ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤 EMOTIONAL RESCUE①オリジナル盤!!

ローリング・ストーンズのUSA盤『EMOTIONAL RESCUE』です。1980年6月28日に発売され、規格番号はCOC 16015です。ジャケットは各国盤と同じシングル・ジャケでポスターが付いています。USA盤はジャケットの周りをポスターで囲みシールドされていました。ちょうど上部にグループ名とタイトルが見えるようになっています。一部のレコードはシールドの上からハイプ・ステッカーが貼られています。

ステッカーです。「She's So Cold」が"INCLUDES THE SINGLES"として載っているのでシングルカットされた80年9月以降に使われていたステッカーかも知れません。ステッカーはこのアルバムのプロモーションに使われていたミイラの形をしています。タイトルの下にベロマークと規格番号があります。

シールドの裏側です。このアルバムは表に出るポスターの図柄によっていろいろな面が表になってシールドされています。表側はグループ名とタイトルが、裏側はちょうど曲目がポスターの上に出るようになっているので、こういうところはちゃんと計算してポスターを作ったと思います。

シールドを剥がした写真です。デザインは各国盤と全く同じです。いつも思うんですがポスターのようにこれがカラーだったらもっと映えたと思います。

裏ジャケです。こちらも各国盤と同じデザインとなっています。

左上の部分です。この部分は各国盤同様メンバーの担当楽器、ゲストプレイヤー、プロデューサーやエンジニアのクレジットと録音場所が書かれています。この時期にニッキー・ホプキンスが参加しているのが珍しいですよね。「Dance」のみジャガー、リチャーズの他にロニーも作者クレジットに名前を連ねています。この曲にはマックス・ロメオがバック・ヴォーカルで参加しています。

左下の部分です。上の続きで各クレジットがあります。「Indian Girl」のホーンのアレンジが60年代によくストーンズの曲に参加していたジャック・ニッチェの名前があるのには驚きました。下半分はUSA盤独自のクレジットでワーナーのニューヨークの住所や、Printed in U.S.A.などが書かれています。

付属のポスターです。

ポスターの反対側です。

ポスターの角にUSA盤の規格番号のCOC 16015があります。

ポスターのデザインに沿ってストーンズ・レコードの登録票所とPRINTED IN U.S.A.があります。

ストーンズ・レコードの登録票所とPRINTED IN U.S.A.はポスターの別の部分にもあります。

インナーは両面に何も書かれていない薄い紙質のものです。USA盤の『EMOTIOAL RESCUE』のレコードは殆どがこの袋に入っているのでアルバム専用のものかこの当時のワーナーの専用の袋なのかは不明です。

ラベルです。プレス工場コードはPRです。これはニュージャージー州のPresswell Recordsです。上部に規格番号があります。その下にグループ名とタイトルがあります。左側にベロマークとSTEREOがあります。右側に面表記とパブリッシャーがあります。曲目は左揃いになっています。「Dance」はラベルでも(Pt. 1)が付いています。曲目の下にプロデューサー・クレジット、曲の出版社クレジットがあります。マトリクスは手書きでSTRS 804501 F  (PR)/STRS 804502 F  (PR)です。両面にSTERLINGの刻印があります。

このラベルはプレス工場コードの部分が最後の枝番のハイフンで途切れていてプレス工場コードの表記がありません。Discogsによるとニュージャージー州のPresswell Recordsでのプレスらしいです。文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでSTRS 804501 F  (PR)/STRS 804502 F  (PR)です。両面にSTERLINGの刻印があります。上のPRプレスと同じマトなのでやはりこれはDiscogsのとおりPRプレスなのかもしれません。

プレス工場コードはSPです。これはペンシルベニア州のSpecialty Records Corporationの事です。文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでSTRS 804501 A  SP/STRS 804502 C  SPです。両面にSTERLINGの刻印があります。

プレス工場コードはARです。これは96年までロサンゼルスにあったAllied Record Companyの事です。文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでSTRS 804501 C  AL B-15100/STRS 804502 C  AL  B-15101です。両面にSTERLINGの刻印があります。

プレス工場コードはMOです。これはカルフォルニア州のMonarch recordsの事です。上の4枚と比べると文字が太く存在感のあるラベルです。文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは手書きでSTRS 804501 C  △24776/STRS 804502 E  △24776X  MO 16015です。両面にSTERLINGの刻印があります。  

初めて聴いた時はオープニングの「Dance」がカッコいい曲だなと思いました。ジャケットやラベルには「Dance Pt.1」と表記されているのでパート2は何処に入っているのか不思議でしたが、81年の編集盤『SUCKING IN THE SEVENTIES』に収録されたのでこれのことか、と当時は思いました。もっとも以前紹介したインド盤の『EMOTONAL RESCUE』には間違ってパート2の方が収録されてしまったのでこのアルバムが発売される頃にはパート2も出来上がっていたと思います。あと、初めて聴いた時は「Let Me Go」や「She's So Cold」などのロック調の曲がギターの音がきれいすぎたり、ミックが軽く歌っているせいかいつものストーンズよりも元気が無いように聴こえました。一番びっくりしたのはやっぱりミックがファルセットで歌っているタイトル曲でした。あと、キースが歌うバラードの「All About You」も名曲ですよね。この曲はライヴでは一度も取り上げていませんが、ぜひ聴いてみたいですよね。このアルバムが発売された時はストーンズが80年代も走り続けるとは思ってもみませんでしたが、今でも活動しているのが夢のようです。次回はCBSからの再発盤を紹介します。