ローリング・ストーンズの南アフリカ盤EP『GOT LIVE IF YOU WANT IT』です。1965年に発売され、規格番号はDFE 8620です。ジャケットは一見するとUK盤のEPと同じですが、タイトル文字が黄色になっておりUK盤のようなコーティングはありません。紙質は柔らかくツルツルした感じです。内容はUK盤と同じで、一部の国でカットされていた「Route 66」も収録されています。
左上にMONOと規格番号があります。この部分もUK盤と全く同じです。
右下にDECCAのロゴがあります。
タイトルの部分をUK盤と比べてみました。こうやって並べてみると色の違いがよく分かりますね!
裏ジャケです。フリップバック仕様となっています。こちらもタイトル文字が黄色となっています。それ以外の文字の配置や写真はUK盤と全く同じです。
こちらもタイトルの部分をUK盤と比べてみました。
右上にMONOと規格番号があります。
右下にRECORD PACとあります。これは南アフリカ盤によく見られますがおそらく印刷所だと思います。
曲目の部分です。ヨーロッパ諸国や日本では「Route 66」がカットされていましたが、こちらは全曲収録されています。印税を得るために歓声の「We Want The Stones」までも作者がNanker;Phelgeとなっているのが面白いですね!ボ・ディトリーの「I'm Alright」までNanker;Phelgeとなっていてこの頃は作者クレジットがかなり適当ですよね!
各クレジットとDECCAのロゴの部分です。このライヴ盤は65年3月5~7日にロンドン、マンチェスター、リヴァプールで録音され、この時録音された音源はこのEPと2012年に発売された『Chrlie Is My Darling』のボーナス・ディスク『Live In England '65』や映画本編に収録されています。エンジニアはグリン・ジョンズです。
ラベルです。南アフリカ盤デッカの赤ラベルです。上部に大きくDECCAのロゴがあります。左側に回転数と出版社クレジットが、右側にマト、規格番号、Side 1があります。マトリクスは手書きでEFF 2811/EFF 2812です。
B面のラベルです。
音はUK盤はバランスがいいですが、この南アフリカ盤は高音がシャリシャリしていて低音がやや弱い感じです。このレコードは89年頃に「Gold Wax」という雑誌でストーンズのUK盤の特集があり、そこでUK盤の『GOT LIVE~』には通常のラベルの他に赤ラベルのものがあると書かれていたので、?と思い探し始め、10年後にこの南アフリカ盤を入手しました。ラベルを見て赤だったので「Gold Wax」の記事はこのことだったのか、と思いました。そういわれてみればジャケットもタイトル文字の色が違うだけでデザインやクレジットは全く同じなのでもしかしたら執筆した方が間違えたと思います。以前書いたように当時は南アフリカ盤の『12X5』をUK輸出仕様と称して売っていたレコード店もあったので当時は情報が全くない時代だったので、こういった間違いは仕方がなかったと思います。