ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤シングルTHE LAST TIMEいろいろ!!

ローリング・ストーンズのアメリカでの6枚目のシングル「The Last Time/Play With Fire」です。1965年3月12日に発売され、規格番号は9741です。初の両面オリジナル曲でのシングルとなります。デビュー当時のストーンズとは違いリフが印象的な曲でこのシングルから快進撃が始まったといっても過言ではないと思います。B面の「Play With Fire」も名曲です!初期盤にはピクチャー・スリーヴが付けられました。

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裏側です。上部レコード取り出し口のカットがある以外は表と同じデザインです。

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プロモ盤のラベルです。規格番号が45 LON 9741Vとなっています。ラベルの左下にPROMOTIONAL COPYがあります。マトリクスはDR 35209-1B/DR 35210-1Bです。なお、このシングルのマトは80年代まで全て手書きです。

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規格番号末尾のVがなくなったラベルです。ラベルの左上にPROMOTIONAL COPY、右上にNOT FOR SALEがあります。マトリクスはDR 35209-1E  △56396/DR 35210-1E  △56396-Xです。

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ここからレギュラー盤です。パープル/ホワイト・ラベルです。65年の夏頃にはブルースワルに変ってしまったので「The Last Time」のパープル/ホワイト・ラベルはこのデザインしか存在しません。マトリクスはDR 35209-1E  △56396/DR 35210-1E  △56396-Xですがもっと若いのがあると思います。

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65年の夏頃からのブルースワルです。最初はLONDONのロゴが白抜きになっていました。これは短期間だけ出回りました。マトリクスはDR 35209-1D/DR 35210-1Dです。

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ホワイト・ロンドンですが上のラベルの規格番号の末尾からVがなくなったラベルです。その他の配置は全く同じです。マトリクスはDR 35209-1F/DR 35210-1Gです。

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LONDONのロゴが通常の黒いラベルです。LONDONのロゴが白から黒に変った以外は上のラベルと全く同じです。マトリクスはDR 35209-1F/DR 35210-1Aです。

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文字のフォントが変わり、Made in U.S.A.が規格番号の上へ移動しています。プロデューサー・クレジットが下部から規格番号の下へ移動しています。マトリクスは2番目のプロモと同じでDR 35209-1E  △56396/DR 35210-1E  △56396-Xです。

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LONDONのロゴの下にDistributed by London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスはDR 35209-1E  △56396/DR 35210-1E  △56396-Xです。

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これはブルー・スワルの中で珍しいラベルです!通常は45、あるいは5Nで始まっていますが、こちらはそれらが無くLON-9741のみです。グループ名が2行に渡ってクレジットされています。下の5N規格と文字の配置が同じなので規格番号の部分だけミスったような気もします。マトリクスはDR35209-1/DR-35210-1と末尾のアルファベットがありません。

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1975年9月からの規格番号が5N-9741に変ったラベルです。規格番号の部分を除けば上のラベルと文字の配置が同じです。マトリクスも上と同じでDR 35209-1/DR 35210-1と末尾のアルファベットがありません。

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1978年9月頃からのカラード・サンセット・ラベルです。このラベルは2種類あり、こちらはMade in U.S.A.が規格番号の上にあります。マトリクスはブルースワルの最後と同じでDR 35209-1/DR 35210-1と末尾のアルファベットがありません。

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上とは文字のサイズが違い、Made in U.S.A.がラベルの下部に移動しています。マトリクスは5N9-741-DR-35209/5N9-741-DR-35210です。

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80年代のホワイト・ラベルです。マトリクスは上と同じで5N9-741-DR-35209/5N9-741-DR-35210です。

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最初にも書きましたが、この曲はブライアンの演奏するリフが印象的です。間奏のギター・ソロはキースで計算されたいいフレーズを弾いています。この頃からオリジナル曲のアレンジも凝ったものになり演奏力もグッと上がりましたね!エンディングで延々と続くミックのシャウトもスゴイです。「Play With Fire」は美しいバラードで初来日公演でも演奏されましたね。両面強力なナンバーが収録された素晴らしいシングルだと思います。 

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション⑤BIG HITS その1いろいろ!!

ローリング・ストーンズのドイツ・クラブ・エディション『BIG HITS ( HIGH TIDE AND GREEN GRASS )』です。1973年10月15日にBertelsmann Club Centerから発売されました。この会社のクレジットはどこにもありませんが60年代の『BEAT BEAT BEAT』からずっとここから販売されていたようです。規格番号は62 502です。内容はUK盤の『BIG HITS』と同じです。ジャケットは表側がコーティングされ、70年ヨーロッパ・ツアーのステージ写真が使われています。この写真はドイツ盤のシングル、アルバム(リア・カヴァー)などいろいろなレコードで使われています。

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リア・カヴァーです。スティッキー・フィンガーズの内袋と同じ時の別ショットが使われています。写真の上にタイトルとグループ名、下に曲名があります。

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表側右下の部分です。DECCAのロゴとS*R Internationalのクレジットがあります。

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裏ジャケ右上です。規格番号の62 502とStereoのクレジットがあります。

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裏ジャケ中央下部の部分です。DECCAのロゴとS*R Internationalのクレジットがあります。カヴァーのデザインはFriedemannという人(グループ?)です。

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ラベルです。他のクラブ・エディション同様左側にSonderauflageのクレジットがあります。1973年の発売ですが何故かP1969となっています。ジャケットに70年のライヴ写真が使われているのにも関わらずこのレコードを1969年の発売とした資料がありますが、この部分を見たのかも知れませんね。右側に大きくSTEREOとあります。規格番号の下にSAD 2261-Eとサブの番号のようなものがあります。マトリクスは機械打ちでK ZAL-7503-Ⅷ-X/K ZAL-7504-Ⅷ-Xです。また、これ以降の盤全てにMunufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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セカンド・エディションのラベルです。右上にあったSTEREOの文字が規格番号の横に移動しています。規格番号の下のサブの番号がSAD 258と変更になっています。マトリクスはK ZAL-7503-Ⅷ-X/P 1973 ZAL-7504-Ⅶ A-B-Ⅱです。B面のA-B-Ⅱの部分だけ手書きです。

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B面のラベルです。

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75年頃からのラベルで今まで左側にあったSonderauflageのクレジットが右側へ移動しています。また、GEMAの記号の下のマトの表記が6.22 159-01-1と変わり、規格番号の下のサブの番号が16.21 077と変わります。マトリクスは今までのマトの部分をXXXXXXXと消して6.22159-00-1/6.22159-00-2に変更となっています。

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B面のラベルです。

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ジャケットのコーティングがなくなっていることや、マトから判断しておそらくこれが最終のラベルだと思います。上のラベルからDECCAのロゴの右側にあったLC 0171のクレジットが無くなっています。マトリクスは6.22159-00-1/1//16.22159-00-2/1と両面共枝番の最後に/1が追加されています。こちらも最初のマトの部分をXXXXXXXと消してあります。

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B面のラベルです。

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ドイツ盤のオリジナルの『BIG HITS』はUK盤と同じジャケットで、見開きの内側にブックレットが付いています。その後何度もジャケットのデザインを変えて再発されています。ブック・クラブからもこんなに出ているという事はそれだけ需要があり、特にこのレコードは中古でも良く見かけるのでよく売れたんでしょうね!Bertelsmann Club Centerからは続編として『BIG HITS Vol.2』『BIG HITS Vol.3』がリリースされていますがまたの機会に触れます。

ローリング・ストーンズ Record Club Of America③GOATS HEAD SOUP!!

Record Club Of America第3弾は『GOATS HEAD SOUP』です。規格番号はCOC 59101、通常盤の発売は1973年8月31日ですが、このレコード・クラブ盤は74年に入ってからの発売と言われています。このためレコード・クラブが閉鎖されるまでの短期間での発売だったようでこのレコードはあまり見かけません。私は2005年頃にストーンズ・コレクターのT様から情報を頂くまでレコード・クラブ盤は『STICKY FINGERS』と『EXLIE ON MAIN STREET』だけしかないと思っていました。それから探し始めてやっと入手したのが2016年で、11年も探していたことになります。結構レアな盤なんですね!ジャケットは通常のアメリカ盤と同じです。表側にヒット曲の「ANGIE」が収録されている旨のステッカーが貼ってあります。

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ステッカーの部分です。これはレギュラー盤でもシールドの上から貼られていました。

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裏ジャケです。曲目ステッカーと下部にRecord Club Of Americaのステッカーが貼られています。

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ステッカーの部分です。これは『STICKY FINGERS』と『EXILE ON MAIN STREET』のレコード・クラブ盤に貼られていたステッカーと同じものです。

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こちらは曲目とPRODUCT OF ATLANTIC/ATCO RECORDSと印刷されたステッカーが貼ってありますがこのステッカーでのレコードクラブ盤を山羊頭で2枚ほど確認しています。時期によってこちらのステッカーが貼られていたのでしょうか?

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両方のステッカーの部分です。

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レギュラー盤でも貼ってありましたが曲目のステッカーです。

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インナーもレギュラー盤同様2種付属しています。また、見開きの内側もレギュラー盤と同じです。

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ラベルです。前作同様ラベルの下部にレコード・クラブ盤を表す表示があります。プレス工場コードもPRです。マトリクスは手書きでSR-RS-732933-D/ST-RS-732934-Gです。私の持っている通常盤のPRのマトリクスは-A/-Eですのでかなり枝番が進んでいます。『GOATS HEAD SOUP』の通常盤のプレス工場別のマトリクスは2016年10月28日の記事にまとめてありますのでよろしかったらご覧ください。

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レコード・クラブ盤の表記の部分です。これは『STICKY FINGERS』と『EXILE ON MAIN STREET』と全く同じです。

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B面のラベルです。「Star Star」は他のUSA盤同様センサード・ヴァージョンです。

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これまでレコード・クラブ盤を3枚紹介してきましたが、閉鎖された時期を考えると『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』はおそらくないと思います。以前取り上げましたがUSA盤の中でも『GOATS HEAD SOUP』のプレス工場コードが一番多く、いろいろな工場でプレスされていたことがわかります。その中でもこのレコード・クラブ盤はやっぱり特別感がありますね!長い間探してやっと入手出来たときは嬉しくて、またそういうレコードはいつまでも入手したときの記憶が残っているものですね。このアルバムはジャマイカで録音されたのにレゲエの曲はなく割とファンクやソウルっぽい曲が多く収録されています。また、インナーに1曲ごとのキーボード担当のクレジットがあるように前作とは全く違い鍵盤楽器を中心としたアルバムに仕上げるあたりこの頃のストーンズの制作意欲はすごいですね。