ローリング・ストーンズのイタリア編集盤『1965/70』です。1982年に発売され、規格番号は6495 098です。発売元はフィリップスで、Successo Seriesという企画の中の1枚として発売されました。このアルバムには再発盤もあり、資料本『WORLDWIDE Ⅲ』では再発盤と思われる方をオリジナルとしていますがジャケットにあるバーコードの有り無しやインナーの広告から考えてここでは資料本で再発としている方をオリジナルとして話を進めていきます。ジャケットは65年頃のメンバーの写真が使われています。左上にSuccessoと書かれています。

89年頃に発売された再発盤です。規格番号は同じです。左上の部分に丸い"Disco TV"のロゴがあります。こちらの方のジャケットは殆ど見かけません。

左上の部分です。左側がSuccessoと書かれたオリジナル盤、右がDisco TVと書かれた再発盤です。

両方共右上にフィリップスのロゴがあります。

裏ジャケです。上部にグループ名とタイトルがあります。編集盤にありがちな中央に解説と曲目があるだけのシンプルなデザインです。

左上の部分です。下の再発盤はこの部分にバーコードがあります。この部分でDisco TVと書かれた方を再発と判断しました。

右上の部分です。オリジナル盤、再発盤共にフィリップスのロゴとレコードとカセットテープの規格番号があります。

左下の部分です。再発盤はMarketed by Phonogramと書かれています。

下部中央です。77年頃からイタリア・デッカのライセンスを持っていたポリグラムのロゴがあります。

右下の部分です。発売元のフィリップスのロゴがあります。

A面の曲目です。シングル曲に混ざって「Out Of Time」や「Lady Jane」などが収録されています。

B面の曲目です。こちらも60年代後半のストーンズの代表曲が収録されています。

再発盤のインナーです。広告が載っていますが、CDになってからの写真が使われています。このインナーと裏ジャケのバーコードなどでDisco TVと書かれた方を再発としました。オリジナル盤の発売日は82年なのでまだストーンズのカタログがCD化される前です。オリジナル盤のインナーは普通の白い袋なのでここでは省略します。

インナーの裏側です。こちらもカタログが載っています。CD化されていないタイトルはレコードで載っています。

右下に規格番号があります。

ラベルです。こちらはオリジナル盤の青いフィリップスのラベルです。上部にフィリップスのロゴがあります。中央の四角い枠の中にはSTEREO回転数、規格番号、面表記などが書かれています。S.I.A.E.というのはイタリアの著作権収集機関のことです。その下にパブリッシャーがあります。曲目は中央揃いです。82年の発売ですが、キースのクレジットはRichardとなっています。マトリクスは機械打ちで6495 098 1 1 520 090782/6495 098 2 1 520です。

B面のラベルです。

再発盤のラベルです。左側に規格番号、面表記、回転数などが書かれており、右側は曲目になっています。マトリクスは機械打ちで6495 098 1 1 520 090782/6495 098 2 1 520です。これは上のラベルと同じマトです。またラベルの過渡期に発売されたのか、オリジナル盤のジャケットにこのラベルが入っている組み合わせも確認しました。

B面のラベルです。

曲目は「Satisfaction」以降、60年代中期から後半のオリジナル曲でまとめられています。こうして聞いてみると65年の「Satisfaction」から69年の「Gimme Shelter」までのたったの4年間でサウンドも分厚くなり、演奏も進化しているのがよく分かります。個人的にはこの時期のストーンズは聴き始めの頃によく聴いていた曲ばかりなので思い入れがあり、いい選曲のベスト盤だと思います。