ・ツアーで成功をおさめた事が書かれています。
レコードはキングの青い内袋に入っています。
ラベルです。最初はプロモ用の白ラベルです。今迄見本盤のLONDONのロゴは普通の書体でしたが、このタイトルからレギュラー盤と同じ書体となっています。LONDONのロゴの下にSTEREOがあります。左側に見本盤、右側に非売品があります。規格番号の末尾にSが付いていますが、これはステレオを表していると思います。マトリクスは機械打ちでSDST 173-2/SDST 174-1です。両面にJISマークがあります。A面の枝番が見本盤ですが珍しく-2となっています。
B面のラベルです。
レギュラー盤のラベルです。ストーンズの日本盤のシングルでは初めて登場したステレオ用のラベルです。LONDONのロゴの上のマークもffrrからffssとなり円の中にSTEREOPHONICの文字が見られます。中央のラインは今までのシングルは1本でしたが、ここでは2本となりこのラインの間に左側に回転数、右側にSTEREOがあります。規格番号はラインの下にあります。左側に回転数がありますが、この文字のフォントも以前のものとは違っています。このタイトルはこのラベルしかありません。マトリクスは機械打ちでSDST 173-4/SDST 174-4です。両面にJISマークがあります。ステレオ用のマトとなったためか最初のアルファベットがSDSTとなっています。
B面のラベルです。
このシングルは何といっても日本独自のシングル・カットいう事につきますね。「イエスタディズ・ペーパー」と「コネクション」を選ぶとは選曲の良さが窺えますが日本人好みと思われる「バック・ストリート・ガール」が選ばれなかったのは意外です。日本独自のシングルという事もあったのか分かりませんが初のステレオのシングルとなっています。イギリスやアメリカではモノラル盤が出ていますがそちらのマスターは使わなかったようですね。ストーンズはこの前の年からいろいろな楽器を使ったりサウンドが変化し始めていますが、このシングルがどの位売れて当時の日本人にどんな反応があったのか知りたいですね。