ローリング・ストーンズのオランダ盤『BLACK AND BLUE』です。オランダ盤にはカラー盤も存在するので以前紹介したオランダ・デッカのカラー盤の続編としてレギュラーの黒盤と併せて紹介しようと思います。1976年4月20日に発売され、規格番号はカラー盤、黒盤共にCOC 59106です。なお、カラー盤も76年に発売されたようですが正式な日付は分かりません。カラー盤と黒盤は同じジャケットなのでカラー盤の方はシールドの上から黒盤と区別するためにカラー盤を示す丸いステッカーが貼られています。
カラー盤を表すステッカーです。中のレコードの色が青なのでこのステッカーも青になっていると思います。
裏ジャケです。Made in Holland等のクレジットは無く外からはオランダ盤なのか判別出来ません。
右下にベロマークと規格番号があります。
見開きの内側です。
見開きの右側のページの下部にクレジットがありますが、オランダ盤はこのクレジットが2種類あります。上は国表記がMade in Netherlandsとなっています。下は国表記がMade in Hollandとなっています。下のクレジットには大きなWのロゴがあります。私の持っているレコードは上に黒盤が、下にカラー盤が入っていました。
Made in Netherlandsの部分です。
Made in Hollandの部分です。
インナーです。各国盤と同じデザインでMade in Holland等のオランダを表すクレジットはありません。
インナーの反対側です。
オランダ盤には歌詞カードが付いています。こちらはA面側です。
左下に作者クレジットと著作権表記があります。
歌詞カードのB面側です。70年代後半はイギリス以外のヨーロッパ各国盤で英語の歌詞カードが付けられていましたね。
左下の部分です。表側同様作者クレジットと著作権表記があります。
右下にベロマークと規格番号があります。
ラベルです。専用のカスタムラベルです。左側に規格番号とSTEREO、ベロマークがあります。未比側に面表記、パブリッシャー、Made in Hollandがあります。ジャケットではNetherlandsとなっていましたがラベルではHolland表記となっています。曲目は左揃いです。曲目の下に作者とプロデューサー・クレジットがあります。マトリクスは機械打ちでST RS 763567 A/ST RS 763568 Bです。両面にSTERLINGの刻印があります。
B面のラベルです。
カラー盤です。美しいブルー・ヴァイナルとなっています。ラベルが黒なのでまさにタイトル通りの色合いですね。
ラベルです。普通のカスタムラベルではなく、ローリング・ストーンズ・レコードとしては珍しい黒ラベルとなっています。左側に規格番号、STEREO、ベロマークがあります。右側に面表記とオランダの著作権協会のSTEMRAのクレジットがあります。曲目は左揃いになっています。その下に作者やプロデューサーのクレジット、パブリッシャーがあります。レギュラー盤にあったUSA盤のマトは書かれていません。マトリクスはA面は機械打ちでST RS 763567 Aで、手書きでうっすらとCOC 59106 Aと書かれています。B面は手書きでST RS 763568 // 39192-1-yで、手書きでうっすらとCOC 59106 Bと書かれています。A面にはSTERLINGの刻印がありますが、B面にはありません。黒盤よりも明らかにこちらの方が遅いマトだと思います。
B面のラベルです。
ここからは再発EMI盤です。79年に発売され、規格番号は1A 062-63187です。ジャケットは見開きでWEA盤と同じ仕様なのでここではWEAと違う部分を挙げておきます。裏ジャケ左下のベロマークと規格番号の部分です。規格番号がEMIのものが書かれています。
見開き内側の右ページ下部のクレジットの部分です。ROLLING STONES RECORDSとEMIのロゴ、PRINTED IN HOLLAND、著作権表記があります。
インナーです。WEA盤はこの部分は空白でしたが、EMI盤は規格番号が追加されています。
右下にも規格番号が書かれています。
ラベルです。EMI盤はおそらくカスタムラベルのみの発売だと思います。左側にSTEREO、規格番号、マト、オランダの著作権協会のSTEMRA、Made in Hollandがあります。右側に面表記とパブリッシャーがあります。曲目は左揃いです。その下に作者クレジット、EMIのパブリッシャー、プロデューサー・クレジットがあります。マトリクスは機械打ちでA面が062-63187 A // 41973-2、B面が062-63187-B-41974-2です。
B面のラベルです。
オランダでのストーンズ・レコードのカラー盤は他に『SOME GIRLS』がありますが、ちょうどこの時期ストーンズ以外でもいろいろなアーティストのカラー盤が発売されていましたね。特にこの『BLACK AND BLUE』のカラー盤は各国盤を見てもあまり見た事が無いので珍しいと思います。タイトルに合わせたようにラベルが黒でレコードが青というのも凝ってますよね!私は当時日本盤を発売日に買いましたがインナーに載っている各曲のメンバーの担当楽器などを見ながら聴いていたのを思い出します。