あけましておめでとうございます。昨年もたくさんの方にアクセスして頂きましてありがとうございました。このブログも2016年から初めて今年で9年目に突入しました。ここまで続けて来れたのもひとえに皆さんのおかげです。今年も5日に一度のペースでストーンズのレコードを紹介していきますのでよろしくお願いいたします。
これまで日英米独盤は発売順に取り上げて来ており、やっと日本盤は「メインストリート」まで、UK盤は『SUCKING IN THE SEVENTIES』まで、USA盤は『EMOTIONAL RESCE』までたどり着きました。このペースで行くと最新作の『HACKNEY DIAMONDS』まで行くのに後10年はかかりそうです。私の年齢を考えると10年後は生きているかどうか分かりませんが出来る限り続けようと思います。これまでは一部を除きブートレッグは取り上げませんでしたが、ストーンズの初ブートから55周年、私が初めてストーンズのブートを買ってから50周年という事でTMOQなどを中心にまとめてみようと思います。
今回はLurch Recordsからリリースされた『LIVER' THAN YOU'LL EVER BE』です。1969年12月に発売されました。69年11月9日のオークランドでのセカンド・ショーを収録したもので翌月にはブート化とは速いリリースですね!このブートのおかげでオフィシャルの『GET YER YA-YA'S OUT』の発売に踏み切ったという話は有名ですよね。ジャケットにはタイトルのスタンプが押されているだけでどこにもTHE ROLLING STONESや曲目が書かれていません。このスタンプは赤と青のものがあります。こちらは赤いスタンプのジャケットです。裏側は何も書かれていません。
こちらは青いスタンプのジャケットです。
こちらはスタンプのフォントが全く違うタイプです。こちらもグループ名はありません。中のレコードは同じくLurch Records製のものが入っていました。
スタンプの部分を拡大した写真です。こちらは赤です。資料によると赤の方が最初らしいです。
青いスタンプです。
文字のフォントが違うスタンプです。こちらは今のところ赤しか確認できていません。
ラベルです。上部にLURCH RECORDSがあります。その下に"THE GREATEST GROUP ON EARTH"と書かれているだけで"THE ROLLING STONES"の文字はどこにもありません。こういうのがブートの怪しさが感じられますよね。左側に回転数、右側にSIDE 1があります。マトリクスは手書きでX-4172 △14328①/1X 241 △14327①です。
B面のラベルです。
こちらは違うフォントのジャケットに入っていたレコードのラベルです。LURCH RECORDSのLURCHが太く違うフォントになっています。タイトルも上のラベルと比べるとやや小さめの文字となっています。左側にSIDE ONEが、右側に回転数があります。マトリクスは手書きでS-2110 SIDE-A/S-2111 SIDE-Bです。このマトは上のラベルのマトと全く違うものです。
B面のラベルです。
このアルバムは観客が静かな分演奏がよく聴こえ、楽器のバランスも良く時代を考えると非常に良い音で録られていると思います。初回盤はステレオで収録されているという噂もありましたが、実際はモノラル録音です。『GET YER YA-YA'S OUT』に入っていない「Gimme Shelter」は荒々しい演奏が聴け、「I'm Free」は何だか宙に浮いているような不思議な雰囲気の演奏が聴けます。その他の曲もツアー前半のせいか『GET YER YA-YA'S OUT』よりもルーズな演奏が聴けます。このアルバムはどこにもローリング・ストーンズと書かれていないので初めて見た人は何のレコードだろうと思ったでしょうね!次回はTMOQ盤の『LIVE'R THAN YOU'LL EVER BE』のいろいろなヴァリエーションを紹介します。