ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本盤 ローリング・ストーンズ大全集!!

ローリング・ストーンズの日本編集盤『ローリング・ストーンズ大全集』です。1971年(昭和46年)7月20日キングレコードから発売され、規格番号はSL-185~9です。英語のタイトルは『A GOLDEN HISTORY OF THE ROLLING STONES』です。デッカ時代の曲64曲を収録した日本独自の5枚組のボックスセットで当時の価格は7,500円です。ボックスの表側はミック・テイラーを含むこの時期のメンバーのサイケ調のイラストが描かれており、ボックス全体を包み込むように黒い帯が付けられています。

帯を外した写真です。上部にタイトルの『A GOLDEN HISTORY OF THE ROLLING STONES』が書かれています。

右上にロンドンのロゴと規格番号があります。

ボックスの裏側です。帯はボックス全体を包み込むタイプで裏も表側と全く同じデザインとなっています。

帯を外した写真です。表側と同じ放射線状の図柄にカラフルな虹と花のイラストがあります。なんとなくサイケ調の名残が感じられますね。

左下に当時の値段が書かれています。

ボックスは厚さが5㎝もありかなり重いものです。

ボックスの右側からレコードやブックレットが入った箱をスライドして取り出す作りになっています。

ブックレットです。ボックスの表側と同じメンバーのイラストが描かれています。ブックレットは写真や解説、歌詞、各メンバーのプロフィール、いろいろな方のエッセイ、そして最後にミックの福笑いというわけの分からないものまで付いています(笑)。

最初のページには折り込みで当時のストーンズのステージのカラー写真が付けられています。

解説は亀淵昭信さんと越谷政義さんです。二人共ストーンズのデビューから現在までの事を書かれています。

1枚目のA面の曲目です。1曲目の「ウィー・ウォント・ストーンズ~カム・オン」というのはEP盤『GOT LIVE IF YOU WANT IT』の最初に入っていた歓声とデビュー曲の「Come On」を繋げたものです。今考えるとよくこんなものを作ったなと思います。 

1枚目のB面の曲目です。「南ミシガン通り2120」は後半のギターソロが入っていないショート・ヴァージョンです。

2枚目のA面の曲目です。「タイム・イズ・オン・マイ・サイド」はギター・イントロ・ヴァージョン、「エヴリバディ・ニーズ・サムバディ・トゥ・ラヴ」は『NOW』のヴァージョンです。

2枚目のB面の曲目です。「アイム・ムーヴィング・オン」と「アイム・オールライト」はEP盤『GOT LIVE IF YOU WANT IT』のライヴ・ヴァージョンですがここでは1曲としてカウントしています。

3枚目のA面の曲目です。

3枚目のB面の曲目です。

4枚目のA面の曲目です。『GOT LIVE IF YOU WANT IT』に入っていた「恋をしすぎた」と「フォーチュン・テラー」の疑似ライヴはわざわざ収録しなくてもよかったのではと思います。

4枚目のB面の曲目です。「シーズ・ア・レインボウ」はシングル盤同様ストリートノイズがなくピアノから始まります。「イン・アナザー・ランド」はシングルではカットされていたエンディングのいびきまで収録されています。

5枚目のA面の曲目です。「無情の世界」はアルバム・ヴァージョンです。

5枚目のB面の曲目です。ミックのソロとして発売された「メモ・フロム・ターナー」が収録されています。「リトル・クィーニー」は『GET YER YA-YA'S OUT』に収録されているライヴ音源で曲前に入っているミックのMCから収録されています。

ブックレットの最後に付いているミックの福笑いです。

ブックレットの裏側です。ボックスの裏側と同じデザインとなっています。

ブックレットの裏側の上部にロンドンのロゴと規格番号がありますが、これを見ると一緒にカセットとカートリッジも出ていたようです。

付属のポスターです。年表になっていてストーンズの歴史、日本の出来事、世界の出来事が同時に見れるようになっています。

上の続きです。上のポスターの下半分になります。しかしこうやって見るとデビューからたったの8年足らずでいろいろな出来事がありましたね。

インナーです。これは1枚目のレコードのインナーでこれ以降は色違いでみんな同じイラストが描かれています。

インナーは5枚は全て同じイラストが描かれていますが、5枚それぞれの色が振り分けられています。上から1枚目→5枚目までで、赤、黄色、緑、青、紫となっています。こうして並べてみるとカラフルですね!

左上の部分は一枚ずつずれて丸くカットされてそれぞれのインナーがすぐに見分けがつくようになっています。

インナーの裏側です。こちらは下部にキングレコードのクレジットがあるだけで何も書かれていません。上下フリップバック仕様になっています。

下部のキングレコードのクレジットもそれぞれ表側と同じ色が使われています。

ラベルです。ラベルの色もインナーと同じ色が使われています。これは1枚目のレコードです。上部にffssとロンドンのロゴがあります。中央のラインの間にステレオを強調するFULL FREQUENCY STEREOPHONIC SOUNDがあります。左側に面表記、右側に回転数と規格番号、パブリッシャーがあります。曲目は中央揃いです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1466-2/SDLBT 1467-2です。両面にJISマークがあります。

2枚目のレコードです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1468-2/SDLBT 1469-3です。両面にJISマークがあります。

3枚目のレコードです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1470-2/SDLBT 1471-2です。両面にJISマークがあります。

4枚目のレコードです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1472-1/SDLBT 1473-1です。両面にJISマークがあります。

5枚目のレコードです。マトリクスは機械打ちでSDLBT 1474-2/SDLBT 1475-1です。両面にJISマークがあります。

ここに収録されている曲は63年から69年にリリースされた曲で、今考えるとたったの6年の間によくもこれだけの曲を世に出したと驚かされます。初期からいろいろな音楽を吸収して成長してきたことがよく分かります。また、インナーとラベルの色がそれぞれ同じ色が使われていたり、レコードやブックレットを入れるボックスなど凝った造りになっています。7,500円という値段は当時としてはすごく高かったと思いますが、5枚組というヴォリュームといい、重たいボックスに厚いブックレットやポスターが付けられて本当に60年代ストーンズの総括のようなボックスです。当時は一体どのくらい売れたのか興味深いですね。最後にこれはネットで拾った画像ですが、帯が貼られた箱に入っている状態のものです。このレコードが当時レコード店でどのように売られていたのか知りませんが、箱に入ったまま売られていたのか、それともこの状態でレコード店に送られて来て箱から出して店頭で売っていたのかは分かりません。