ローリング・ストーンズのUK盤『LOVE YOU LIVE』です。ストーンズ3枚目のライヴ・アルバムで76年パリ(一部75トロント)とC面に77年のトロントでのスモール・ギグを収録した2枚組です。今回はWEAからのオリジナル盤を紹介します。イギリスでは1977年9月23日に発売され、規格番号はCOC 89101です。ジャケットはアンディ・ウォーホルが手掛けており見開き仕様となっています。(偶然今日はウォーホルの誕生日でした!)表側はミックで、ミックが噛んでいるのは娘のジェイドの手らしいです。
裏ジャケです。表側からの続きでミックの髪の毛と肩の部分となっています。上部に曲目が、下部に担当楽器や、プロデューサー、エンジニアなどの各クレジットがあります。
曲目の部分です。こちらは1枚目の部分です。
2枚目の曲目です。このアルバムは「It's Only rock'n Roll」の(But I Like It)がありません。また、「Jumpin' Jack Flash」の Jumpin' がアポストロフィーではなく Jumping となっています。
ビルのクレジットがBass and dancingとなっています。
右下にベロマークと規格番号のCOC 89101があります。その下の(COC 2-9001)はUSA盤の番号です。
下部中央右寄りに印刷所のクレジットPrinted in England by Robor Limitedがあります。
下部左側にローリング・ストーンズ・レコーズとDistributed by W.E.A. Records Ltd.があります。
見開きの内側です。メンバーそれぞれがいろいろなところを噛んでいて面白いですよね!
インナーです。色違いで専用のインナーが付けられています。こちらは1枚目の方です。私、UK盤のインナーは中央の丸い穴がないものだけだと思っていましたが、atsu-yさんからUK盤にも穴なし、穴あき両方あるとの情報を頂きました。atsu-yさんありがとうございました!!
真ん中に穴が開いているインナーです。atsu-yさんの情報によると穴なしの方を初回盤として売っていたレコード屋さんがあったそうです。偶然かも知れませんが私のレコードも穴なしの方に初回マトのレコードが、穴あきの方はマトが進んでいるレコードが入っていました。
表側の右下に規格番号があります。
裏側は上部レコード取り出し口に丸いカットがあります。
2枚目のインナーです。1枚目同様表側は上部がフラットで、裏側は上部レコード取り出し口が丸くカットされています。
表側に規格番号があります。
また、同じUK盤でもインナーのコーナーが斜めにカットされているのもありますがこれはおそらく糊付けと裁断のミスだと思います。2枚比べると規格番号の位置が違うのでよく分かると思います。
上のコーナーがカットされたインナーの上部の部分です。こちらも斜めにカットされていますが、これもこういうものが存在するのか、裁断ミスか分かりません。
ラベルです。RSRのイエロー・ラベルです。上部にこのアルバム用のフォントのグループ名とタイトルがあります。左側に回転数とSTEREO、Made in UKがあります。右側に規格番号とマトリクス、著作権表示があります。センターの穴の下にSIDE ONEがあり、その下に曲目があります。曲名、作者、時間の順に書かれていますが、作者クレジットはRichard, Jaggerとキースが先になっています。一番下に出版社クレジットがあります。マトリクスは手書きでST RS 773937 COC 89101-A/ST RS 773938 COC 89101-B/ST RS 773939 COC 89101-C/ST RS 773940 COC 89101-Dです。各面STERLINGの刻印があります。マトの末尾のABCDの後に枝番が無いのが初版だと言われています。他にはA-1、B-2、C-2、D-2など枝番があるものを確認しました。ST RSで始まるマトはUSA盤のマトでおそらくUSA盤のマザーを使っているためだと思います。
B面のラベルです。
C面のラベルです。SIDE THREEの下に(El Mocambo Side)とあります。
D面のラベルです。ラベルでも「It' s Only Rock'n Roll」の (But I Like It) がなく、「Jumping Jack Flash」となっています。
このアルバムを初めて聴いた時はミックのぶっきらぼうな歌い方やパーカッションが加わっているせいかドタバタしたような演奏に驚きました。発売前に雑誌に曲目が載っていたんですが初期の「Around And Around」や「Little Red Rooster」が入っているのを見て驚いた記憶があります。また、この時既に『TOUR OF THE AMERICAS 1975』のブートを入手していたので、「If You Can't Rock Me~Get Off Of My Cloud」のメドレーや、「You Gotta Move」の後半のアレンジ等を知っており「海賊盤(ブート)って便利」と思ったりもしました。このアルバムが発売された77年はTVでも76年のパリのコンサートが放映され、当時はあまり動くストーンズが見れなかったので感動したのを覚えています。映像はいい素材なのでいつかは76パリの映像と音源、エル・モカンボの音源のアーカイヴ物を出して欲しいですよね!次回はEMI以降の再発盤を紹介します。