「ジャミング・ウイズ・エドワーズ(JUMMING WITH EDWARD)」の日本盤です。日本では72年3月にワーナー・パイオニアからと79年8月に東芝EMIから発売されています。最初はワーナー・パイオニア盤です。1972年3月に発売され、規格番号はP-5046 Sです。海外でも廉価版として発売されていたように日本でもLP1枚2000円の時代に1500円で発売されていました。オイルショック後の73年頃に1700円に変わります。ジャケットはニッキー・ホプキンスが描いたイラストが使われていますが、男の人の口がだんだん裂けていって顔が落ちてしまうという怖い話ですよね。
帯の上部です。規格番号とベロマークがあります。
帯の下部に値段と発売元のワーナー・パイオニアのロゴがあります。上が1500円、下が1700円です。
帯裏側の補充票です。上が1500円版で下の1700円版は元々補充票はありません。
裏ジャケです。こちらも各国盤と同じデザインです。
曲目の部分です。その下に参加メンバー、プロデューサー・クレジット、それぞれの写真のフォトグラファーのクレジットがあります。
右下の部分です。ベロマークと発売元のワーナー・パイオニアのクレジットがあります。帯が無い場合この部分で日本盤と分かります。
ライナーです。曲目と越谷政義さんによる解説が書かれています。解説はこのレコードが出来るまでのいきさつとニッキー・ホプキンスとライ・クーダーのこれまでの活動などについて書かれています。裏側は何も印刷されていません。
曲目の部分です。
ラベルです。最初はプロモ青ラベルです。上部にベロマークとタイトルがあります。左側に回転数と非売品があります。右側に規格番号、マト、STEREO、パブリッシャーがあります。タイトルは左揃いで、タイトル、作者クレジット、タイム表記があります。こういうジャムの曲でもビルのクレジットが無いのが不思議ですよね!また、このプロモ盤は面表記がありません。マトリクスは機械打ちでP-5046 S1/P-5046 S2です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
レギュラー盤のラベルです。上部にジャケットと同じデザインのタイトルがあります。左側にベロマーク、回転数、STEREOがあります。右側に規格番号、面表記、マトがあります。曲目の部分はプロモ盤と同じです。一番下にパブリッシャーがあります。このラベルは値段が1700円に変わっても変更ありませんでした。マトリクスは機械打ちでP-5046 S1/P-5046 S2です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
ここからは発売元が東芝EMI(以下東芝盤)に変わってからの再発盤です。1979年10月5日に発売され、規格番号はESS 63006です。ジャケットのデザインは各国盤と同じデザインです。東芝盤はストーンズの再発盤に付けられていた帯と同じ緑色の帯が付けられ、当時の価格は2000円です。
帯の上部です。規格番号と値段、ベロマークがあります。下は見本盤シールが貼られたプロモ用のものです。
右上にSTEREOと規格番号があります。
裏ジャケです。帯の裏側に当時発売された「ローリング・ストーンズ物語」の宣伝が載っています。
右下にベロマークと販売元の東芝EMI、MADE IN JAPANなどのクレジットがあります。
ライナーです。表側は曲目と池田裕司さんによる解説が書かれています。解説はニッキー・ホプキンスとライ・クーダーの事について書かれています。
右上に規格番号があります。
裏側は歌詞が載っています。ワーナー・パイオニア盤は解説がありませんでしたが、東芝EMI盤は歌詞が載っています。
右下にベロマーク、規格番号、東芝EMIのクレジットがあります。
ラベルです。最初はプロモ白ラベルです。上部に規格番号とタイトルがあります。左側に見本、非売品、ベロマーク、STEREO、パブリッシャーがあります。右側に10月5日発売と面表記、回転数があります。曲目は左揃いです。一番下にJASRACのロゴがあります。マトリクスは機械打ちでESS-63006-A 1S/ESS-63006-B 1Sです。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
レギュラー盤のラベルです。上のプロモ盤のラベルから見本、非売品と発売日を除いたものになっています。マトリクスは機械打ちでESS-63006-A 1S/ESS-63006-B 1Sです。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
このアルバムはストーンズが69年に『レット・イット・ブリード』を録音中にキースがゲスト・プレイヤーのライ・クーダーと口論になり、キースが帰ってしまった後で録音されたジャム・セッションを収録したものと言われています。ライ・クーダーはこの時にキースに自分のフレーズを盗用されたと主張していたので、その穴埋めにライに印税が入るようにこのアルバムが発売された説もあります。内容はホントにジャム・セッションで、時々ミック・ジャガーのヴォーカルやブルースハープも聴けます。特に「The Boudoir Stomp」は「Midnight Rambler」の中間部の元になったようなフレーズが聴かれ、その他の曲でもライのスライド・ギターが『LET IT BLEED』で聴かれるキースのスライド・ギターに似ていたりと、キースがライ・クーダーのアイディアを盗んだのはホントだったのかな、と思ったりもします。当時はえらい安いアルバムだなと思っていて、内容も未発表曲だろうなと勝手に想像してこのレコードを買ったのは相当後になりましたが、こういったマニアックなアルバムが正式に発売されるのもストーンズが自身のレーベルを持ったおかげだと思います。