ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ メキシコ編集盤 PAQUETE DE EXITOS!!

ローリング・ストーンズのメキシコ編集盤『PAQUETE DE EXITOS』です。1984年に発売され、規格番号は2種類ありLPE 54054と820 032 1です。この時期のメキシコのロンドンの配給元はポリグラムです。単なる60年代の寄せ集めですが、ここでは「Sympathy For The Devil」と「Midnight Rambler」の2曲が早くフェイドアウトしてしまうヴァージョンが収録されています。また、アブコに人質に取られた「Brown Sugar」も収録されています。ジャケットはメンバーの写真が無く、なんの変哲もない小包を模したデザインとなっています。小包の破れからイギリスの国旗が見えるようになっており、消印や結んである紐まで書かれています。

右上に小包の消印とロンドンのロゴ、その下に規格番号とステレオ、ポリグラムのロゴがあります。この消印ですが、マトにプレスした日付があり、その日付が84年2月15日となっているので、この消印にある3月7日というのはこのアルバムが発売された日なのかも知れません。

左下にもう一つの規格番号820 032 1があります。

タイトルの部分です。その周りにスペイン語で収録されている曲のタイトルが書かれています。ちなみに「AZUCAR MORENA」というのは「Brown Sugar」のことです。

裏ジャケです。表側同様小包のひもが書かれています。初期の代表的な写真2枚と、その下は曲目となっています。

右上にロンドンのロゴとレコードとカセットの規格番号があります。

A面の曲目です。面表記はLADO 1です。スペイン語のタイトルの後にタイム表記と英語表記、作者のクレジットがあります。また後で挙げますが何曲か英語表記が間違っています。

B面の曲目です。

英語表記が「She's A Rainbow」が「She's Like A Raimbow」となっています。

「Get off Of My Cloud」が「Get Off My Cloud」となっています。この間違いは英語圏以外の国で結構見かけます。

「Jumpin' Jack Flash」が「Jumping Jack Flash」となっています。

左下にEL DISCO ES CULTURA(レコードは文化です)と、メキシコレコード製作者協会amprofonのロゴがあります。このアムプロフォンというのはレコード製作者の権利と利益を擁護する協会のことでメキシコ盤にはよくこのロゴが見られます。

下部中央のクレジットの部分です。スペイン語で書かれているので何と書かれているのか分かりませんが、著作権の事などが書かれていると思います。

右下に販売元のPolyGram Discos S.A. de C.V.のクレジットがあります。

ラベルです。80年代のメキシコ盤いよく見られたロンドンの黒ラベルです。上部にロンドンのロゴがあります。ロゴの下にグループ名とデッカのクレジットがあります。中央の枠の中に回転数、面表記、規格番号のLPE 54054と820 032-1があります。LPE 54054のLPEだけ不自然に離れています。その下にタイトルと曲目があります。曲目は中央揃いで、スペイン語、英語、作者、タイム表記の順に書かれています。ジャケット同様ここでも「She's Like A Rainbow」「Get Off My Cloud」となっています。マトリクスは手書きでLPE-54054-A  15-Ⅱ-84 Rica/LPE-54054-B  15-Ⅱ-84  Ricaです。この84年2月15日の日付からジャケットの消印84年3月7日が発売日かも知れないと思いました。

B面のラベルです。

別ラベルです。上のラベルでは曲目の上にあったタイトルがロンドンのロゴとグループ名の間に移動しています。中央の枠の中の右側にあったLPE 54054のLPEが違う枠の中に書かれていましたがここでは同じ枠に収まっています。曲名の文字のフォントも全く違うものです。ここでも「She's Like A Rainbow」「Get Off My Cloud」となっています。マトリクスは手書きでPE-54054-A/PE-54054-Bです。PEのEは崩れた文字でここではEなのかSなのか判読不能です。

B面のラベルです。

このアルバムは84年現在でモノラルしかない曲はモノラルで、その他の曲はステレオで収録されています。音はそんなに悪くはありません。60年代のベスト曲で構成されていますが「Brown Sugar」が収録されているのが特徴です。そしてなんといっても珍しいのは尺が長い「Sympathy For The Devil」は4:24しかなく、ギターソロの後のミックの歌の途中でフェイドアウトしてしまいます。もっとひどいのは「Midnight Rambler」で3:06しかなく、間奏の途中でフェイドアウトしてしまう物足りないものとなっています。単なるベスト盤ではなくこういったヴァージョンが収録されているのが珍しいです。