前回に引き続きローリング・ストーンズのUK盤『TATTOO YOU』です。今回は再発盤を紹介します。最初はCBSからの再発盤です。1989年11月20日に発売され、規格番号は450198 1です。ジャケットはEMIからのオリジナル盤と同じデザインです。EMI盤のつやのないジャケットに対し、こちらは艶のあるジャケットとなっています。

右上に"NEW AT MID-PRICE"のステッカーが貼られています。

右下にローリング・ストーンズ・レコーズの登録票所が書かれています。

裏ジャケです。

右上に規格番号450198 1とバーコードがあります。

曲目の部分です。

曲目の下のクレジットの部分です。パブリッシャーや登録票所が書かれています。当たり前ですが全てEMIではなくCBSになっています。

左下にベロマークがあります。EMI盤は普通の赤いベロマークでしたが、こちらはくすんだ色合いになっています。

右下にCBSのクレジットとレーベルコードがあります。

インナーです。EMIは四隅が丸くカットされていましたがこちらはカットされていません。紙質もEMI盤は硬いしっかりとしたものでしたが、こちらは薄い紙質となっています。またCBS盤はこの面に上部レコード取り出し口のカットがあります。EMI盤は反対側にレコード取り出し口がありましたね。

クレジットの部分です。EMI盤と同じくプロデューサーなどのクレジットが書かれていますが、何故か文字の色が全部黒になっていて文字のフォントも全く違います。

左下にストーンズ・レコーズの登録票所があります。

右下に規格番号があります。EMI盤の版下を使ったのか規格番号の個所に新たにCBS盤の番号を張り付けたような印刷になっています。

インナーの反対側です。写真ではわかりずらいですが、上部に1㎝幅の黒い横線があるのが特徴です。

ラベルです。CBS盤のラベルはEMI盤では斜めになっていたグループ名とタイトルが水平に横2列になり、右上にあったベロマークが左側にあります。左側に面表記、回転数、Stereoがあります。右側にレーベルコード、規格番号、マト、パブリッシャーがあります。曲目は左揃いになっています。曲目はタイトル、作者、タイム表記となっています。リムにMADE IN ENGLANDがあります。マトリクスは手書きで4501981 A1/4501981 Bです。

B面のラベルです。

ここからは2010年11月20日に発売されたユニバーサル/ポリドール盤です。『THE ROLLING STONES 1971-2005』というボックスセットの中の1枚として発売されましたがここではオリジナルのEMI盤やCBS盤と見比べるために取り上げます。このボックスセットのレコードはMade In UKではなく全てMADE IN EUとなっています。規格番号は0602527147284です。表側は同じデザインなのでここでは省略します。裏ジャケです。CBS盤と比べるとクレジットが少なくバーコードだけですっきりした感じがします。

右上にバーコードと規格番号と0602527147284があります。

左下にベロマークとポリドールのロゴがあります。

曲目の部分です。

インナーです。オリジナル盤は角が丸くカットされていましたが、ポリドール盤は四角です。

クレジットの部分です。オリジナルの上3行に下の黒い文字の部分が追加されています。

クレジットの最後にMADE IN THE EUがあります。

インナーの反対側は各国盤と同じですのでここでは省略します。ラベルです。デザイン的にはオリジナル盤と類似しています。上部のグループ名、タイトル、ベロマークの部分はオリジナル盤と同じです文字のフォントが違いますが左側の回転数、STEREO、パブリッシャーのクレジットも同じです。右側はポリドールのロゴ、面表記、規格番号があります。曲目の部分も中央揃いになっており、下部のクレジットを除くとオリジナル盤と同じです。マトリクスは機械打ちで2714728-A 88648 E1/A//2714728-B 88648 E2/Aです。途中にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。

B面のラベルです。

ここからは2018年にユニバーサルから発売されたボックスセットの中の1枚です。規格番号はオリジナル同様CUNS 39114です。表側は同じデザインなのでここでは省略します。ジャケットは表裏共一見してオリジナル盤と変わらないので見分けがやっかいです。

右上の部分です。こちらもオリジナル盤と全く同じです。

左下にベロマークがあります。こちらもオリジナル盤と全く同じですが、2018年にはカセットテープは発売されていないのにクレジットがそのまま残っています。

唯一の違う部分は曲目の下の部分です。"Manufactured and distributed by Universal International Musuc B.V."と書かれています。その下のパブリッシャーのクレジットがⓅ2018となっているのですぐに見分けがつきます。

インナーです。オリジナル同様角が丸くカットされています。

インナーの反対側です。上部レコード取り出し口のカットもオリジナル盤と同じです。

右下に規格番号があります。

クレジットの部分です。

ラベルです文字の配置はオリジナルのEMI盤とほぼ同じですが、。左側の一番下のパブリッシャーがⓅ2018 Original Sound Recordings made by Promotone B.V. となっているのでオリジナル盤との違いを見分けがつきます。マトリクスは手書きで0602557974645 A/0602557974645 Bです。

B面のラベルです。

このアルバムは過去の焼き直し音源が主ですが、再録音やオーバーダブに当たって豪華なゲストが参加しています。「Slave」ではピート・タウンゼントがバック・コーラスで参加しています。「Neghbours」と「Waiting On A Friend」ではソニー・ロリンズがサックスで参加しています。これはミックがチャーリーにサックスは誰がいいと聞いたところチャーリーは絶対に来るはずがないと思いソニー・ロリンズの名前を挙げましたがスタジオに本人が来たのでビックリしたという話がありましたね。また、「Tops」と「Waiting On A Friend」では元メンバーのミック・テイラーが参加しているのにクレジットが無いと提訴したなんて話もありましたね。過去の音源を集めたアルバムですが、いろいろと話題が多いのもストーンズらしいです。この後に出た40周年のデラックス・エデイションは未発表曲が収録されているディスクや82年のライヴも追加されているのでまたの機会に取り上げようと思います。