ローリング・ストーンズの日本シングル盤「ロックス・オフ / スウィート・ヴァージニア」です。幻となってしまいましたが、来日記念盤として1973年(昭和48年)1月に発売され、規格番号はP-1192Sです。「ロックス・オフ」のシングル盤は世界的に見ても珍しいです。『メインストリートのならず者』からのシングル・カットで前2作同様ベロスリーヴの中にシートが封入されて外からタイトルが見えるような形で発売されました。タイトルの上に「来日記念盤」と書かれています。当時の値段は500円です。
ピクチャースリーヴの裏側です。こちらはレコードのラベルがそのまま見えるようになっています。
ベロスリーヴの中に封入されているシートです。全2作同様ベロの穴から見える部分にタイトルなどが印刷されています。
タイトルの部分です。
右上にSTEREO、ベロマーク、規格番号があります。
右下に回転数と値段があります。
シートの裏側です。解説と歌詞が載っています。解説は誰が書いたのか不明ですが、ストーンズが来日するのでツアーの日程や、ニッキー・ホプキンスやボビー・キーズなどのツアー・メンバーの事などが書かれています。
タイトルの部分です。
右上に規格番号があります。
解説の最初の部分です。この文を書かれたのは当然来日中止になる前ですが、当時でもストーンズが来日するとは本当に長い夢だったと思います。
下部にパブリッシャーのⓅ1973・1と発売元のワーナー・パイオニアのクレジットがあります。
ラベルです。最初は白ラベルのプロモ盤です。上部に見本盤とあります。左側に非売品、ベロマーク、STEREO、回転数があります。右側に規格番号、マト、面表記、タイム表記があります。一番下にパブリッシャーがあります。マトリクスは機械打ちでP-1192S-1/P-1192S-2です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。
レギュラー盤のラベルです。マトリクスは機械打ちでP-1192S-1/P-1192S-2です。両面にJISマークがあります。これはプロモ盤と同じマトです。
B面のラベルです。
このシングルは来日記念盤として企画されたシングルですがアルバムから「ロックス・オフ」を持って来た辺りが素晴らしいと思います。B面の「スウィート・ヴァージニア」も好きな曲なので気に入っているシングルです。来日公演は結局中止になりましたが、当時来日中止事件はクラスでも話題になったのを覚えています。麻薬の逮捕歴で中止になったと知り、ストーンズは麻薬をやっている怖いおじさん達という勝手なイメージを抱いていました。この年の11月~12月頃はビートルズのアルバムを買い始めた時で、まだストーンズのレコードは買っていませんでした。もしあの時にストーンズが来日していたら日本でのストーンズの評価はもっと上がっていたと思います。この2年後に日本公演の直前のハワイ公演のブートを手に入れ、多分日本公演が実現したらこんな感じだったんだなと悔しい思いをしました。