おかげさまでブログを始めてから5年が経ちました。ローリング・ストーンズのレコードを集め始めてから50年近く経ち、同じ国の同じタイトルでも販売時期によってジャケットのクレジットやラベルなどいろいろな違いがあり自分でも把握できなくなってきたのでまとめるために始めたブログですが、ここまで続けられたのも皆さんのおかげです。5日に一度の更新ですがこれからもよろしくお願い致します。5周年という事で以前からやりたいと思っていた企画があります。ストーンズのように60年近くも活動していると、スペル違い、タイトルの間違い、クレジットの間違い等各国でいろいろとあるのでストーンズ・ミスプリントとして何回かに分けて紹介します。今回はUK盤をいろいろと紹介します!
UK盤で思いつくのはやはり「Stoned」が「Stones」と間違っているものですよね!これがミスプリントで一番有名かも知れません。63年11月1日に発売されたストーンズのセカンド・シングルです。
こちらは「Stoned」と修正されたラベルです。このレコードに関しては逆さ文字のマトを含めて2回(3回)ミスっていますが詳しくは過去ログに載せてあります。
これはアイルランド盤の「I Wanna Be Your Man/Stoned」です。一見するとUK盤のようですが左側にPRESSED IN EIREと書かれています。EIREとはアイルランドの事です。このレコードも「Stones」とミスっています。アイルランドでは最後まで「Stoned」と修正されませんでした。
64年1月17日に発売されたファーストEPです。こちらは一部のジャケでビルの担当楽器がBase Guitarとなっています。また初回盤のラベルのタックスコードがM/Tとミスってます。
ビルの楽器がbase guitarとなっている部分です。
こちらはちゃんとbass guitarとなっています。
初回盤はラベル右側にあるタックスコードがM/Tとミスってます。タックスコードのM/Tは63年6月30日まで使われており、ストーンズ関係では「Come On」の最初の3週間にプレスされた盤にしか該当しません。このEPは64年1月発売なのでM/Tがあるはずなく、この後すぐにK/Tと修正されています。K/Tは63年7月から68年の終わりまで使用されていました。
あと、このEPにはエラー・ジャケットがあります。普通だったらその場で処分されるんでしょうが、間違って世に出てしまったものです。グループ名のみ印刷されています。
正規のEPと並べるとこんな感じです。黒い部分が印刷されていません。
裏ジャケも何も印刷されていません。フリップバック仕様となっており、表側はコーティングされています。
これも有名ですが、64年8月14日に発売されたEP『5X5』では裏ジャケのミック・ジャガーのクレジットがMike Jaggerと間違っているものがあります。
ミック・ジャガーのクレジットの部分です。左がMike Jaggerと間違っている方です。右はMick Jaggerと修正されています。これはMickと修正されている方が少ないと思います。
65年1月に発売されたセカンド・アルバム『No.2』はモノラル盤しか存在しませんが、80年代の最終プレスではラベルにSTEREOとあります。ジャケットの左上にも通常はMONOと書かれていますが、この最終プレスはジャケットも空白になっています。
ラベルです。上部のDECCAのロゴの下にSTEREOとあります。私は最初にこれを見た時『No.2』史上初の疑似ステか?と思い聞きましたが実際はモノラルでした。
65年8月にデンマークで発売された「Satisfaction」です。ジャケットはデンマーク製、レコードはUK輸出仕様です。ジャケットのタイトルが(I Can't Get No~)のところ(I Can~)と間違ってます。レコードもUKで発売されたレコードはB面が「The Spider And The Fly」だったのに対してこの輸出仕様は「The Under Assistant West Coast Promotion Man」となっています。この曲をB面に入れてしまったのも間違えてプレスしてしまったなんて勘ぐってしまいますよね!間違えてプレスしたので輸出用に回してしまえ、といった感じかも知れません。
「Satisfaction」はイギリスでは65年8月20日に発売されましたが、同時にプロモも作られています。これはその「Satisfaction」のプロモですが、ラベルにDECCAのロゴやDEMONSTRATION SAMPLE NOT FOR SALEや回転数が印刷されているだけです。B面の「The Spider And The Fly」側はちゃんと印刷されています。
こちらは本来ならこうなるはずの文字が印刷されているプロモです。
69年7月4日に発売されたシングル「Honky Tonk Women」です。WomenのスペルがWomanとなっています。このミスは最初の500枚と言われていますが正確な数は分かりません。
Womenの部分が修正されたラベルです。
70年11月に発売されたミックのソロ・シングル「Memo From Turner」です。このシングルはB面に「Natural Magic」というジャック・ニッチェが作曲したインストが収録されていますが、初回盤はMICK JAGGER名義になっています。ちなみにこの曲にはミックは演奏に加わっていません。
こちらはミック・ジャガーだった部分がInstrumentalと修正されたラベルです。
71年8月27日に発売された編集盤『GIMME SHELTER』です。これはジャケットのタイトルのスペルはGIMMEですが、最初のラベルではGIMMIEとなっています。
アルバム・タイトルがGIMMIEとなっているラベルです。6曲目の同曲のクレジットもGIMMIEとなっています。
こちらはタイトル部分がGIMMEと修正されたラベルです。6曲目の同曲もGIMMEと修正されています。
72年10月13日に発売された『ROCK'N ROLLING STONES』です。「Takin' About you」のクレジットが「Takin' About You Baby」となっています。
裏ジャケの曲目の部分です。 4曲目のタイトルの最後にBABYが付いています。
ラベルでも「Takin' About You Baby」となっています。
75年6月6日に発売された『METAMORFOSIS』はミスクレジットの宝庫です!
裏ジャケに参加した人のクレジットがありますがジャック・ニッチェのスペルがスペルが間違っています。ここではNitzcheとかかれていますが正確にはNitzscheと、zの後にsが入ります。このミスはUK盤以外全ての国でミスっています。また、「Don't Lie To Me」の作者がJagger/Richardとなっていますがオリジナルはタンパ・レッドです。
ラベルの「Don't Lie To Me」の作者もJagger, Richardとなっています。
B面の「I'm Going Down」の作者がJagger, Richard, Taylorとなっていますが、正確にはJagger, Richardです。USA盤では「I Don't Know Why」が最初Jagger, Richard, Taylorとなっていましたね!
82年11月23日に発売された2枚組の編集盤『STORY OF THE STONES』です。このレコードでは「19th Nervous Breakdown」の作者が間違っています。
「19th Nervous Breakdown」の作者がB&S Womackとなっています。これって「It's All Over Now」の作者ですが、このアルバムには同曲が収録されていますがそちらは正確です。正式な作者はJagger/Richardです。また、このJagger/Richardのクレジットですが「Heart Of Stone」だけRichardが先にクレジットされています。
ラベルでも「19th Nervous Breakdown」の作者が間違っています。また、「Heart Of Stone」の作者もRichard/Jaggerの順になっています。
73年8月23日に発売された『GOATS HEAD SOUP』です。
『GOATS HEAD SOUP』の文字が書かれていないラベルです。ベロマークとリムだけだと大分印象が違いますね!
75年6月6日に発売されたローリング・ストーンズ・レコーズ初のベスト盤『MADE IN THE SHADE』です。
初回盤はジャケットの女性が書かれたカスタム・ラベルでしたが、セカンド・プレスからは通常のRSRイエロー・ラベルになります。この写真を見て気付いた方がいらっしゃると思いますがベロマークがありません。このセカンド・ラベルは修正されることなく最後までこのままでしたがベロマークが無いとなんか変ですよね!
80年にEMIから再発された『LOVE YOU LIVE』です。このEMI盤のラベルで「Honky Tonk Women」が「Honky Tonk Woman」となっています。
ラベルです。「Honky Tonk Woman」となっています。オリジナルのWEA盤と後に発売されたCBS盤は「Women」となっています。
こうしてみるとUK盤だけでもクレジットの間違いは結構ありますよね!後で修正されたものが発売された場合、先に出たミスプリントの方にプレミアが付いたりしているので困ってしまいます。次回はUSA盤のミスプリントをいろいろ集めてみます。