前回に引き続きドイツ盤『ROCK'N ROLLING STONES』です。今回はジャケットのデザインを変えて発売された再発盤を紹介します。1976年5月にNOVAから、80年代にはデッカから発売され、共に規格番号は6.21462です。ジャケットは『STICKY FINGERS』のインナーの写真と同時期に撮られたメンバーの写真が使われています。メンバーの写真は古臭く見えるようにわざとしわや擦れがあるような加工をしてあります。上部にタイトルがあり、そのすぐ下にグループ名があります。前回のイーグル・カヴァーはコーティングされていましたがこちらのジャケットはコーティングはありません。
裏ジャケです。こちらは『BETWEEN THE BUTTONES』のジャケット撮影時に撮られたブライアン期の写真が使われています。収録されている殆どの曲が初期の曲なのでこちらのメンバーの方がしっくりくるのではと思います。いや、もっと若い時の写真でもいいかも知れませんね。
左上に曲目があります。
右上の規格番号の部分です。上がNOVA盤、下がデッカ盤です。
右下の部分です。上がNOVA盤、下がデッカ盤で、それぞれのロゴがあります。
下部のクレジットの部分です。上がNOVA盤で下がデッカ盤です。NOVAの方はデッカとのライセンスのクレジットがあるためその分長いクレジットとなっています。その後にMade in Germanyがあります。デッカ盤の方はMade in GermanyとTELDECのクレジットがあります。
上のクレジットの続きです。共にハンブルグにあるTELDECの住所が書かれています。
ラベルです。76年のNOVAのラベルです。上部にNOVAのロゴがあります。左側にGEMA、面表記、疑似ステのマークがあります。右側にレーベルコード、STEREO、規格番号、マトがあります。曲目の左側にデッカのロゴがあります。曲目は左揃いです。マトリクスは機械打ちで6.21462-01-1 Ⓟ1972/6.21462-01-2 Ⓟ1972です。前回のイーグル・カヴァーの中に入っていたレコードのマトをXXXXXXXと消してあります。また、Manufactuerd in Germanyの刻印はありません。
B面のラベルです。
80年代のデッカのラベルです。上部にデッカのロゴとレーベルコードがあります。左側にGEMA、マト、パブリッシャーが、右側に規格番号、面表記、STEREO、疑似ステのマークがあります。曲目は中央揃いです。マトリクスはNOVA盤と同じで機械打ちで6.21462-01-1 Ⓟ1972/6.21462-01-2 Ⓟ1972です。前回のイーグル・カヴァーの中に入っていたレコードのマトをXXXXXXXと消してあります。Manufactuerd in Germanyの刻印はありません。
B面のラベルです。
このタイトルは内容的には「Down The Road Apiece」がこのアルバムで初登場したリアル・ステレオ・ヴァージョン、「Everybody Needs Somebody To Love」は『No.2』の方のヴァージョンで71年のUKシングル盤で初登場したリアル・ステレオで収録されています。「The Under Assistant West Coast Promotion Man」は後半の歌詞が一部カットされたアルバム・ヴァージョンで、「Little Queenie」と「Carol」は『GET YER YA-YA'S OUT』のライヴ・ヴァージョンが収録されています。ドイツ盤の特徴は何といっても前回紹介したイーグル・カヴァーと、今回の再発のメンバーのカヴァーという独自のジャケットが使われていたという事に尽きます。あと、今回のメンバーの写真が使われているジャケットでもそうですが、ドイツの編集盤では内容はブライアン期なのにテイラー期の写真を使っているものが多い気がします。こういった編集盤を聴いているとストーンズのカヴァー曲って何度聴いても飽きないのが不思議で、原曲を自分たちのものにしているのがよく分かります。