ローリング・ストーンズのフランス盤EP『HEART OF STONE+3』です。1965年2月25日に発売され、規格番号は457.066です。収録されている曲は「Heart Of Stone」「What A Shame」「The Last Time」「Play With Fire」の4曲です。当時のアメリでのシングル「Heart Of Stone」のAB面とイギリス、アメリカでの最新シングルの「The Last Time」のAB面という選曲です。これは以前紹介したドイツ盤のEPとジャケットは違いますが同じ内容です。ジャケットは上部に曲名、グループ名があり、初期のメンバーの写真が使われおり、表側だけコーティングされています。また、このフランス盤のジャケットを使ってベルギー・プレスのレコードも発売されていたのでラベルの時に紹介しようと思います。
右上に規格番号とデッカのロゴがあります。
裏ジャケです。
曲目の部分です。作者クレジットが何故かA面は"Richard-Jagger"で、B面が"Jagger-Richard"と順番が逆になっています。
このジャケットには初期型と後期型があります。上が初期型、下が後期型で後期型はデッカのロゴの枠が2重になっています。また、初期型はデッカのロゴの下にMade in Franceと発売された日付の3-65があります。後期型は下部中央にMade in Franceがあります。
後期型は右下に印刷所のACEMと日付があります。この日付は初期型と合わせて3-65、9-65、9-68、8-69、7-71を確認しました。9-68から後期型のジャケットです。また、最初の発売が2月なので2-65があると思いますが未確認です。
ラベルです。オリジナル盤の6角形のデッカです。上部にグループ名があります。その下にImpact Soundのクレジットがあります。デッカのロゴの上にパブリシャーの1965があります。右側にマト、規格番号、面表記、BIEMのロゴがあります。下の曲目の作者クレジットはジャケット同様"Richard-Jagger"となっています。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで3D 65M 1850 P1/3D 65M 1851 P2です。
B面のラベルです。こちらは作者クレジットは"Jagger-Richard"となっています。
68年以降のデッカのロゴが長方形になったラベルです。デッカのロゴの上に回転数があります。右側の部分は上のオリジナル盤と同じです。作者クレジットはこのラベルも"Richard-Jagger"となっています。リムにMADE IN FRANCEがあります。マトリクスは機械打ちで3D 65M 1850 P1/3D 65M 1851 P2です。これはオリジナル盤のマトと同じです。
B面のラベルです。作者クレジットはミックが先です。
71年に入ってからデザインが変更になった裏ジャケです。上部に曲目があり、下はデッカなどのカタログになっています。
曲目の部分です。こちらもAB面でミックとキースの順番が逆になっています。
左下にMade in Franceがあります。
右下に印刷所のACEMと日付7-71のクレジットがあります。
ラベルです。デッカのロゴが上部にあるラベルです。デッカのロゴの下にMADE IN FRANCEがあります。左側にフランスの著作権管理団体のSACEMのロゴがあります。右側にマト、規格番号、面表記があります。このラベルでも"Richard-Jagger"となっています。マトリクスは機械打ちで3D 65M 1850 P1/3D 65M 1851 P2です。これはオリジナル盤のマトと同じです。
B面のラベルです。こちらは"Jagger-Richard"です。
このEPはフランス盤のジャケットを使ってベルギーでも発売されています。ベルギー盤のラベルです。上部にグループ名があります。デッカのロゴは6角形ですがフランス盤とは違い白抜きではありません。その下にEXTENDED PLAYがあります。右側に規格番号、マト、BIEM、面表記があります。作者クレジットはこのベルギー盤も同じでA面はキースが先になっています。回転数はどこにもありませんがこのEPも45回転です。マトリクスは機械打ちで3D 65M 1850/1//3D 65M 1851/1です。フランス盤のマトと似ていますが末尾が違います。マトの間にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。
B面のラベルです。フランス盤同様ミックが先になっています。
このEPはいい写真なので持っていたい一枚です。4曲入りですが45回転なので音がいいのも特徴です。このEPと同じ内容のレコードはそれぞれジャケットは違いますが日本、オランダ、ドイツなどで発売されていました。特に日本では当時シングル盤が1枚330円のところEP(コンパクト盤)は4曲も入って400円だったので重宝されたのではと思います。「Herat Of Stone」はアメリカと日本でもシングルで発売されましたが、今考えるとこんな渋い曲がよくカットされたと思います。「The Last Time」からは本格的にヒットを狙った曲調になり、この次の「Satisfaction」と合わせてストーンズの快進撃の第一歩となったような気がします。