前回に引き続きUK盤『SOME GIRLS』です。今回はCBS盤以降の再発盤をMade in EUのものも含めて紹介します。最初はCBS盤からいきます。CBS盤は1987年9月21日に発売され、規格番号は450197-1です。ジャケットはくり抜きではなく、メンバーの顔だった部分は元の広告の女性モデルの顔になっていますがこれはこれでジャケットのバリエーションとして楽しめますね。4色あったEMI盤と違いこちらは下の写真のようなタイトル赤文字でパステルカラーの1色のみとなっています。右上に"NEW AT MID-PRICE"のステッカーが貼ってあります。
裏ジャケです。基本的なデザインはEMI盤と同じです。右上にバーコードがあります。
バーコードの部分です。バーコードの上に450197-1があります。
左下にベロマークがあります。
下部中央にEMI盤にはなかった著作権表示があります。配給のCBS RECORDSのクレジットもあります。
下部にWARNING~Prohibited in the UKとしてコピーの禁止などの警告文が書かれています。
EMI盤はインナーでしたが、CBS盤は一枚の紙で、しかも白黒になっています。これは少し残念です。
シートの反対側です。
CBSから同時に再発されたストーンズのカタログも封入されています。
カタログの反対側です。
ラベルです。EMI盤と同じように中央に半分白抜きのTHE ROLLING STONESと両側にSome Girlsがあります。左側にベロマークと面表記、回転数、Stereoが、右側に規格番号450197 1とマト、著作権表示があります。曲目は左揃いで、タイトル、タイム、作者の順にクレジットされています。リムの最後にMADE IN ENGLANDがあります。マトリクスは手書きで450197-1-A1/450197-1 B1です。B面は1とBの間のハイフンがありません。
B面のラベルです。
ここからは2010年11月22日にユニバーサルから発売されたボックスセットに入っていたものです。MADE IN EUとなっていますがUK盤の続きとして取り上げます。規格番号は0602527147246です。ジャケットは上が青のもののみで、くり抜きに見えますがナントこれはメンバーの顔が平面に印刷されていてくり抜きではありません。写真で見ると完全にくり抜きに見えますがこれは驚きのジャケットですよね!
裏ジャケです。CBS盤では右上にあったバーコードが下部中央にあります。
右上に規格番号0602527147246があります。
右下にポリドールのロゴがあります。
左下にベロマークがあります。
下部中央にバーコードがあります。
インナーです。EMI盤の時に修正されたものと同じデザインとなっています。
インナーの裏側です。
右上に規格番号があります。ここでは番号の頭にCUNが付いています。
ラベルです。オリジナルと似ていますがベロマークの右側にポリドールのロゴがあります。左側に規格番号とSTEREOがあります。黄色いラベルですが少し暗い色となっています。リムにMADE IN THE EUがあります。マトリクスはマトリクスは機械打ちで2714724-A 88689E1/A//2714724-B 88689E2/Bです。途中スラッシュがあるのでAB面の境は//です。
B面のラベルです。
次は2011年11月21日に『SOME GIRLS DELUXE EDITION』が発売されましたがこの時に同時に限定でカラー盤も発売されました。デラックス・エディションは別物としてまたの機会に紹介することにして今回はカラー盤の方を紹介します。カラー盤は全部で4色あり、緑、黄色、青、ピンクとなっています。規格番号は色によって違い2788531が緑色、2788538が黄色、2788540が青、2788541がピンクです。で黄色、ピンク、緑、青の4色で各500枚限定でプレスされました。この4色ってジャケットのラインの配色ですよね!あと、プレスミスで紫のものも存在するのでそれを入れると厳密には5色という事になります。紫のレコードの規格番号はピンクと同じ2788541ですのでピンクのもので色を間違えてしまったと思われます。ジャケットはくり抜きのように見えますが前年の再発同様くり抜きではなくメンバーの顔がそのまま印刷されたジャケットとなっています。
裏ジャケです。バーコードの位置など前年のボックスセットの再発と同じです。
右上に規格番号があります。この部分を変えるのなら表のジャケットも中のレコードの色を一番上に持ってくるとかの区別が欲しかったですよね!
右下にA&Mのロゴがあります。前年の再発ではこの部分はポリドールのロゴでしたね。
裏ジャケ下部中央にバーコードがあります。前年の再発盤は©2010となっていますがこちらは©2011となっています。再発が続くので微妙なクレジットの違いがあります。
インナーです。前年の再発盤と全く同じインナーが入っています。規格番号の部分も同じなのでこれは手抜きですよね!
ラベルです。曲名が2曲目まで上部に、3曲目以降は下部にあります。左側に規格番号とStereoがあります。色違いのレコードはこの部分の番号だけ変わります。右側にベロマークとA&Mのロゴがあります。中央より下にグループ名とタイトルがあります。マトリクスは機械打ちで2714724-A 88689E1/A//2714724-B 88689E2/Cです。マトにスラッシュがあるのでAB面の境は//です。このマトは各色全部共通です。
B面のラベルです。
カラー盤全体の写真です。ジャケットの色の順ではなく規格番号の若い順に行きます。これは緑で規格番号は2788531です。ジャケットの上からの色の順番と規格番号の順番が全く統一感が無いのが不思議です。
黄色で規格番号は2788538です。
青で規格番号は2788540です。
ピンクで規格番号は2788541です。
これはエラー盤として少数出回った紫色のレコードです。規格番号はピンクと同じ2788541です。
最後は2018年にユニバーサルから発売されたボックスセットの中の一枚です。これまでの再発はくり抜き風の印刷でしたが、ここでオリジナル以来のくり抜きが復活します。規格番号もCUN 39108とオリジナルと同じ番号となっています。ジャケットはオリジナルと比べると背が厚くなっています。色のパターンは下の写真の赤タイトルでパステルカラーのものしかありません。
裏ジャケです。こちらもバーコード等無くオリジナルと全く同じものとなっています。
右上に規格番号があります。この部分もオリジナルと同じです。
右下にオリジナル盤同様印刷所のクレジットがありますが、このジャケットはどこで印刷されたのかは不明です。
インナーです。こちらもオリジナル盤の修正後のインナーと同じデザインとなっています。四隅が丸くカットされているのも同じです。
インナーの裏側です。上部レコード取り出し口のカットもオリジナル盤と同じです。
右上に規格番号があります。
右下に当時の印刷所のG & L (Garrod and Lofthouse Ltd.)のクレジットがあります。ここまで同じだとこのボックスをばらしてオリジナルと称して売っていても分からないですよね!
78年に発売された時、ヨーロッパの英語圏以外の国で封入されていた歌詞カードと同じものが入っています。当時使われていたものはよく日本盤に付いていたものと同じ紙質でしたが、こちらはオフホワイトで新聞に折り込みのチラシのようなペラペラな紙質です。
裏側です。
歌詞カードの右下に5C062-61016とあります。これは当時のオランダ盤の番号です。
ラベルです。文字の配置等オリジナル盤と同じですが、一番下に©2018 Promotone B.V.があります。そしてリムが違い、リムの最後にMADE IN THE EUとあります。盤も重量盤となっています。マトリクスは手書きで0602557974591 A/0602557974591 Bです。
B面のラベルです。
ここまで再発盤をいろいろと紹介してきましたが、オリジナルのくり抜きでの再発は2018年のものだけで、後はくり抜き風の印刷というのが適当な感じがしますね。このレコードはくり抜きが特徴なのでそれがなくなると『スティッキー』のジッパーが印刷のものと同じくらいがっかりしたものとなってしまいます。このレコードはサウンドもいいですが、ジャケットもインパクトがあってストーンズのジャケット・ベスト3に入る面白いジャケットですよね!