ローリング・ストーンズのアルゼンチン盤『EXILE ON MAIN STREET』です。アルゼンチンでは1972年8月に発売され、規格番号は14.012/13です。アルゼンチンでの販売元はMUSIC HALLという会社です。何故かこのタイトルはEMI盤は発売されず、再発盤は86年にCBS盤にあたるCOLUMBIA RECORDSから規格番号は20808/9として再発されています。ここでは順を追って紹介していこうと思います。最初はWEA時代にあたるMUSIC HALL盤です。ジャケットは見開きでデザインは各国盤と同じですが前回紹介したアルゼンチンの『STICKY FINGERS』同様他国と比べると暗い色合いとなっています。また、ポストカードはオリジナル盤、再発盤共に元々付いていません。

USA盤と並べてみました。左がUSA盤、右がアルゼンチン盤です。写真では明るくなってしまいましたが実際はもっと暗い色合いです。

左上にMUSIC HALLのロゴがあります。表側からはこの部分でアルゼンチン盤と分かります。

裏ジャケです。

左上にserie KINNEYと書かれています。アルゼンチンのMUSIC HALLの親会社はKINNEYなのでここにクレジットがあると思います。70年代初頭はUK、ドイツなどの販売元はキニ―でしたね。

右上にMUSIC HALLのロゴとローリング・ストーンズ・レコーズのクレジットと規格番号があります。その下にMONO/STEREO COMPATIBLE(モノ、ステレオの互換性があります)の表記があります。

下部左側にパブリッシャーⓅ1972があります。

下部中央に南米盤に書かれている"DISCO ES CULTURA"(レコードは文化)があります。

下部右側にブエノスアイレス、アルゼンチンと書かれています。

見開きの内側です。こちらも各国盤と比べると暗いです。

各国盤では見開きの内側中央からレコードを取り出すようになっていましたが、アルゼンチン盤は通常のジャケットのように横から取り出すようになっています。

1枚目のインナーです。

インナーの裏側です。クレジットは全てスペイン語で書かれています。メンバーの楽器や曲のタイトルなどが他国盤とは全く違うのが面白いです。

曲目が全てスペイン語表記なのでよく分かるように何枚かに分けて写真を挙げます。これはA面の曲目の部分です。面表記はLado 1となっています。英語版はミックが書いたらしいですが、このスペイン語は字体は似ていますが誰が書いたのかわかりません。

上の続きです。

B面の曲目です。

上の続きです。

曲目の横にMUSIC HALLのロゴと規格番号があります。よく分かるようにインナーを横にして撮影しています。

2枚目のインナーです。

インナーの反対側です。こちらも曲名は全てスペイン語で書かれています。

C面の曲目です。

上の続きです。

D面の曲目です。

上の続きです。

ラベルです。上部にこのアルバムで使われていたグループ名とタイトルがあります。左側にベロマークと回転数、マトがあります。右側にMONO/STEREO COMPATIBLE(モノ、ステレオの互換性がある)の表記、規格番号、パブリッシャーがあります。曲目はラベルの円周に沿って書かれていて、スペイン語→英語→作者クレジット→タイム表記の順で書かれています。下部にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットがあります。一番下にMUSIC HALLで配布された事とMUSIC HALLのロゴがあります。マトリクスは機械打ちでMH 14012 1 1S/MH 14012 2 1S/MH 14013 1 1S/MH 14013 2 1Sです。

B面のラベルです。

C面のラベルです。

D面のラベルです。

アルゼンチンではEMI盤に移籍後は『STICKY FINGERS』と『GOATS HEAD SOUP』の2枚しか再発されされず『EXILE ON MAIN STREET』や他のタイトルは発売されませんでした。この2枚しか再発されなかったというのもなんだか不思議な話ですよね。ということでここからはCBS盤です。アルゼンチンでの販売元はCOLUMBIA RECORDSで1986年に発売され、規格番号は20-808/9です。オリジナル盤と比べると明るい色合いで、タイトル文字がオレンジ色となっています。なお、ジャケットは見開きではなく普通のシングル・ジャケでレコードが2枚重ねて収納されています。各国盤にあったインナーとポストカードは元々付いていません。

左側にCBSのロゴと規格番号があります。

MUSIC HALL盤と比べるとジャケットの明るさやタイトル文字の色の違いがよく分かります。

裏ジャケです。CBS盤はインナーが元々付いていないので裏ジャケに直接曲目が印刷されています。

左上にCBSのロゴと規格番号があります。

1枚目の曲目の部分です。オリジナル盤同様スペイン語で書かれていますが、何故か「Rock Off」だけ英語表記になっています。面表記はLADO 1/LADO 2です。

2枚目の曲目の部分です。

曲目の下にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットとパブリッシャーがあります。Grammofoon Platen B.V.というのは72年頃から90年までオランダを拠点とするCBSレコードの事です。

左下にカセットに録音禁止と書かれています。

下部中央にカセットの規格番号が書かれています。

右下にアルゼンチンのクレジットと"DISCO ES CULTURA"があります。

ベロの色もオレンジ色となっていますがこのタイトルはやっぱりオリジナル盤の小豆色が似合いますね。

A面のラベルです。上部にCBSのロゴとDISCOS CBSのクレジット、タイトルとグループ名があります。左側に面表記、ステレオ、回転数があります。面表記はLADO 1/LADO 2です。右側に規格番号、著作権協会のSADAIC-BEAM、マトがあります。曲目はラベルの円周に沿って書かれていて、スペイン語→英語→作者クレジットとなっています。ジャケット同様ここでもやはり「ROCKS OFF」だけ英語表記となっています。下部にプロデューサーのジミー・ミラーのクレジットとパブリッシャーがあります。マトリクスは手書きで20808/A//20808/B//20809/A//20809/Bです。途中にスラッシュがあるので各面の境は//です。

B面のラベルです。

C面のラベルです。

D面のラベルです。

このアルゼンチン盤の特徴は何と言っても曲名が英語ではなく全てスペイン語で書かれていることです。特にインナーは手書きの文字までスペイン語になっているのでアルゼンチン独自のものですよね。また、謎なのがEMI盤からの再発盤が『STICKY FINGERS』と『GOATS HEAD SOUP』の2枚しか再発されなかったことです。78年から86年までの8年間はアルゼンチンでストーンズ・レーベルのレコードが入手しづらい状況にあったことが考えられます。またはストーンズのレコードはそんなに売れていなかったのでこの2タイトルしか発売されなかったとも考えられますが。このアルゼンチン盤の音はUK盤、USA盤などと比べると音圧は低くやや細いような感じです。しかし、このアルバムはキースの家の地下室という特殊な環境でレコーディングしたアルバムなのでいい音にこだわるよりも皆で集まってセッションをしている雰囲気を楽しんだ方がいいかも知れません。