ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ盤 LET IT BLEED いろいろ!!

ローリング・ストーンズのドイツ盤『LET IT BLEED』です。ドイツでは1970年1月に発売され規格番号はSLK 16 640-Pです。モノラルは発売されず、ステレオのみ発売されました。このドイツ盤はジャケット、ラベル共に移り変わりが多いので順を追って紹介したいと思います。最初は簡易的に作られたジャケットです。表側は円の中にタイトルや曲目が書かれています。右側にA面の曲、左側にB面の曲となっています。ジャケットは両面コーティングされています。

右上に規格番号のSLK 16640-Pがあります。

左上にDECCAのロゴがあります。

右下にAktuelle Express-Ausgabeと書かれています。エキスプレス盤とのことですが、ジャケットが間に合わなくて急遽作ったのか分かりません。前回紹介した『THROUGH THE PAST DARKLY』でもこのジャケットがありましたね。この『LET IT BLEED』では中にレギュラー盤が入っておりプロモ盤は確認していません。(資料でもプロモは載っていませんでした。)

裏ジャケです。こちらには何も印刷されていません。

オリジナル盤のジャケットです。各国盤同様ケーキのデザインです。このジャケットはしっかりとした紙質で表裏コーティングされています。

UK盤やUSA盤でステッカーでしたが、ドイツ盤はポスターが入っていることをジャケットに直接印刷しています。表側からはこの部分でドイツ盤と分かります。

裏ジャケです。こちらも各国盤と同じデザインです。

右上に規格番号のSKL 16 640-Pがあります。

右下にMade in Germanyとドイツでの配給元のTelefunkenとDeccaを合わせたTELDECの住所があります。

左下にRoyal Sound Stereoのロゴがあります。

付属のポスターです。ドイツ盤のポスターは周りが青いふちになっているのが特徴です。

ポスターの右下にDECCAのロゴと規格番号があります。

インナーです。各国同様メンバーの担当楽器が書かれていますが、ドイツ盤は白いのが特徴です。裏側は何も印刷されていません。

左下のDECCAのロゴの部分です。ロゴの下にMade in GermanyとTELDECの住所が書かれています。 

ラベルです。初回盤のRoyal Sound Stereoのロゴがあるラベルです。このラベルは文字カヴァーとオリジナルのジャケットに入っていました。上部にデッカのロゴがあります。左側にRoyal Sound Stereoのロゴとドイツの著作権協会GEMAとマトがあります。右側に規格番号と面表記があります。面表記はSeite 1です。マトリクスは機械打ちでXZAL-9363-Ⅰ/XZAL-9364-Ⅰです。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。

B面のラベルです。

Royal Sound Stereoのロゴがなくなったセカンド・ラベルです。文字の配置は上のラベルと同じですがRoyal Sound Stereoがなくなったため右側にSTEREOが追加されています。マトリクスは機械打ちでXZAL-9363-Ⅰ/XZAL-9364-Ⅰです。両面にManufactured in Germanyの刻印があります。こちらもオリジナルのケーキのジャケットに入っていました。ポスターも付属しています。

B面のラベルです。

ここからは規格番号が6.21417と変更になった再発盤です。75年1月にはNOVAから、80年代に入ってからはデッカから発売されているのでジャケット等を見比べるために同時に話を進めていこうと思います。ジャケットのデザインはオリジナルと同じケーキのジャケットですが細部が違います。表側の右上の部分です。上がNOVA盤、下がデッカ盤です。なお、この再発盤以降はジャケットのコーティングはありません。

裏ジャケ右上の部分です。上がNOVA盤、下がデッカ盤です。NOVAからはカセットも発売されていたらしくカセットの番号も書かれています。

左下の部分です。上がNOVA盤で、下がデッカ盤です。両方共Made in GermanyとTELDECの住所が書かれています。NOVA盤はこの部分にロゴがあります。

NOVA盤のラベルです。上部にNOVAのロゴがあります。左側にGEMAと面表記、DECCAのロゴがあります。右側にSTEREOと規格番号があります。面表記はSide 1です。曲目は左揃いになっています。一番下にAN ORIGINAL DECCA RECORDINGとあります。マトリクスは機械打ちで6.21417-00-1/1//6.21417-00-2です。途中にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。両面に過去のXZALから始まるマトをXXXXXXXXと消してあります。

B面のラベルです。

デッカ盤のインナーです。同時に発売されたストーンズのカタログが載っています。

インナーの反対側です。

デッカ盤のラベルです。上部にDECCAのロゴがあります。左側にGEMAとマトがあります。右側に規格番号と面表記、STEREOがあります。曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちで6.21417-00-1//6.21417-00-2/1です。途中にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。両面に過去のXZALから始まるマトをXXXXXXXXと消してあります。

B面のラベルです。

音はUK盤と同じ音圧で、高音低音のバランスが良く迫力ある音が聴けさすがドイツといった感じです。ジャケットはドイツ盤の『スルパス』同様この『LET IT BLEED』でも簡易的なジャケットがありますが一体何のために作られたのか長い間不明でしたが、Gotoさんから情報を頂き、ジャケットの印刷が間に合わずこの簡易的なジャケットで販売したそうです。そしてこの簡易ジャケットを買った人は後で正規盤のジャケットに交換出来たそうです。Gotoさん貴重な情報をありがとうございました。また、通常盤のケーキのジャケットもポスター付きの表示がステッカー貼り付けではなくジャケットに直接印刷してあったり、付属のポスターも青いふちがあったりとドイツ独自のものとなっています。細部にこだわっているようでドイツらしい趣がありますね。過去ログですがドイツ・クラブ・エディション盤の『LET IT BLEED』は↓

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション⑭LET IT BLEED!! - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (hatenablog.com)

別ジャケで、『LET IT BLEED』と同内容のドイツ・クラブ・エディション盤は↓

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション⑩BIG HITS VOLUME 3!! - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (hatenablog.com)