ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ LIVE'R THAN YOU'LL EVER BE②TMOQ編!!

前回に引き続きストーンズの初ブートで有名な『LIVE'R THAN YOU'LL EVER BE』です。今回はTMOQ盤を紹介します。1969年11月9日のオークランドの2ndショーを収録しています。1969年12月に発売され、規格番号はTMO 71003です。ジャケットはLurch Recoredsと同じスタンプ・ジャケにTMOQの丸いステッカーが貼られています。このステッカーの色は黄色やシルヴァ―などいろいろあります。

こちらは赤いスタンプのジャケットです。

ステッカーの部分です。70年代にブートを集め始めた頃このマークが付いたレコードが数多く売られていたのでこのロゴや葉巻の豚のロゴを見ると当時の怪しいレコードを買っていた気持が蘇ってきます。CBMなどは音が悪いものもあったのでこの豚のマークがあれば安心して買えるような気もしてました。私もですが当時は周りのロック好きの友人も「TMQ」と呼んでいました。

シールドの状態だと裏側にスリックが挟まれています。スリックにはローリング・ストーン誌の1970年2月7日号のこのブートについての記事が載っており、オークランド・コロシアムでの2回目のショーを録音したものでロサンゼルスで作られたレコードで素晴らしい音質の事が書かれています。あとは曲毎のミックのパフォーマンスやMCについてや、キャロル側をB面としていることなどが書かれており、最後にこのレコードを上回ることが出来るのは彼らが公式のアルバムをリリースすることだ。と書かれています。この記事の通りストーンズは公式に『GET YER YA-YA'S OUT』をリリースしましたね!

右下にTMOQのロゴがあります。

タイトルの部分です。Lurch Recordsと区別するためか最初にThe Originalが付けられています。その下に"THE ROLLING STONES IN CONCERT"があります。 

曲目の最後に規格番号のTMQ 71003があります。これは71001と71002のボブ・ディランの『GREAT WHITE WONDER』に続く番号です。

これは何も書かれていないもろブートレッグといったラベルです。初期TMOQのタイトルではカラー盤のレコードだけではなくこういった一部に白ラベルのものもあるのかも知れません。また、最初の頃のブートにはTMOQ以外でもこういった白ラベルが多かったですよね!マトリクスは手書きでX-4172  △14328①/1X 241  △14327①です。これはLurch Recordsのマトと同じです。これは青いスタンプのジャケに入っていました。

通常のTMOQ盤のレコードです。いろいろな色のカラー盤が使われています。

ラベルです。白地のものもありますが、私のは黒地のものです。マトリクスは手書きでX-4172  △14328①/1X 241  △14327①です。これはLurch Recordsのマトと同じです。これは赤いスタンプのジャケットに入っていました。

B面のラベルです。

後期型のスタンプのジャケットです。この後リリースされたTMOQの他のタイトル同様グループ名と横に長いタイトルのスタンプが使われています。

上のジャケットに入っていたレコードです。写真では分かりづらいですが濃い青のカラー盤です。

ラベルです。これもTMOQ盤に使われていたラベル全体に大きく数字が書かれている1/2ラベルです。マトリクスは手書きでRS 510 A/RS 510 Bです。

B面のラベルです。

中央に穴が開いている直刷りのジャケットです。このジャケットは他のタイトルでも使われています。葉巻の豚のイラストがあります。左側に横向きの豚のロゴがあります。ラベルも特殊なもので片面はTMOQのロゴが全体に印刷されており、片面に曲目が載っています。

裏側です。このジャケットのものは1974年に発売されたようです。いろいろなタイトルのものがこれと同じジャケットで出ています。昔のSP盤の袋を思わせるデザインです。上部にTMOQのロゴがあります。

ラベルです。ラベル全面にTMOQのロゴが印刷されています。このタイプのものは黒盤しか見た事がありません。

上のラベルの反対側です。上部にグループ名とタイトル、規格番号があります。左側にA面の曲目が、右側にB面の曲目があります。上の前面にTMOQのロゴが印刷されている面はB面側で、こちらがA面側になります。下にレコーディングされたコンサートの日付が書かれています。マトリクスは手書きでRS 510 A/RS 510 Bです。このマトは上の1/2ラベルと同じです。

こちらはスタンプのジャケットではなくスリックのみのジャケットです。スリックの下のロゴは葉巻の豚に変わっています。

左下のロゴの部分です。

曲目の部分がオリジナルとは違っています。上が葉巻豚で活字が大きく、その分3行目に曲目がかかっていて、規格番号がありません。

ラベルです。葉巻の豚のラベルに変更されています。レコードは黒盤です。Discogsではカラー盤のものが載っていますが、このラベルのレコードは普通は黒盤です。マトリクスは手書きで1811 A/1811 Bです。

B面のラベルです。

これはTMOQ以外の第三者が作ったブートかも知れませんが参考のために取り上げます。ジャケットに直接印刷されたジャケットです。青地に白文字で右上にロゴがあります。

裏ジャケです。全体に大きくTMOQのロゴが印刷されています。

上の直刷りのジャケットに入っていたレコードのラベルです。白地に黒文字のTMOQのラベルです。レコードは黒盤です。普通このラベルはのレコードは黒盤は存在しません。まあ、オリジナルのTMOQでも最後の74年に発売された『EUROPEAN TOUR 1973』みたいにカラー盤は存在せず黒盤しかないタイトルもあるので例外もあると思います。マトリクスは上のラベルにあったRS 510 A/RS 510 Bを線で消してあります。こういったことからこのレコードはTMOQ以外のブートレッガーがTMOQを模して作ったものではと思います。

B面のラベルです。

ラベルの時にどのジャケットに入っていたと書きましたが、これは私の持っているレコードのもので実際はどのジャケットにどのラベルのものが入っているかはいろいろなパターンがあると思います。同様にカラー盤も赤、青、透明などいろいろ存在します。私がストーンズのブートを集め始めた頃はオリジナルのTMOQが消えかかった頃で、葉巻の豚がシールド新品で出回り始めた頃でした。当時は未発表曲や聴いた事がないライヴ音源などが聴けてありがたかったですよね。音質などの情報が全くない時代だったので買うのにも覚悟がいりました。同時期にCBMなどのレーベルがありましたが、やはりこの"TRADE MARK OF QUALITY"と書かれたレコードは海賊盤のイメージが強く特別感がありました。私は70年代から80年代にかけてアナログ・ブートはだいぶ揃えましたが、2005年~2010年頃に殆ど処分してしまい、今残っているのはTMOQ全タイトルと『NASTY MUSIC』と『HONOLULU 73』だけです。このブログではブートレッグは殆ど取り上げませんが、今後も機会がありましたら他のTMOQ盤の各タイトルのいろいろヴァリエーションを紹介しようと思います。