ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ トルコ盤 LET IT BLEED!!

前回に引き続きローリング・ストーンズのトルコ盤です。今回は『LET IT BLEED』を紹介します。1970年に発売され、規格番号はSKL 5025です。トルコ盤は表側はケーキで各国盤と同じですが、裏ジャケが独自のデザインとなっています。ジャケットは表側は艶があり、紙質は柔らかいペラペラな感じです。トルコではステレオ盤のみの発売です。

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右上にDECCAのロゴがあります。

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裏ジャケです。トルコ独自のデザインで、ストーンズの写真挟んで大きくグループ名とタイトルがあり、下に曲目というシンプルなデザインです。グループ名は大文字、タイトルは小文字となっています。アルバムの内容とこのサイケ調のメンバーの写真は何となく合わないような気がします。

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右上に243という数字がありますが、何を表しているのか不明です。

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A面の曲目です。その下にDECCAのロゴがあります。DECCAのロゴは下部中央と左下に2ヶ所ありこちらは左下の小さい方です。面表記はBirinci Yuzと書かれていてこれはトルコ語で表面という意味です。「Gimme Shelter」はジャケット、ラベル共に「Gimmie Shelter」と書かれています。

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B面の曲目です。Ikinci Yuzというのは2番目の顔という意味らしいです。第2面と訳した方がいいかも知れません。

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下部中央にもDECCAのロゴがあります。こちらは大きなロゴです。DECCAのロゴの上にSKL 5025があります。

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左下にSER OFSET BASIMEVIと印刷所のクレジットと電話番号があります。SER OFSETという名前の印刷所です。 

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インナーです。前回の『BIG HITS』の時はレコード会社の中にDECCAのロゴがありましたが、こちらはありません。トルコ語で書かれている事はDECCAの袋と一緒ですが、もしかしたら元の持ち主が入れ替えて違う会社のインナーなのかも知れませんのでこれは参考のため載せておきます。

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インナーの反対側です。

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ラベルです。ステレオ用の黒ラベルです。上部にffssのロゴとDECCAのロゴがあります。中央のラインにFULL FREQUENCY STEREOPHNIC SOUNDとあります。左側にBIEM、NCBなどの著作権協会と面表記Side 1が、右側にSKL 5025とマトがあります。曲目は左揃いです。「Gimme Shelter」はGimmieとなっています。マトリクスは機械打ちでXZAL-9363-P-4W/XZAL-9364.P-3Wです。マトの後のPの先はA面がハイフン、B面がドットとなっています。UK盤と似たマトですが、B面がドットだったり、AB面の数字の組み合わせはUK盤では見た事がありません。

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B面のラベルです。「Midnight Rambler」の作者がJagger-Smithとなっていますが、Smithって誰だ(笑)。他の曲はRichardと合っているのにこれだけ間違えているとは変ですね!

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音はそんなに悪くはありませんがUK盤と比べるとやや不鮮明で奥に引っ込んだ感じです。このトルコ盤の特徴は何といっても裏ジャケが独自という事ですよね。白黒の写真で、文字だけの余白の部分が多いせいか何となく安っぽい印象を受けます。通常のケーキが切られてレコード盤が割れたのではだめだったんですかね?当時の日本盤もよく裏側が独自のデザインのがありましたがさすがに『サタニック』以降は世界標準になったので、この時代になってもまだ独自のデザインというのは珍しいですね。私はこのレコードをeBayで買いましたが、届いたときは段ボールに圧力を加えた跡があってレコード盤にひびが入っていました。海外から送られてきたレコードが割れていたのは過去3回あり、それまでは返品していましたがこのトルコ盤は滅多に出ないし、ジャケットが欲しかったのでそのまま買いました。よって「Gimme Shelter」と「Midnight Rambler」しか聞けません。他に一番残念だったのはUKテスト・プレスが薄い段ボールで送られてきて段ボールごと曲がっていてレコードが真っ二つに割れていたことです。これはテストプレスという貴重な遺産がこの世からなくなってしまったという悔しさの方が強かったです。画像を検索するとそのテストプレスはラベルの筆跡が同じものが出ていますが、そのレコードは残念ながらもうこの世に存在しません。あとは南米からの荷物で他の荷物から香水がこぼれて、ジャケットがスゴイ匂いになっていたことがあります。これは荷物に「他の荷物から香水がこぼれていたため濡れています。」と税関からの紙が貼ってありましたが保障はありませんでした。税関といえばたまに「この荷物は税関で開封しました。」とありますが、カッターの跡がジャケに付いていたことがあります。出品者の画像にはそんなことがなかったので明らかに税関で開ける時に付いた傷だと思いますが、異議申し立てしても無駄でした。後は金を払ったのに送られてこないのが数件、ネットで追跡番号を見ていたらフロリダの集荷所まで行った荷物がその後行方不明になったこともありました。自分で海外から買うようになって15年以上経ちトラブルの方が圧倒的に少ないですが、時々こんなことがあるので困ってしまいますね。