ローリング・ストーンズの日本シングル盤「シーズ・ア・レインボウ/2000光年のかなたに」です。1968年(昭和43年)2月20日に発売され、規格番号はTOP-1240です。海外では既に『サタニック・マジェスティーズ』が発売されていましたが日本では純粋な国内盤は4月に発売されたのでアルバムより先行シングルという形となっています。ジャケットは右側からレコードを取り出す袋型となっています。表側は『BIG HITS』のジャケットを撮影した日の別ショットが使われています。当時の値段は370円です。なお、両面モノラルで収録されています。
裏側です。こちらは『BETWEEN THE BUTTONS』のジャケット写真別ショットが使われています。「夜をぶっとばせ」や「この世界に愛を」では両A面扱いだったせいか裏側ではB面の曲のタイトルが大きく書かれていましたが、このシングルは裏側も「シーズ・ア・レインボウ」がメインに書かれています。
中に解説と歌詞のカードが入っています。こちらは表側で亀淵昭信さんの解説が書かれています。
左下に回転数と©1968があります。
下部中央に発売元のキングレコードのクレジットがあります。
右下に規格番号と値段があります。なお、このレコードの400円版を探していますが今のところ見た事がありません。お持ちの方がいらっしゃいましたら情報をお願いします。
裏側です。こちらは歌詞が載っています。
ラベルです。オリジナルの上部にffrrの耳のマークがあるモノラル用のラベルです。左側に回転数、右側に規格番号とタイム表記があります。日本では『サタニック』のモノ盤は発売されなかったのでこのモノ・ミックスは貴重です。マトリクスは機械打ちでDSt 1740-5/DSt 1741-3です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
セカンド・ラベルです。上部にあったffrrのマークがありません。回転数が右側へ移動しています。左側に上のラベルにはなかったMADE IN JAPANがあります。マトリクスは機械打ちでDSt 1740 B-3/DSt 1741-11です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
「シーズ・ア・レインボウ」は初めて聞いた時ピアノのフレーズとコーラスが印象的で面白い曲だと思いました。チャーリーのドラムスも素晴らしいですよね。コーラスにジョン・レノン、ポール・マッカートニーが参加しているといわれていますがコーラスの回転数が速すぎて誰だか分かりません(笑)。ホーン・アレンジは後にレッド・ツェッペリンに加入するジョン・ポール・ジョーンズが担当しています。「2000光年のかなたに」は何といってもブライアンのメロトロンが幻想的で素晴らしいです。キースが弾くアルペジオのギターも効果的です。この曲を聞くと不思議な雰囲気のPVや、初来日での演奏を思い出しますね!私はこのシングルは78年(昭和53年)に上野のアメ横のレコード店の道路端に置かれた箱に入っているのを50円で買いました。この時「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」のシングルも50円で売っていたので一緒に買ったのを覚えています。当時ストーンズのシングル盤は既に廃盤でジャケット等の情報もなくこの時初めてジャケットを見たので、こんな感じのジャケットだったのかと感激したのを覚えています。中野D児さんによる本格的なストーンズのディスコグラフィが出たのがこの10年後で、今ではネットなどでレコードのジャケットを容易に見ることが出来ますが当時は情報を得るのに中古レコード店で売られている実物を見たり、自分で集めて番号順に並べたりするしかなかったですよね!