ローリング・ストーンズのオランダ盤『BETWEEN THE BUTTONS』です。オランダでは1967年2月に発売され、規格番号はモノラルLK 4852、ステレオSKL 4852です。今回はオリジナル盤と、78年と86年の再発盤を紹介します。オランダ盤はその他に以前紹介したクラブ・エディション盤と79年のカラー盤などがありますが、カラー盤はまたの機会に他のカラー盤とまとめて紹介します。ジャケットはUK盤と同じでチャーリーのボタンの中に小さくタイトルとグループ名があります。左上にMONOとSTEREOの表記と規格番号があります。表側だけコーティングされています。
78年の再発盤のジャケットです。ジャケットにタイトルとグループ名が加わっています。チャーリーのボタンもそのままです。規格番号は6835 109です。
左上の部分です。上からモノラル、ステレオ、78年の再発盤です。オランダ盤はUK盤のようにMONOの部分が黒枠の白抜きの文字になっていないのが特徴です。再発盤はこの部分は空欄となっています。また、再発盤はコーティングがありません。
左下にDECCAのロゴがあります。オリジナル盤はぼやけた色合いですが再発盤は鮮やかな水色となっています。
裏ジャケです。こちらも各国盤同様チャーリーのイラストが描かれています。オリジナル盤はフリップバック仕様となっています。
再発盤の裏ジャケです。フリップバック仕様ではなくなっています。DECCAのロゴが右上に移動して、下部に2本の線があり、その間にクレジットが書かれているのでオリジナル盤とは印象が違います。
右上にMONO、STEREOとそれぞれの規格番号があります。再発盤はSTEREOと6835 109となっています。また、DECCAのロゴもこの部分にあります。
左下にDECCAのロゴがあります。
ラベルです。こちらはモノラルのラベルです。やや暗い青となっています。上部にffrrとデッカのロゴがあります。四角い枠の中に規格番号、回転数、MONO、面表記がまとめられています。枠の中に小さくMADE IN HOLLANDがあります。曲目は左揃いになっています。マトリクスは機械打ちでAA 4852 1L 1 670 Ⓟ1967 113/AA 4852 2L 1 670 Ⓟ1967 112です。
B面のラベルです。
ステレオのラベルです。モノラルのラベルと比べるとこちらは明るい青です。デッカのロゴの上はステレオなのにffssではなくffrrのままです。枠の中はSTEREOの文字が目立ちます。曲目はモノラル盤同様左揃いになっています。マトリクスは機械打ちでAA 4852 1Y 1 670 Ⓟ1967 112/AA 4852 2Y 1 670 Ⓟ1967 112です。なお、ステレオで下の写真と全く同じラベルでモノラルのようなダーク・ブルーのラベルがありますがそれはセカンド・プレスです。ラベルの色が違うだけでマトは同じです。
B面のラベルです。
78年からの規格番号が6835 109に変更になってからのラベルです。文字の色が白になっているので今までのラベルとは大分印象が違います。それまでとは違い曲目は中央揃いになっています。マトリクスは機械打ちで6835 109 1Y 3 Ⓟ1967 670 115/6835 109 2Y3 Ⓟ1967 670 06 112です。
B面のラベルです。
ここからは86年の再発盤です。規格番号はSKDL 5339に変わり、内容もUSA盤仕様となっています。この曲目は同時に発売されたCDに準じています。オリジナル盤と同じジャケットですが、写真の余白がなくなり左上にリマスター表記の赤いラインがあります。この周りの余白が無いだけで大分印象が違いますね。オリジナル盤では左下にあったDECCAのロゴは右上に移動しています。オランダ・プレスの『BETWEEN THE BUTTONES』はこのレコードが最終プレスとなります。
左上の部分です。DIGITALLY RE-MASTEREDと書かれています。
裏ジャケです。バーコードとAbkcoのロゴがあるので大分印象が違います。
右上に規格番号とバーコードがあります。STEREOの下に820 138-1と書かれいますが、これはCDとの共通の番号でCDは820 138-2と枝番が2となっています。
右下にAbkcoとDECCAのロゴがあります。
ラベルです。80年代に使われていた青赤のDECCAのロゴのシルヴァ―・ラベルです。デッカのロゴの下にSTEREOと規格番号、面表記があります。左側にDegitally re-masteredと回転数が、右側に各クレジットがあります。曲目は中央揃いになっています。アメリカ盤と同じ曲目なので「Let's Spend The Night Together」から始まっています。リムにMADE IN HOLLANDがあります。マトリクスは機械打ちでZXOAL 7616 1V ▽420 112/ZXOAL 7617 1V ▽420 114です。
B面のラベルです。
オランダ盤の音はUK盤同様の音圧、音質です。元々録音状態が良く音がいいアルバムなので各楽器がはっきりと聞こえます。オリジナル中心でバラエティーに富んだ曲が並んでいる隠れた名盤だと思います。3年前の記事ですが、『BETWEEN THE BUTTONS』のオランダ・クラブ・エディション盤はこちらです。↓
ローリング・ストーンズ オランダ・クラブ・エディション② BETWEEN THE BUTTONS!! - ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活! (jukeboy-stones.com)