ローリング・ストーンズの日本シングル盤「ホンキー・トンク・ウイメン / 無情の世界」です。1969年8月20日に発売され、規格番号はTOP-1422です。ジャケットは各国盤と同じデザインでバーにいるメンバーの写真が使われています。日本盤はUK、USA盤同様袋型のピクチャースリーヴになっており、レコードは右側から取り出すようになっています。タイトル、グループ名は英語表記の後に日本語でクレジットされています。紙質も両面布のようなエンボス加工となっています。このジャケットは新メンバーのミック・テイラーがバーテンの役をやっていて結構面白い写真です。ここに写っている二人の女性の現在の姿も見てみたいですよね!
右上にロンドン・レコードと、回転数、規格番号があります。
裏ジャケです。表側と同じデザインで、こちらはタイトルがB面の「無情の世界」になっています。タイトルが長いので邦題がギリギリこの部分に収まったという感じです。
右下にこのジャケットの写真を撮ったアメリカのフォトグラファー、イーサン・ラッセルのクレジットと当時の値段の¥400があります。
解説と歌詞カードです。亀淵昭信さんの解説でブライアンの死から、新メンバーのミックテイラーの紹介とハイドパークのコンサートの事が書かれています。私がストーンズを聴き始めた時にはもうブライアンはいませんでしたが、当時のストーンズ・ファンにとってブライアンの死は相当ショックだったと思います。
裏側に歌詞が書かれています。
歌詞カード側の右下に規格番号と当時の値段¥400、キングレコードのロゴがあります。
ラベルです。こちらはプロモ用の白ラベルです。上部にLONDONのロゴがあります。左側に見本盤、右側に非売品と規格番号、タイム表記があります。曲名の下にアレンジとプロデューサー・クレジットがあります。マトリクスは機械打ちでDSt-2051-1/DSt-2052-1です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。コーラスのアレンジはジャック・ニッチェ、ピアノとオルガンはアル・クーパーのクレジットがあります。
レギュラー盤のラベルです。上部にLONDONのロゴがあります。ロゴの左下にMADE IN JAPAN、右下にKING RECORD CO., LTDが、その下に回転数と規格番号、タイム表記があります。曲名の部分はプロモ盤と同じです。マトリクスは機械打ちでDSt-2051-2/DSt-2052-5です。プロモにマト1/1があるので、レギュラー盤の枝番ももっと若いものがあると思います。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
このシングルは両面モノラルで収録されており、はっきりしていて迫力のある音が聴けます。そのためジャケ、ラベル共にSTEREO表記がありません。「ホンキー・トンク・ウイメン」はドラムのイントロからキースのワンコードで始まり、ドラム、ギター、ヴォーカルのみで突き進み、サビからベースが加わり、更に間奏ではホーンも加わるという素晴らしいアレンジでストーンズというバンドの魅力が3分間に凝縮された曲だと思います。サビに入る前のミック・テイラーのギターは後からダビングされたと思います。「無情の世界」はイントロのコーラスがカットされた4:40のエデイット・ヴァージョンが収録されています。アルバムに収録されたフル・ヴァージョンではコーラスが加わった豪華なアレンジで当時としては新しいストーンズを感じさせますね。最近出た『GRRR LIVE!』でも現地のコーラス隊がコーラスを付けているのが印象的でした。両面共現在でもライヴで取り上げられているストーンズにとっての重要曲ですよね!