ローリング・ストーンズのポルトガルEP盤「Get Off Of My Cloud+3」です。1965年の終わりに発売され、規格番号はPEP 1132です。ジャケットはUK盤『OUT OF OUR HEDS』やUSA盤『DECEMBERS CHILDREN』の写真が使われています。収録曲は「Get Off Of My Cloud」「I'm Free」「She Said Yeah」「Gotta Get Away」の4曲です。同時期に発売されたUKエキスポート仕様のEPとは収録曲が違い、フランスEP盤は収録曲は同じですが曲順が違うというポルトガル独自のEPです。左側にアメリカのキャッシュボックスのヒット・チャートで「Get Off Of My Cloud」が一位になった時の順位表が書かれています。
右上にデッカのロゴがあります。
キャッシュボックスのヒットチャートが載っている部分です。アメリカで一位になったという宣伝は効果抜群ですよね。同じ手法がイタリア盤のシングル「19th Nervous Breakdown」でも使われていましたね。
裏ジャケです。曲目と過去にリリースされた3枚のEPが載っています。上下フリップバック仕様になっています。
右上にデッカのロゴがあります。表側は長方形のロゴが使われていましたが、こちらは6角形のロゴが使われています。長方形のロゴよりこちらの方がレトロな感じでいいですね。
曲目の部分です。4曲共USA盤『DECEMBER'S CHILDREN』に収録されています。「Get Off Of My Cloud」と「I'm Free」はアメリカではシングルのAB面で発売され、「Gotta Get Away」はシングル「As Tears Go By」のB面曲として発売されました。
右下にmaranus-portoとありますが、これはおそらく印刷所の事だと思います。以前のポルトガルEPと違う印刷所ですが、これ以降のポルトガル盤のEPはこのクレジットがあります。
ラベルです。上部にFABRICADO EM PORTUGAL(ポルトガル製)とデッカのロゴがあります。左側にマトが、右側にSUPER 45と規格番号のPEP 1132があります。マトリクスは手書きでDEP 438-1/DEP 439-1です。
B面のラベルです。
このEPに収録されている4曲はバラードは一切無くロック調の曲ばかりが選曲されているので初期のストーンズのノリのいい曲が楽しめる好盤だと思います。カヴァーですが「She Said Yeah」を初めて聴いた時は急テンポで驚いた記憶があります。ギターの音も尖がっていて初期ストーンズの名カヴァーのひとつですよね!オリジナル曲の3曲も2つのコードや3つのコードの繰り返しといういかにもストーンズらしい曲ばかりです。私は『DECEMBAR'S CHILDREN』が大好きなのでこのEPの選曲は気に入っています。