ローリング・ストーンズのニュージーランド盤『DECEMBER'S CHILDREN』です。アメリカよりも遅く1966年2月以降に発売され、規格番号はLKM 6012です。ニュージーランドでのデッカの販売元はHis Master's Voiceという会社です。また、ニュージーランドではモノラルしか発売されませんでした。ジャケットはUSA盤と同じデザインで、表側だけコーティングされています。

右上にデッカのロゴがあります。アメリカのロンドンによって編集されたアルバムなのでデッカのロゴだと何だか違和感がありますよね。

USA盤と比べるとニュージーランド盤はかなり暗い印刷となっています。左がニュージーランド盤、右がUSA盤です。初期のニュージーランド盤やオーストラリア盤はジャケットが他国より暗いですよね。

裏ジャケです。こちらは写真の位置などニュージーランド独自のデザインとなっています。左側にUSA盤と同じライナーが書かれています。上下フリップバック仕様となっています。

右上に規格番号のLKM 6012があります。

曲目の部分です。これを見てアッと思った方も多いと思います。A面の6曲目は通常はライヴの「Route 66」ですがこの曲が外され、「19th Nervous Breakdown」が収録されています。ちょうどヒットしていた「19th Nervous Breakdown」を収録してLPの売り上げを伸ばそうとしたためと思いますが、A面は「Route 66」を外したことでライヴで水増しされた感じがだいぶ無くなりましたね。これならB面も「I'm Moving On」を外して「Sad Day」でも収録したらもっと普通のアルバムらしくなった気がします。ニュージーランドでの発売日は日付がはっきりしませんが、「19th Nervous Breakdown」が収録されていることからここでは66年2月以降としました。(USA盤の発売日は1965年12月3日)

下部の部分です。デッカのロゴと回転数があります。その下に著作権についての注意書きがあり、一番下にニュージーランドでの販売元のHis Master's Voiceのクレジットがあります。

メンバーの写真の下に担当楽器のクレジットがあります。

ラベルです。ニュージーランドで66年から71年頃まで使われていたオレンジ色のモノラル用のラベルです。上部にデッカのロゴがあります。その下にLONG PLAYINGとffrrの耳のマークがあります。左側は著作権協会などのロゴが、右側に面表記と規格番号、マトがあります。曲目は中央揃いです。曲目の上にタイトルがあり、下にグループ名があります。マトリクスは手書きでARL-7031/ARL-7032です。

B面のラベルです。

このアルバムを最初に買った時、裏ジャケの写真の配置などが違っていたりしているのに気を取られていて曲目の部分を見ないで聴いていたら「The Singer Not The Song」が終わった後に「19th Nervous Breakdown」が始まったのでビックリしました。慌ててジャケットを見ると「Route 66」ではなく「19th Nervous Breakdown」になっているではありませんか!いろいろな国でストーンズのレコードが発売されていますが、このアルバムで「19th Nervous Breakdown」が収録されているのはこのニュージーランド盤だけなのでかなり珍しいレコードだと思います。