ブログ解説5周年という事で始めたローリング・ストーンズのレコードのミスプリントを集めた企画の第7回目です。今回はメキシコと南米各国をいろいろと紹介します。
最初はメキシコ盤です。66年に発売された4曲入りEP『19th Nervous Breakdown』です。この「19th Nervous Breakdown」のタイトルが「19 The Nervors Breakdown」となっています。
「19 The Nervous Breakdown」となっている部分です。
ラベルです。64年から69年まで使われたラベルです。ラベルでも同じようにタイトルが「19 THE~」となっています。
ラベルの横線が無くなり、リムの文字がLONDONのロゴの下に移動した70年代のラベルです。こちらも「19 THE~」となっており最後まで修正されませんでした。
上と同じ時期に発売された「19th Nervous Breakdown/Sad Day」のシングルです。メキシコでは7インチ・シングルはピクチャースリーヴは付けられず、カンパニースリーブで発売されていました。シングルでは「19th~」と間違っていませんでしたが、B面の「Sad Day」が「Say Day」となっています。
ラベルです。「Sad Day」が「Say Day」となっています。
66年9月に発売された4曲入りEP『Paint It Black』です。「Paint It Black」がジャケットは合っていますが、ラベルで「Paint In Black」となっています。
ラベルです。「Paint It Black」が「Paint In Black」となっています。
メキシコで83年に発売された映画『LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER』のプロモ・シングルです。『STILL LIFE』から「Let's Spend The Night Together」と「Start Me Up」が収録されています。このシングルはラベルのグループ名がTHE ROLLING STONEとなっています。
ラベルです。AB面共にTHE ROLLING STONEとなっています。
ここからは南米各国へ行きます。最初はヴェネズエラ盤からです。ヴェネズエラ盤の『JUMMING WITH EDWARD』はラベルのタイトル部分に先に発売された『STICKY FINGERS』の文字が残ってしまっています。
ラベルです。ラベルの上部にちょうどレコード会社のロゴのようにグループ名と『STICKY FINGERS』の文字が残っています。その下に『JUMMING WITH EDWARD』のタイトルと曲目があります。これだとぱっと見て『STICKY FINGERS』のレコードだと勘違いしそうですね!
こちらは修正後のラベルです。上のラベルからグループ名と『STICKY FINGERS』の部分が消されています。
ウルグアイ盤の『ファースト』です。こちらは「Can I Get A witness」の英語表記がジャケットとラベルで間違っています。
ジャケットの曲目部分では「Can't I Get Witness」となっています。
ラベルでは「Can't I Get A Witness」となっています。
再発盤のラベルでも「Can't I Get A Witness」となっています。
ウルグアイ盤の「Honky Tonk Women」です。このウルグアイ盤は"Honky"を"Honey"とミスってます。プロモ・シールが貼られたものもこのラベルなのでこのスペルミスのラベルが初回盤だと思います。ウルグアイ盤はピクチャースリーヴはなく、カンパニースリーブに入っています。
こちらは"Honky"と修正されたレコードです。上のラベルでは全部大文字でしたが、こちらは最初の一文字だけ大文字となっています。
次はチリです。チリ盤『STONE AGE』のラベルで「Confessin' The Blues」が「Cofessin' The Blues」とスペルが間違っています。
ラベルです。チリのオリジナル盤のラベルです。
「Cofessin' The Blues」となっている部分です。
こちらは再発盤のラベルで「Confessin' The Blues」と修正されています。
チリ盤『METAMORFORSIS』です。UK盤同様「Don't Lie To Me」の作者がJagger, Richardと、そして「I'm Going Down」の作者がJagger, Richard, Taylor となっています。
A面のラベルです。「Don't Lie To Me」の作者がJagger, Richardとなっています。
B面のラベルです。「I'm Going Down」の作者がJagger, Richard, Taylorとなっています。UK盤と同じ個所を間違えているなんてイギリスから届いた資料がこういう風になっていたんでしょうか?またチリ盤では「Somethings Just Stick In Your Mind」のSomethingsがSome Thingsというふうに単語が分かれているラベルがあるとの情報がありますが今回は確認できませんでした。
次はペルー盤です。チリ盤のシングルはピクチャースリーヴが元々無くカンパニースリーブに入っています。シングル「Let's Spend The Night Together/Ruby Tuesday」の「Ruby Tuesday」のスペルが「Ruby Twesday」と間違っています。
ラベルです。スペイン語の下に英語でタイトルが書かれています。キースのクレジットはこの時既にRichardsとなっています。
「Ruby Twesday」とミスっている部分です。まあ、英語圏ではないのでこういう間違いは仕方がないと思いますが…。
ペルー盤「Angie」です。このシングルはグループ名のスペルが間違っています。
ラベルです。THE ROLLING STONES がTHE ROLLIGN STONES というふうにGとNが逆になっています。ラベルの一番下にも小さくグループ名がありますが、こちらは合っています。
こちらは修正後のラベルで、グループ名の部分がTHE ROLLING STONES と正しいスペルになっています。ROLLIGNと間違えているラベルはあまり見かけないのですぐに修正されたと思います。
ペルー盤『STONE AGE』です。このアルバムはラベルのタイトルが『STOGE AGE』となっています。
ラベルです。左側にタイトルが書かれていますが『STOGE AGE』となっています。もしかしてスペイン語かも?と調べましたがスペイン語で該当する単語はありませんでした。
『STOGE AGE』と間違っている部分です。この修正版は見た事がありません。
最後はアルゼンチン盤です。シングル「Miss You」です。このアルゼンチン盤もタイトルが「I Miss You」となっています。アルゼンチン盤はカンパニースリーブに入っています。
ラベルです。
「I Miss You」となっている部分です。スペイン語の下に英語で「I Miss You」とあります。
こちらはセカンド・ラベルです。こちらも「I Miss You」のままで修正されませんでした。
「I Miss You」となっている部分です。
アルゼンチン盤シングル「One Hit」です。このシングルはグループ名がTHE ROLLINGS STONES となっています。また、B面の「Back To Zero」が「Back To Hero」となっています。CBSのカンパニースリーブに入っています。
A面のラベルです。中央にグループ名がありますが、THE ROLLINGS STONES となっています。
B面のラベルです。こちらもグループ名がTHE ROLLINGS STONES となっています。タイトルも「Back To Hero」となっています。
「Back To Hero」となっている部分です。一文字違うだけで全く違う意味になってしまうのが面白いですね!また、スペイン語でタイトルが書かれていますがこの「Vuelta A Cero」というのは英語にすると「Back To Zero」という意味でこちらのスペイン語の方は合っています。
メキシコや南米各国は英語圏ではないので、英語のスペルミスが多いですね。THE ROLLING STONESというグループ名のスペルを間違えているのも結構ありましたね!特にアルゼンチンの「One Hit」のシングルはグループ名、タイトルと間違いが2ヶ所もあり、ミスクレジット大賞となりそうです!ここまで各国盤のミスプリントを挙げてきましたが、ストーンズだけで結構あるもんですね!しかし、間違いは誰にもあるので私も過去のブログを読み直して気が付かない間違いがあり時々冷や汗をかいています。また、FACEBOOKは投稿後修正できますがTwitterは修正出来ないので間違いを発見した時ホント焦りますよね~(笑)。1ヶ月に渡りストーンズのミスプリントを紹介してきましたが、次の6周年に向けてまたストーンズのレコードをいろいろと紹介しますのでこれからもよろしくお願い致します。